9月30日、第38総会期・第5回世界宣教委員会が、新大久保の教団会議室で行われた。
毎回なされるように、加藤誠幹事より、派遣宣教師・受け入れ宣教師の状況に関する報告や、協力関係にある海外諸教会が主催する夏期プログラムに教団から派遣された参加者の報告もなされた。
協議事項としては、「世界宣教の日」の献金を2015年からイースターに合わせて各教会に依頼し、『共に仕えるために』も(2016年より)その時期に合わせて発行する案が幹事より出され、これを承認した。ここ数年、目標金額に対して、献げられた献金が大幅に少ないという現状があり、10月は他の目的の献金(神学校日など)と重なるのでこの時期を避けた方が良いというのが主な理由である。
宣教師を教団としてどう送り出し、支えてゆくかということについても議論された。海外の諸教会では、宣教師志願者に対して、語学や異文化での生活のことなどを訓練するプログラムを持っているところが多いが、日本基督教団にはそうしたプログラムがない。また、一時帰国した場合に研修を受けたり、カウンセリングを受けたりするような機会もほとんどない。できればそうしたプログラムを作って宣教師の働きを支えて行くのが望ましいという意見が多く出された。
現在では経済的にもその余裕がなく、それぞれの派遣宣教師の生活その他全般に亘って、「支える会」・「共に歩む会」などのサポート団体に委ねられている現状がある。しかし、教団として、もう少し積極的に派遣宣教師をサポートする体制が取れないかという意見が異口同音に出された。
また、現在教団から派遣されている宣教師は、日本語集会に奉仕しているケースが多いが、現地の社会に向かって伝道することも本来宣教師の重要な使命であるということから、教団が将来的に、更に世界に向けて宣教師を派遣して行くビジョンを持つことも大切ではないか、という意見も多くの委員から出された。(吉岡光人報)