【4611号】ユースミッション2006 青年の、青年による、青年のためのカンファレンス

台湾から青年を迎えて交流の時

台湾基督長老教会との共同声明が具体化

八月七日から九日までの三日間、九段教会と韓国YMCAとを主たる会場として、教団主催による青年カンファレンスが開かれた。『青年の、青年による、青年のための青年カンファレンス、「ユースミッション2006」』がそれである。青年宣教会議が教団紛争のあおりのなかで開催できなくなってから三十有余年の時を経た今日、紛争の頃には未だ生まれていない青年たちによって、恵みのときが共に持たれた。

*カンファレンスとホームステイ

一.台湾から青年を迎えて  日本基督教団は、昨年、宣教協力を結んでいる台湾基督長老教会との協議会において共同声明を発表した。この会は、その一つを具体化したものであり、台湾の教会青年を日本に迎えて開催された。
なお二〇〇四年、二〇〇五年には、日本の青年が数名、招かれて台湾基督長老教会の青年大会に参加している。
教育委員会は、教団役員会の委託を受け、学生キリスト教友愛会(SCF)や全国教会婦人会連合を交えた実行委員会を組織し、教会青年を含めて、教団としてのカンファレンスが行えるように準備を進めた。
私たちは第32回教団総会で「青年伝道に力を注ぐ」決議をした。それが思いがけない仕方で実りへと向かったと言えよう。
台湾の青年たちは三日に来日、四日に三崎町教会において大宮溥牧師(SCF理事長・世界宣教委員長)の説教による歓迎礼拝を共にした。その後、カンファレンス(七日~九日)前後にホームステイ(四日~七日と九日~十一日)へ出かけ、日本の夏を経験した。  このホームステイプログラムは全国教会婦人会連合の協力なしには成功しなかった。特に関西でのホームステイでは、広島訪問が加えられた。感謝にたえない。また、北海教区の協力も大きい。北海教区は数年前より台湾の原住民のディヴァン宣教師を迎えている。そういった関係もあり、今回、北海教区の青年ワークキャンプに台湾の青年を迎えてくださり、よき学びと交わりを得た。ディヴァン宣教師ご自身もカンファレンスに参加してくださった。
二.青年の自主的運営
実行委員会組織は前述のとおり、教育委員会を中心とした複数団体によって構成され、教育委員長が実行委員長になったが、プログラムの多くは、教会青年が中心となったカンファレンス小委員会によって運営された。SCFに集まっている青年が中心となり、教団立神学校である東京神学大学の神学生三名も委員に加わり、千原創SCF主事のもとに、度重なる打ち合わせを繰り返し、献身的に奉仕してくださった。

*共に豊かな恵みを味わいつつ

三.豊かな交わり
台湾の青年たちは、北海道と西日本でのホームステイを終えて、七日、九段教会に集まった。日本の青年と合流し、カンファレンスの幕が開いた。山北宣久教団議長による開会礼拝で始まり、早速、交流会を行った。初めて出会う青年たちもすぐ打ち解け、豊かな交わりを構築していった。
前述のとおり、カンファレンスは青年たちによる小委員会主導で実施されたので、司会進行をはじめ、殆どの部分で青年たちが自主的に行うこととなった。開会礼拝を除く多くの場面で牧師たちには出番がなかったこと、教団所属の台湾教会の青年たちが通訳をはじめ、様々な奉仕を担ってくださったことは、特筆すべきであろう。
二日目(八日)午前には日本、台湾それぞれ二人ずつが、発題をした。教会生活と世俗生活の狭間に多くの課題を持ちつつも御言によって励まされる恵みについて語られ、一同、多いに共感をもった。
平和、伝道、教育、環境、人権の五つの分団を持ち、少人数でお互いの問題を共有した。
二日目の夜は文化交流。参加者全員で作った餃子を囲みつつ交わりを深めた。在日大韓基督教会青年委員会の有志も駆けつけ、交わりをより深いものとしてくださった。日本の青年が時間をかけて準備し、日本の文化とキリスト教の歴史をまとめたパワーポイントによる発表は見応えがあり、台湾青年たちの歌と踊りは感激であった。さらに、滞日中のアメリカ青年の参加者も歌を披露、キリストの名による一致を深いものとしてくださった。
三日目(九日)。主による信頼関係によって結ばれた絆によって、青年の、青年による閉会礼拝を行うべく準備をした。青年が準備した祈りと証しを中心とした礼拝は、後半のホームステイ先の方々を迎えて守られた。そして豊かな恵みを味わいつつ、三十有余年ぶりの青年カンファレンスは幕を閉じた。
四.共に遣わされよう
十一日、ホームステイを終えた台湾青年たちは千葉本町教会へ。青年の委員共々、派遣礼拝を守った。説教は台湾基督長老教会青年担当幹事伊誕巴瓦瓦隆伝道師。六〇名を超える会衆で熱気に包まれ、礼拝後の交わりも夜遅くまで続いたことは、ユースミッションの恵みの大きさを物語る。
「ユースミッション2006」は大きな恵みを得た。しかし同時に課題も見えた。たとえば、教区からの参加者が稀少であったこと。これは教団主催の会としては課題である。また、台湾では青年担当が組織上位置づけられているが教団にはない。そこで、こういう会を運営していくときに無理が出る。そういう意味では、SCFの働きは大きかったといえよう。また、教団内の台湾諸教会とのパイプも重要であった。
このために祈り、献げ、支えてくださったすべての方々に感謝しつつ、神さまに栄光を帰す。
(岸憲秀報)

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