日本基督教団の伝道に神学的バックボーンを提供したい。教団との信頼関係を回復して2年、「教団立東京神学大学」として、宗教改革の改革精神に相応しい大学の自律を確保しつつ、教団の伝道ためにどのような貢献ができるかを考えて来ました。
その中でまずは、「内地留学制度」というものを整備することとし、教団常議員会でも学長が説明しつつ、学内の検討を重ね、2015年度から実施するため、このたび要項を発表しました。
制度の趣旨は、主として日本基督教団教師が、本学において学位ならびに卒業資格の取得を目的とせずに半年間の神学研修をする制度です。
神学校で既に学んだことでも、伝道者として教会や学校に遣わされてようやく納得することがたくさんあります。あるいは信徒や求道者と対面していてわからなくなってしまう場面があります。一旦立ち止まる必要を感じる。もう一度学び直したい。これは伝道者が一度は経験する深刻な求めではないでしょうか。一度立ち止まってご覧なさい。まずは半年、必要なら1年、神学校に戻って自分を吟味し直しませんか。そのような時をもつことが主旨ですから、科目は2科目以上参加すればよろしいのです。卒業資格や学位を目的としないとはいえ、科目履修も条件を満たせば可能です。
この制度は、ただ本学卒業生だけの求めに答えようとするものではなく、教団教師の皆様のための制度ですから、いずれの神学校を卒業した方も利用できます。もちろん、教団の世界教会的使命に鑑みて他教派所属の教職にも門戸は開かれています。
このような学びの必要を教団教師の皆様、また教区・教団においても大切にして下さり、必要とする教師を送り出して下さるように、また財的支援をして下さるように、お願い致します。
期間中の住まいは、ご自分でお探し頂きますが、学生寮に空き室がある場合にはご利用頂けます。
出願方法や費用については、本学教務課にお問い合わせ下さい。
東京神学大学教授会書記 大住 雄一
《東京神学大学教務課 ℡0422-32-4185》