1月末から2月初旬の2週間、2004年の解散以来疎遠になっていた旧日北米宣教協力会 (JNAC)関係諸教団をトロント、ニューヨーク等、何処へ行っても連日零下10度のなかを訪問して回った。此処では、関係者との旧交を温め何よりも3・11の東日本大震災への見舞いと協力への返礼、国内キリスト教学校と教会への各教団派遣の宣教師41名と教団から関係教会への派遣宣教師7名等、更なる相互の関係強化の 確認、後藤健二さんへの弔意を受けたことへのお礼を申し述べた。
この公式訪問の動機となった「アジア太平洋フォーラム」(APF)は、マンハッタンにある国連関係チャーチセンターで行われた。テーマは、今や先進諸国共通の使命「青年伝道」であり、最近目立つ教会青年の自殺問題等も取り上げられた。1970年代終盤、JNACに在日大韓基督教会も参入した前後、NYのストーニーポイントに出席したことがある。あの時代の教会と今は何が変わったか。NYリバーサイド475のクリスチャンセンターは、出入りのチェックがいやに厳しいばかりか、其処にあった北米教派本部のほとんどが地方に移ってしまった。当時はまだ残っていた「WASP」の空気は遠く、教会の主力は低所得者層やアフリカ系等多民族の人々でなっていると。それにどのデノミネーションをとって見ても、韓国系教会が勢いを増しているのは目を見張るばかりだ。元来多民族国家であるカナダ合同メソジスト教会では「エスニック」問題を扱っていた。教会にもある深い差別問題が感じとられた。(教団総幹事 長崎哲夫)