【4808・09号】人ひととき 村瀬 紀子さん 神を父と呼べる喜びから

 人生で初めて聖書に触れたのは、成美学園(現在の横浜英和学院)への中学入学の時。何もかもが初めてで戸惑っている時に、そばにいた子に教わって聖書や讃美歌を開いたことを新鮮におぼえている。それから学校での毎朝の礼拝と、聖書科の授業で御言葉に親しみ、友だちに誘われて横浜ナザレン教会に通うようになった。

 父親は第二次世界大戦で戦死。物心つく前には出征していたので、顔も写真でしか覚えがなく、「お父さん」と呼んだ記憶もない。高校3年の時、父親代わりに頼りにしていた祖父も失い、人の死というものを強烈に意識した。自分の頼りになるものは何かと探し求める中、日頃の礼拝の言葉が結びつき、受洗への道が開かれた。

 それゆえに、神を「父なる神様」と呼べることは、自分の中で言いつくせない深いものがある。そして、主イエスが語りかける「汝の罪は赦された」との誰にも言えない言葉が、自分の中でも響くものとなった。

 大学を卒業して、母校の英語科教師として2年働き、結婚。その後、アメリカやカナダ、国内でも北海道や静岡県の清水や御殿場に移り住み、今は再び横浜へと、移動の多い歩みであった。カナダではフランス語圏に住んだため、言葉の違いの不安があったが、英語で礼拝をする教会に出会い、親しい交わりが与えられた。

 二度住むことになった清水での思い出は深い。息子が交通事故で生死をさまよい、医者も「ここからは、神の領域」と告げた時にも、牧師がすぐにかけつけ祈り、神が助けてくださるとの信仰が支えてくれた。その息子も今では4人の子どもの父親となっている。

 行く先々で教会の人々と知り合い、一つひとつ神様に助けられてここまで来ることができた。そして、今日も「父なる神様」と祈り、「汝の罪は赦された」との語り掛けられる礼拝へ向かう日々を送っている。

横浜市港南区生まれ。港南希望教会員。

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