三月八・九の両日、第34総会期の第一回宣教研究所委員会が教団会議室において開催された。
前総会期において、宣研は、規定の改定を行い、さらに規定に存在しなかった教団史料編纂室の廃止を決定した。また、長きにわたり宣研のために多くの働きをされた戒能信生氏は、今年三月をもって宣研の実務スタッフを辞する事になった。これまでの多くの働きに感謝したい。
そのような意味でも、今総会期の宣研は、新たなスタートを切る事となった。特に、今総会期の課題は、宣研に与えられた使命の明確化とその組織作りに焦点が絞られると考えられる。
特に宣研は本年十一月に設立五十周年を迎える事になる。その期を迎えるに当たって、その設立当時の役割とその重要性を再確認する事は重要な使命と考えられる。
現在、日本基督教団は、財政問題をはじめとして、伝道の思いの行き詰まり感すらもある。特に地方における宣教の課題の取り組みについては急務である。現在の宣研の力や諸事情から考えるとこれらの問題に対してどこまで取り組めるのかという疑問は残る。しかしながら、設立当時、熱き伝道の思いに始まった宣研の「伝道と教会形成に関する諸問題を研究する」という精神は、今日でも受け継ぐべき大切なことといえる。
もう一点は、教団にある歴史的資料の整理と保存、さらにこの資料に関する問い合わせ窓口業務がある。これについては、事務局との協議を含め、資料室細則を検討して行く必要性があり、これも今総会期の課題の一つである。
組織については以下のように決定された。
委員長に橋爪忠夫氏(洗足教会)、書記に加藤幹夫氏(阿漕教会)。宣研執行機関として、今まで総幹事が宣研の幹事として担当してきたが、今期から宣研担当幹事として計良祐時氏が加わることとなった。
他に、実務スタッフとして、川上智世江氏、中村哲信氏、中村喜信氏が承認され、さらに宣研から暫定的に資料整理員として柏井創氏が選ばれた。
(加藤幹夫報)