第34総会期第三回スイス協約委員会が、二〇〇六年九月十三日、教団会議室で開催された。まず常議員会からの報告として、当委員会が所属する世界宣教協力委員会を「世界宣教委員会」に改組するための議案が、次回教団総会に上程される予定であることの説明があり、これに関連して、新しく傘下に入るであろう六つの委員会相互の「横のつながり」を生むための工夫が望まれるという意見が出された。
協議事項では、今年十一月に、スイス国バーゼルで開催される「スイス・韓国・日本三国間教会協議会」に関する準備的な話し合いが中心になった。協議会の総合主題である「God's Migrating People」は、グローバリゼーションの時代に特徴的な広義の「人の移動」、すなわち留学や外国駐在あるいは国際結婚、あるいは移住労働や移民そして難民、さらには人身売買などから生じる社会的および政治的な諸問題を、まずは念頭に置いたものである。教会の宣教も、そうした状況を考慮することなしにはなされえない。実際スイスには、韓国語あるいは日本語を礼拝に用いる諸教会が存在しており、こうした人々との交流も予定されている。委員会では、スイス・プロテスタント教会連合(SEK)から送付されたプログラム案に従って、当委員会から参加する予定の者については大まかな役割分担を決め、委員会外からの参加者については人選について協議し、候補者に正式の打診を行うことになった。さらに予定されている複数の二国間協議について案件の検討を行い、詳細は当地の実行委員会と調節することになった。さらに次期委員会への申し送り事項として、三国間教会協議会に関する報告、SEKとの協約関係の内容的な再検討その他の幾つかの事項を決定した。
(廣石望報)