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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4610号】人ひととき 北橋 節男さん

2006年9月16日

子供たちと地域を巻き込む、風呂屋のおやじ

小学校時代、紙芝居に誘われて教会学校に通い始め、やがて自身も教会学校の教師を二〇年担当することとなる。高校教員をしていた独身時代に父親を亡くし、家に戻って母親と共に家業の銭湯を続けた。教員を続ける道もあったが、銭湯を選んだのは「銭湯が人の心の奥に効き目があるすばらしい商売だと思えた」からだ。
同じ教会員の敬子さんと結婚、銭湯と家庭と教会の生活を歩み六人の子供に恵まれた。上はようやく高校一年、下はまだ四歳。おかげで小学校、中学校とも長くPTAに関わり続け、家庭と地域と学校との関係の中で、どう子供たちを支えていけるのか心をくだく日々である。
日本人の生活スタイルの変化と共に銭湯は激減。一方、スーパー銭湯などの登場と大増殖によって、さらに経営的には厳しい。しかし、この危機の時代こそチャンスだと思っている。日曜日に人々が教会に行き、銭湯にも人が集まって元気になってほしい。「人間を動かすのは、お金や財産ではなく、愛なのだと思っています」。そう口にするのは恥ずかしいと言うが、銭湯こそ、愛にもとづく人のつながりを実地に学ぶ場所だと考え、地域ぐるみで子供を育て、近所づきあいの場を作るために知恵を絞り、汗を流す。
自分の欲求や都合ばかりでは社会は動かないことを学び、他人の弱さを知り、思いやる心を育てたい。それには、低学年の時に友だちや先生と一緒に入浴体験をするのが一番と、校長に主張した。今では学校と地域の大切な恒例の行事となった。
さらに、地域のオヤジたちも引き出し、巻き込み、学校・家庭・地域の連携作りに励む。家庭でもいつも怒鳴り声と泣き声があふれているが、毎日が感謝。「銭湯も家庭も教会もつながって、子供と学校と地域が支え合う。歯車が回り始めています。地域でも家庭でも、主イエスの復活を信じ行動することに、シンプルで無理がありません」。

教団新報
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