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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4610号】伝道のともしび

2006年9月16日

聖書研究会

土浦教会牧師 吉岡 誠人

土浦教会の開拓伝道は一九六五年に始まりました。教団の幹事を定年退職した塚原要牧師が未知の地ではありましたが家庭集会から始めた開拓でした。塚原牧師は聖書講義を大切にし、一〇年後に私が引き継いだ時には金曜日に教会で、水曜日と木曜日には信徒の家庭で講義を行っていました。私は一年間伝道師として火曜日に別の場所で聖書講義を行いました。
塚原牧師の講義には水、木、金と続けて出席する人があったので毎日別の聖書の箇所で講義が行われていました。塚原牧師が引退後に私が主任となった時点では火、水、木、金と四つの別々の聖書の箇所で講義をしなければなりませんでした。これは新任の者としては大変な重荷でした。毎日曜日の説教と共に、毎日別々の箇所に基づいて準備をしたのでした。しかし幸いなこと(?)に私の講義には毎日出席する人がなかったので同じ箇所で火、水、木、金と講義する事にしました。
私としては自分の講義がどのように受けとめられているか知りたいという思いもあり又出席者が真剣に出席して欲しいという願いがあって講義の後に出席者全員に感想なり自分の意見なりを述べてもらう事としました。各地の会は多くて八人程度でしたので全員が語る時を持てました。そこでこの会は聖書講義という名前ではなく、聖書研究会という名前に変更しました。その事は出席者には課題となりましたが多くの賜物を与えられました。その一つは私自身の伝えたかった事が伝わっていないという事実に直面し反省する事が出来た事と、私が思った以上にすばらしい解釈が語られ聖書の言葉が出席者のそれぞれの魂を通して生きた言葉として語られ又聞かれたと言う事でした。
毎週のそのような聖書の学びを通して聖書の言葉を自分の言葉に言い直して信仰を言い表すという事が身について行く人々が何人も出てきました。そのような人々が教会の信仰のリーダーとなって来るようになりました。
もちろん私自身も三〇年以上にわたって自分だけで読むというのではなく、様々な人々の魂を通して語られる聖書の言葉が生きた言葉として現出する驚きを通して「聖書は神の言葉である」という信仰を心の底から告白する者となって来たと考えています。神学校に入る前には「イエス様は救い主です」という信仰を告白していましたが、伝道者となって聖書研究会を持つようになってからは、聖書は神の言葉であるという信仰が深められたと思います。
さらに、聖書が生ける言葉として語られ又聞かれるに至ったことを通して、ここ十数年の間に私の中に固まってきた信仰は「教会は主キリストの体にして恵みにより召された者の集いなり」という信仰です。
聖書研究会で聖書をじっくりと読む事を学ぶ中で説教において聖書の御言葉が生きた神の言葉として力強く語られ、御言葉が受け容れられているこの教会がキリストの体であるという信仰が深まったのです。
毎週の日曜日の礼拝の時に私たちの教会では日本基督教団信仰告白を唱和します。「教会は主キリストの体にして恵みにより召されたる者の集いなり」と実感を持って告白するようになりました。
最近四〇周年を祝ったところですが、聖書の御言葉によって基礎を据えられ、神さまの恵みによって成長させて頂いた結果、豊かな実りを与えられております事を心より感謝しております。

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