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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4605号】牧師のパートナー

2006年6月24日

礼拝の喜び
田中 篤司
(安行教会員)

妻が安行教会の牧師に就任してから、九年余りの年月が経ちました。東京三鷹での生活に区切りをつけ、二歳の子どもと夫婦三人で埼玉安行にやってきました。期待と不安を抱きつつ…。妻は、一体どんな説教をするのだろう? ちゃんと福音を語るのだろうか。私たち信徒に十字架のキリストを毎回解き明かしてくれるのだろうか? いつもいつもキリストの十字架と復活を語って欲しい。私たちは聖書の言葉を聴いても、十字架と復活のキリストとの関係をすぐ見失ってしまうから繰り返し繰り返しとしつこく言って煙たがられはしましたが。
安行教会では、火事で現在の場所に移築後(皆様のご協力をたくさんいただいたらしい、ありがとうございます)、教会学校が閉じていて、CS教師の希望もなく、再開のめどが立っていませんでした。それならと、牧師が新たな方向を紹介し、その学びを始めることになりました。子どもを通常に礼拝に招くということです。原始教会がそうであった様にです。信仰の継承という意味でも私たち親達が大切にしているものを自分の子どもに伝える、孫に伝えるということを第一にしようと!
地区の牧師先生方、東京神学大学の教授を講師に招きつつ、礼拝、礼拝の構造を学びました。変えていいもの、変えてはいけないものを学びました。子どもが礼拝の中に積極的に参加できる様工夫しました。礼拝とは、ぬかづく、ひざまづく、ということ、もちろん神に。礼拝の構造は神との応答で出来ているということ。神の前に静まり自分を整え、神に招かれ、神を賛美し、罪を告白し、罪の赦しの保証をされ、十戒で神の恵みの戒めのうちにいることを確認し、神に愛されている隣人とキリストにあるあいさつを交わし、賛美し、みことばの解き明かしを求め、みことばの解き明かしを受け、私たちの信仰を告白し、目に見えるみことばである聖餐に与り、賛美し、自らを神の前に捧げる思いを持ちつつ献金献身し、この世のために執り成して祈り、キリストにいただいた主の祈りを皆で捧げ、宣教に関する報告を受け、神をたたえ、教会から世に遣わされるよう派遣の祝祷を受けて送り出され、後奏で礼拝の恵みをしみじみと味わう。毎礼拝毎に神と出会う、応答関係をもつ。この恵みのすばらしさに驚きました。礼拝の構造を学び、皆で整えることによって、礼拝が生き生きと喜びに満ちたものになったのです。
話は変わり、牧師家庭の子育て、あるいは、信仰者の家庭の子育てについてひとこと。保育園に通っていた息子、「とうさんもいい人出来たら、いなくなってしまうんでしょ!」「ええっ???」保育園の息子からこんなこと言われたら皆さんどうですか。私はほんとに死ぬほどビックリしました。自分の子どもにしっかりと神様にあるよき価値観を引き渡さないと、世の価値観、マスメディア、友達からの価値観にやられてしまうんだ。絶対それらにやられたくない。この言葉で私は決心しました。親が恵みで与えられたよき神さまの価値観をなんとか子に良きものと思ってもらいたい! その結果としてやったこと、子どもと一生懸命遊びました。とっても遊びました。遊戯王カードや魚釣りも始めました。妻にバカにされようと!息子の言葉は保育園の離婚家庭の友達のお話しを子ども同士で話していたことが後で分かりました。友達からの価値観恐ろしや。世の子育て中のキリスト者の方々、私達の子どもを奪われないよう真剣に生きましょうね。

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