【4579号】伝道のともしび

与えられた恵みの中で

鷹巣教会牧師 岡村 宣

秋田県北部、能代市と大館市の中間にある人口二万人余りの鷹巣町は、今年三月、近隣の三町と合併し、北秋田市となった。「福祉の町」として全国から注目を集めた、超高齢化、少子化が同時進行する過疎の地域である。
教会がこの地に立てられて七十三年。それぞれの時代に、十二~十八人の教会員が宣教の業を担うと共に、戦時中に託児所を、戦後は幼稚園を併設するなど、地域の要請に応えて保育の業を担ってきた。地域にキリスト教への理解が息づくことに繋がっている。
鷹巣教会では、明子さん、タマさん、富雄さんなど、互いに姓ではなく名で呼び合う。交わりの近さと共に、かつていくつかのクリスチャンホームが中核となっていたことの名残でもあろう。十五年前に赴任した時は、男性メンバーが三人いた。それぞれ長老の奉仕をし、福祉の町づくりの中核を担っていた。
十年前、四千万円の会堂建築の業は、教会員十六人の小さな群が神のみ手を実感した経験だったが、その直後から三人が次々と召され、一昨年、女性会員のみとなった。
現在の十三人の会員は宣教の業に励んでいるが、教勢の面では現状維持が精一杯という状況だ。そのような日々に、一人の受洗者が与えられる喜びは大きい。小さな群にとってはなおのことだ。同様に、一人が召されること、あるいは転出することがどれほど大きなことであろうか。共に宣教の業を担う一人の存在が互いに大きいのだ。
小さい群には運営の面で困難さがある。長老の奉仕を担う数人が婦人会役員であり、子どもプログラムのスタッフでもある。また、幼稚園・保育園それぞれの法人の役員も担うこととなる。責任や奉仕が集中し、時にどうしようもなく疲れを感じることとなる。そのような痛みを覚える中、鷹巣教会では、神の家族として息づくことを大事にしようとの思いから婦人会を解散し、教会全体で学び、奉仕することとした。
また、月に一回の「子どもと大人と共にある礼拝」の取り組みを数年重ねた上で現在では毎週、子どもたちと共に守る礼拝の豊かさに与っている。礼拝で平和の挨拶をする中で、子どもたちも高齢の方々を「名」で呼ぶ関係が生まれている。
年間予算三百万円の教会では、伝道集会などの予算をとることは難しい。しかし、地域の方々に開かれた教会としての取り組みをしたいとの願いから現在いくつかのことに取り組んでいる。一昨年から始めた映画会がその一つ。四月で十六回となったが、子ども向けの映画をプロジェクターで映し、毎回二十~三十人の子どもと大人が楽しんでいる。クリスマス等にはこの子どもたちが友だちを誘って共に祝うこととなる。
幼稚園の保護者によるハンドベルサークルが教会を会場に活動している。ベルの音を響かせながら豊かな交わりが生まれ、時に育児相談がなされる。クリスマスには幼保の礼拝で、また地域の病院などを訪問し、豊かな音色と共に平和の心を伝えている。
そして、今年企画しようとしているのがファミリーコンサート。教会員によるコーラス(これがなかなか行けそう!)、子どもたちのギターとハーモニカ(ストリートデビュー近し?)に加えて、地域の中高生バンドまでも巻き込もうと思いを膨らませている。
礼拝から、様々な取り組みから、一人ひとりが神の前に覚えられ、互いに支え、新たな歩みに遣わされていく交わりを求めていきたい。

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