【4822号】伝道のともしび 神のなさることは向こう側から来る 勿来教会牧師 武 公子

 神のなさることはいつも「向こう側」からやって来ます。

 勿来教会の「東日本大震災4周年記念」礼拝も、向こう側からやって来ました。2015年3月8日その朝、礼拝の開始を告げるオルガンの音が小さな会堂に流れました。被災地の教会のために、祈りをこめて準備された「奉唱」が捧げられ、そして神の言葉が告げられました。「しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ22・32)。

 説教者・松本周牧師ご自身、あの原発事故直後20日目にして現地に入り最初に訪れたのが、この勿来教会であったこと告げ、傷ついた会堂の前で祈る言葉さえ失い立ち尽くしたことを証しされました。

 震災以来毎年、いわき市にある日本基督教団の3教会(勿来、常磐、磐城)のために説教奉仕、そして音楽奉仕が続けられて来ました。

 勿来教会は、昨年教会員の手でホームページを立ち上げました。この日、礼拝案内を見たという2人の新来会者がみえました。うち1人は、震災前後から自分の信仰生活がいいかげんになりがちで、こんなことでいいのだろうかと自問していた矢先、イエス様の言葉は、まっすぐに彼女の心に届きました。この日以来、礼拝はもとより、「聖書を読む会」や「賛美と祈りの会」に出席されています。

 いわき市は、今では何事もなかったように復興ムードに沸いています。一方では、原発事故によるいわゆる帰宅困難区域、居住制限区域等から2万4千人を超える人たちが移住してきています。ですからなお、先行きが見えず取り残されている人々がいるのも現実です。富岡町から避難している友人家族は、やっと2017年3月に自宅の除染が終わるというので、そうしたら故郷に戻りたいと申しています。仮設住宅に入れなかった人たちは、それぞれアパートを借りて生活していますが、町民がバラバラになりコミュニケーションがとれず、知らない町で孤立し不安な日々を過ごしています。彼らの苦悩に寄り添うように常磐教会は、コミュニティの場として会堂を提供して感謝されています。

 ところで勿来教会は、2009年に藤田眞佐子牧師が逝去され、大震災と続く混乱の中で留まり続けたのは信徒2名でした。お蔭で勿来教会の灯は消されずにすみました。2012年わたしは希望して赴任させていただきました。しかし、荒れ野の試みの中で、神様より人間的なものに頼っては、何度も行き詰まりを経験しました。しかし、そのような失敗を通して、神様に救いを求めると速やかに「向こう側」から来る信仰を教えてくださいました。

 「お前たちは、立ち帰って静かにしていれば救われる。安らかに信頼していることにこそ力がある」(イザヤ30・15)。神のなさることは、いつも良いもので、「向こう側」からやって来ました。そのことを何度も見させていただきました。

 この日も、主の教会から遣わされてきた礼拝奉仕者の方たちは、「わたしたちは、礼拝共同体として参加させていただき大変恵まれました」と言ってそれぞれ帰って行きました。

 イースターを過ぎて、転入会の申し出がありました。神様は、わたしたちの教会にまた2人の姉妹を加えてくださいました。

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