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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4573号】世界宣教の幻は止まず JNAC最終総会開かれる

2005年3月5日

日・北米宣教協力会(JNAC)の最終総会が一月二四~二五日に米国ケンタッキー州ルイビルの米国長老教会本部で開催された。参加者は、北米各ボードから二名ずつの一二名。日本側は六名。ゲスト四名、通訳三名、スタッフ三名、の計二八名であった。教団/CoCからは山北宣久議長、竹前昇総幹事、久世了CoC議長、上田博子CoC総幹事が出席した。

総会は山北議長の「聖霊による導き」と題する英語による説教と司式、崔正剛在日大韓基督教会(KCCJ)総会長の祝祷による開会礼拝を持って始められた。協議はJNAC元コーディネーターのパット・パターソン氏の「JNACの宣教協力についての歴史的回顧」のレポートの発表から始められた。

パターソン氏は「一九七三年から三二年間JNACは多教派間の宣教協力のモデルであり、KCCJと教団の関係もJNACを通して深められ、また、人権問題、環境問題、沖縄の基地問題、女性の連帯等に取り組み、一定の成果を上げた。宣教師を含めた人事交流で共に神の国の宣教の業を担い合うことを学んだ」とJNACを高く評価した。そして、JNACは解散するが、時代にあった新しい形の共同体と協力体制を設立してほしいと結んだ。

解散に関する報告、会計報告に続き、JNAC解散の正式決議が可決された。解散の条件になっている在日本インターボード宣教師社団の定款の変更許可が文化庁から出ていないので、許可が下りた日を持って解散が有効となるという文言を付加しての決議書の作成となった。また解散公告も翻訳されて発表されることになった。

JNACの古文書についても協議された。この文書はJNAC関係だけでなく、JNACの前身であるIBC(基督教事業連合委員会)の関係文書も含まれている。日本と北米に保存されているこれらの文書は、教団/CoCとUMC(合同メソジスト教会)がそれぞれ責任を持って保管することが決定された。

解散後、JNACのメンバーで宣教協力の一環としてフォーラムが開催されることが前回の総会で決定されており、今回は、第一回を日本で開催することと、予算が可決された。さらにKCCJとの共同提案という形で、山北議長がフォーラムの具体的な内容の提案と主旨の説明をした。二〇〇六年または二〇〇七年の初めに同フォーラムを開催することが了承され、KCCJと教団で協議をして準備をすることとなった。

JNAC解散後は、KCCJと教団は北米各教会と個別に対応していくことになる。教団としては、北米各教会と宣教協約、宣教合意書、宣教覚書等何らかの文書を交換したいと山北議長が協議の中で提案した。今後教団は、北米各教会と折衝を重ねていくこととなる。

第一日の夜は宿泊ホテルで夕食会が持たれ、今総会のホスト教会である米国長老教会からも多数の関係者を迎えた。ゲストのパターソン氏、ボブ・ノーサップ氏(元コーディネーター)ヒロシ・ジョー氏、トニー・カーター氏(元在日会計)からJNACの忘れえぬ貴重な楽しいエピソードが語られた。

また、退任するスタッフへの献身的な働きに対する感謝が述べられ記念品が贈られた。そして、北米各教会には、KCCJと教団から日本語(英訳付き)の感謝状と記念品が両教会の総会長と議長から贈呈された。

教団はJNACの解散に伴い、CoCとの関係を今後どの様にしていくかが大きな課題となった。教団/CoCの関係は、わかりにくくなっており、北米側の理解を得にくい構造となっている。

JNACは二〇〇五年一月二五日、久世JNAC議長の挨拶、閉会礼拝のジョン・リーRCA宣教プログラム幹事の説教、ウィル・ブラウンPCUSA世界宣教局副ディレクター司式による聖餐式、上田博子CoC総幹事の祝祷をもってその歴史を閉じた。

教団新報
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