教団統一原理問題全国連絡会(代表世話人・米倉美佐男宣教委員長)は、9月1日、ホテル椿館(松山・道後)を会場に日韓教会連合統一協会問題対策セミナーを開催した。教団外では大韓イエス教長老会(PCK)より11名、日本バプテスト連盟、カトリック中央協議会、在日大韓基督教会、カトリック高松教区より参加があった。全51名。
米倉委員長およびチェ・ソンガンPCK異端似以非委員長による開会挨拶の後、卓志雄氏(日本聖公会司祭、日本聖公会宣教主査)が「日本と韓国におけるカルト対処の方法論を考える」と題し講演した。講師は、多くの「キリスト教系」カルト団体が韓国発祥であることを挙げ、韓国教会が健全でないことの裏書と評し、これら問題への対策に責任を持つべきだと主張した。また、韓国教会が取ってきた方策として該当団体を神学的に異端と断罪し一線を画してきたのに対し、日本側は被害者の家族に関わることから問題の解決へと向かう方策であったことを紹介、韓日双方が情報を交換する必要性を説いた。
第2講演は、卓志一氏(釜山長神大学校教授、月刊現代宗教理事長兼編集長)が「最近における韓国の異端の動向と方法論的アプローチ案」を述べた。スティーブン・ハッサンによる研究を紹介し、マインドコントロールから抜けた後の被害者へのケアが重要と指摘した。また、異端情報は正確でなければ逆攻勢の機会を与えかねないため、韓日間で情報を交換し被害者を中心に協力することが必要、とした。
第3講演は、根田祥一氏(クリスチャン新聞編集顧問)が「クリスチャントゥデイ(CT)の真相」と題し、東京地裁判決(2013・11・13)ほか典拠を示してCTの問題点を指摘した。
2日は会場を松山城東教会に移し、各教区からの報告を受けた。また、3人のパネラーから事例の紹介を受け共有した。