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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4603号】「連帯」への祈りのうちに 北海

2006年5月27日

五月二日・三日、札幌教会を会場に北海教区第66回定期総会が開催された。
「実を結ばせる枝として」と題する説教に導かれた開会礼拝において、清水信浩(名寄)、三浦亮平(栗山)両教師の按手式と梅田憲章(札幌中央)、中田美歌(滝川二の坂)両教師の准允式が執行された。
開会礼拝に引き続き、西東京教区との宣教協約締結式が行われた。これは、昨年の両教区の総会において第五期協約(二〇〇六~二〇一〇年度)締結が可決されたもので、これまで四期二〇年間にわたって取り組まれてきたものである。道北地区オホーツク伝道圏(興部伝道所)伝道支援とワークキャンプをはじめとする交流が続けられてきたことの豊かな恵みが、吉岡光人西東京教区議長と小山哲夫興部伝道所信徒から証しされた。
四年の任期を終えた山本光一教区幹事が再任された。広大な地域に六五教会(内一教会休止中)が点在し、牧師招聘が困難な小規模教会の多い北海教区にとって、教会を決して孤立させないために縦横無尽に走り回る教区幹事の果たす役割は大きい。
第35回教団総会議員選挙にあたって、第33回教団総会(二〇〇二年)で沖縄教区が提案していた「教団名称変更」議案が廃案となって以来、沖縄教区が教団の会合に出席者を送り出していない経緯の報告があり、沖縄教区不在の教団総会に、議員を送り出して良いのだろうかとの提起があった。合同の主体の一方である本土側の教区の一つとして、沖縄教区に対する責任を自覚し、教区としての思いを沖縄教区に伝えると同時に、沖縄教区の教会が直面している基地問題をはじめとする平和の課題を北海教区の足元の課題として共有していくこと、事態の打開のために具体的に祈り取り組むことが確認された後に選挙が行われた。
選挙結果は次の通り。
【教職】西岡昌一郎(旭川六条)、久世そらち(札幌北部)、後宮敬爾(札幌北光)、西岡裕(月寒)、佐藤幹雄(岩見沢)、山本光一(教区幹事)、秋山千四郎(北見望ヶ丘)、ロバート・ウィットマー(興部)
【信徒】北川健一(札幌元町)、板谷良彦(札幌北部)、山ノ内廣子(手稲はこぶね)、竹村泰子(札幌北光)、鈴木順一(美唄)、相馬述之(札幌北光)、島崎康広(千歳栄光)、島田繁明(帯広)
教区常置委員選挙結果(半数改選)。
【教職】秋山千四郎(北見望ヶ丘)、ロバート・ウィットマー(興部)
【信徒】北川健一(札幌元町)、板谷良彦(札幌北部)、山ノ内廣子(手稲はこぶね)
二〇〇六年度活動計画、予算、教職謝儀基準に関する件などの議案を承認可決した。なお、建議として提出された、「『共謀罪』の新設に反対し廃案を求める声明に関する件」、「沖縄・嘉手納基地からのF15戦闘機訓練の千歳移転に反対を表明し、その取り組みを推進する件」、「『教育基本法改悪に反対する声明』を採択する件」の三件を議案とし可決した。
「実を結ばせる枝として」との御言葉に導かれた教区総会は、多くの議案の審議が「いかに連帯していくか」との祈りのうちに話し合われた総会であった。
(小橋恵子報)

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