【4593号】牧師のパートナー

備えられた道の不思議さ
青砥恵美子
(春採教会員)

今私は、この四月から夫が牧会する春採教会で教会員となり、又幼稚園の副園長として働いているが、この事が不思議でならない。というのも、春採教会は、二四年前に赴任し、夫が九年間牧会した教会だからである。その時と同じ牧師館に再び住み、同じ様に幼稚園で働いている事の不思議さ。しかし、振り返って見ると、これまでの私の人生そのものが不思議と言えるのかも知れないが…。
幼稚園教諭となる為に入った学校で神学生だった夫と出会い、彼が最初の任地である男鹿教会に赴任するとき結婚してから三六年。私としては、出会った人がたまたま神学生だったのであって、自分が牧師のパートナーになる事は深く考えずに結婚したというのが、本当のところである。
その後、鳥羽教会、春採教会、玉川教会、秋田高陽教会と任地は変ったが、私はそれぞれの教会で自分の出来る事をさせて頂いてきた。今でこそ、牧師のパートナーという言葉が普通に使われるようになったが、以前は、「牧師夫人」という、教会内で微妙な立場があった。でも、夫は、「教会から招聘を受けたのは牧師であって、牧師の妻は一教会員であり、教会内で牧師を支えるのは役員会である」という考えから、どの教会でも、私の立場を明確にしてくれた為、私は一信徒として、自由に自分の奉仕を選択し、のびのびと教会生活をする事が出来た。勿論失敗や苦い思いをした事もあるが、それ以上に、どの教会でも良き交わりを与えられて、私の信仰が育てられてきた恵みを思う。
そして四年前、秋田高陽教会に赴任して半年経た時、それまで健康そのものだった夫が、急性骨髄性白血病を発病した。前任牧師を癌で亡くしていた教会の驚き。私達にしても、衝撃は大きかった。二人で何度も祈り、全てを主に委ねて入院し、一年半に及ぶ化学療法が始まったのである。その間、多くの祈りと励ましが寄せられた。秋田高陽教会の方々は勿論のこと、地区や教区の教会、友人、夫が牧会した教会の方々が、手紙、電話、メール、寄せ書き、直接秋田まで足を運ぶなど、それぞれの方法で私達を支えて下さった。厳しい治療をしている夫にとって、又幼稚園の仕事を終えて毎日夫に会いに行く私にとっても、言葉に言い尽くせない力となった。教会の交わりの確かさ、祈りの力を実感した。治療を終えて、一応白血病は抑えられたが、残念な事に、抗癌剤の副作用で牧会を続けるのが難しくなり、秋田高陽教会を辞任する決心をした。北海道出身の夫は、北海道に戻る事を願っていたので、長沼に住んで一年。私は無任所牧師のパートナーという立場で、夫と共に、近くの野幌教会で教会生活をさせて頂いた。野菜作りや野鳥観察等自然の中で体を動かし、ストレスも無い生活から夫の健康は徐々に回復し、多くの祈りによって支えられた命だからこそもう一度神様に用いて頂きたいと思う程になった。そんな時、春採教会からの招聘が来たのである。勿論、まだ再発の可能性はあるが、二人で決心した。そして今、「元気で働けるのは感謝!」を合言葉に夫と共に再び春採教会に居る。不思議である。

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