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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4619号】牧師のパートナー

2007年2月3日

主に導かれて
西八條久江(福岡玉川教会員)

一九七五年十月、水郷の地、近江八幡教会で、当時、ヴォーリズ記念病院でチャプレン、近江八幡教会担任教師をしていた夫と結婚したのが牧師のパートナーとなった出発でした。ここでは、CS教師の奉仕をさせていただく位で、新婚時代を楽しく過ごしました。約二年後、牧師の妻として初めての現場に遣わされることになります。最初は、雪深き地・長岡教会、次は肥後の地・熊本草葉町教会、そしてエネルギッシュな地・福岡玉川教会で現在過ごしています。
長岡教会では、若い私たちを教会の方々が寛容な気持ちで受け止めてくださり、十九年近く過ごしました。子どもたちが小さい時、地域で子育て中のお母様方を誘い、教会を会場に共同保育会を開きました。子どもたちも、友だちがたくさん出来て楽しく遊びました。また、当時、新潟地区では、牧師家族会が持たれており、我が家の子どもたちは牧師の子どもの多さに励まされ、今でも楽しい思い出として残っているようです。三人の子どもが長岡教会で洗礼を受けたことは、大きな喜びでした。
熊本草葉町教会では、雪国の景色とは打って変わり、南国の雰囲気に慣れるのに時間がかかりました。中学、高校編入の二人の子どもが、新しい環境に慣れるのか心配でしたが、教会の方々の祈りや支えにより、中・高・大学と過ごせたことは感謝でした。
地域の中で何か私に出来ることはないか、と思っていた頃、ファミリーサポートセンター(子育て支援会)と出会いました。講習会を受けて会員となり色々な親子と親しくなりました。CS行事の時など、その子どもたちに声をかけると参加する子もおり、嬉しかったです。
福岡玉川教会では、三人の子どもも皆社会人となり、私たち二人も歳を重ね、それなりに歩んでいます。福岡でもファミリーサポートセンターの会員となり、色々な親子と接しました。CS礼拝に、見てあげた子どもが元気に集まったり、福岡女学院の生徒が多く集う姿に、若いエネルギーをいただいています。
また、昨年より教会の方々のご協力をいただき、貝殻キャンドル作りを始めました。きっかけは、捨てられる物が手を加えることにより再生する喜びを感じたことです。そのことが毎日新聞の地方版に載り、現在、九州キリスト教会館の新生館に貝殻キャンドルを置いてくださっていることに感謝しています。
牧師のパートナーとなって三一年を振り返ってみますと、〝信仰〟で生活していくことは大変なことであること。牧師の妻の立場は、傍らで見ているのと実際になってみるのとでは、随分違うことを感じました。恩師の夫人方が、何気なくなさっていた仕草の底に、大変な努力と、深い思いがあったことを頭に浮かべながら思い起こしています。
私は、多くの失敗を重ね、色々な事柄に出会いましたが、夫の優しさや子どもたちの協力に励まされてきました。全てのことを通して働き、長き時間をかけて私を導き成長させてくださる神様に感謝します。今、神様が置いてくださっている所で、自分の限界を知りつつ、み言葉に聴く歩みをしていきたいと願っています。

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