・韓国基督教長老会
イム・ミョンギュ副議長
両教団が一九六七年に宣教協約を結んで以来、キリストにおいて深い交流を継続できたことを神に感謝する。日本基督教団が過去数十年に示した宣教へのビジョンとその実践は、韓国の教会の良き規範となったことを強調したい。また、昨今保守的傾向にある日本社会に対し、平和の使徒としての役割を忠実に担っていることに深く尊敬の念を抱く。半世紀を越える分断に苦しんでいる韓半島のためにも祈っていただきたい。平和の使徒として召された教会が成し遂げるべき時代的使命がある。お互いのために祈り協力して平和と正義が満ち溢れる神の国を成就してゆく先頭に私たちが立てるよう主の御名により祈る。
なお、副議長より記念品が教団に贈られた。
・台湾基督長老教会
タンウー・チョアン議長
台湾基督長老教会と日本基督教団が長きに亘り調和豊かな関係を分かち合って、喜びの時も困難な時も互いを受け入れ分かち合いの機会を持ってきた。宣教師派遣などによる人事交流は私たちのパートナーシップの具体的な現れであり、神の国を現実化するためのものである。この困難な時代にあって、今までに増して世界的視野で伝道をなし続け、私たちの協力関係を強める必要がある。聖霊が両教会、また他のすべての教会を導き、真に平和と正義の証人として固く立ち、私たちの国、地域、世界が調和と安全の場となるよう共に祈りたい。
・アジアキリスト教協議会
プラウェ・キッドアン総幹事
この総会は日本の諸教会、特に日本基督教団の歴史の里程標となることであろう。私たちにとってこの総会は、私たちの心に調和と一致を同時にもたらすゆえにその実質は会議以上のものである。隔ての壁を取り除き、新しくされる希望の象徴である。現実は私たちがアジアの歴史においてもうひとつの転換点にいることを語っている。私たちは経済、社会、政治において不確かで、問題と不安定さを体験している。直面しているのは政治、経済に留まらず、宗教的に倫理的に、また民俗的背景をもって理解しなければならない精神的面があることは明白である。したがって、私たちには聖霊による刷新が必要である。私たちの時代に神の使命における協力の精神において共に前進し、アジアキリスト教協議会は神の愛があらわれるよう日本基督教団と協力し続けていきたい。
・アメリカ改革派教会
ジョン・リー スーパーバイザー
日本基督教団とアメリカ改革派教会は、長く、意義深い関係の歴史を持ってきた。私たちは日本人のために多くの伝道計画をもっており、日本基督教団と共に働くことは東アジアにおける協力関係のひとつである。アメリカ改革派教会は北アメリカで最も古い教派で、今もなお、イエス・キリストにあって改革され、成長し続けている。私たちの友好関係により、神の国のため共通の源を持ち分かち合うことができると信じる。私たちの将来の関係が祈りに満ちたものであるように。本総会において互いに学びあうことで強められ、また新しくされるように。すべての人のために、私たちを一つとしようと目的を持っておられる神をほめたたえる。
新任スーパーバイザーであるジョニー・アリセア・バエツ氏より記念品が教団に贈られた。
・ドイツ福音主義教会
エリサベツ・ヒュープラー・梅本 ドイツ福音教会牧師
日本基督教団が宣教と伝道の刷新をしていることを聞き大変関心を抱いている。二〇〇七年一月にヴィッテンベルクで開かれる「未来会議」に向けて準備する中で、ドイツの教会もまた新しい伝道について再発見しつつある。お互いの国のキリスト者は、社会正義、人権など共通する課題に取り組み続けている。また世界の異なる地域における紛争の平和な解決を探っている。私たちは、貴教会が、東北アジアにおける摩擦が平和に解決するために貢献することを期待する。また、自国の背景により明確な立場をとる勇気と献身に敬意を表する。私たちの父なる神と主イエス・キリストがこの総会を祝福し、聖霊が日本基督教団の指導者たちを導くよう祈る。
・在日大韓基督教会
パク・スギル総幹事
一九八四年に両教会の宣教協約が締結され、二十二年以上の年月が流れ、信徒・教職の祈りの中、さまざまなレベルで豊かな交わりの機会を与えられたことを主に感謝する。改定入管法に象徴されるように、在日外国人の管理強化が進められている今日の状況にあって、いままで以上の連帯の働きがあることを願っている。直面するであろう課題に両教会が宣教協約の精神に立ちつつ、連帯を強め対処してゆきたい。二〇〇八年、在日大韓基督教会は宣教百年を迎える。この間に歴史の主なる神が与えてくださった恵みと祝福を感謝し、新たな百年に向けて主の宣教を担う力とヴィジョンを与えられたい。貴教会がこれを共に祈ってくれることを願う。
・日本キリスト教協議会
輿石 勇議長
教団と日本キリスト教協議会は歴史的にもまた現在も、深いつながりにあるが、いつも、最大の加盟教団として、協議会の働きを支えてくださることに感謝している。多くの人々の期待を担って始まった二十一世紀が、少なくともこれまでのところ、その期待に背き、世界の終末さえ予感させるような展開を示しているように思われる。このような時期に開催される本総会の課題の重さに、慄然たる思いがする。教会が何をしなければならないか問われることであろう。本総会を通して、日本基督教団全体が、キリストの息吹を受け、キリストとのコンスピラチオ(息吹の交換)によって一致の喜びに満たされるよう祈る。また、日本内外の諸教会、希望を見失った今の世に、一致の喜びを示して教会一致への思いを一層強めてくださるよう願う。
(渡邊義彦報)