【4625・26号】教団事務局職員の独り言

教団事務局の仕事をしていると、様々な電話がかかってくる。いわゆる悩み相談の一つである。わたしはこういう組織なのだから、これらの電話を受け、話を聞くことも仕事の一環だろうと考えている。ときには一時間にわたる話に、急ぎの仕事を抱えて困ったなと思うこともあるけれど、今、誰かに話したいという電話をむげに切るわけにはゆかない。
先日、ある老人からの電話を受けた。四〇数年の教会生活を送られ、もうすぐ八〇才をお迎えになるという。現在は老人ホームに入居されているとのことだが、訳あって長く独居をしておられた。歳を重ねるごとに体も弱り、足を悪くしてからは教会に通うことが出来なくなって久しいという。けれども、主イエスを信じて、教会を思い、月定献金も納め、教会からも月報は届く。彼女が教会に通い始めてから、現在の牧師は四代目だが、教会に行かれないため疎遠になり、親しかった教会員も亡くなった今、教会との接点は郵便で送られてくる月報だけ。しかし、風の便りで牧師は教会員を訪問していると聞くときに、言いしれない寂しさが去来するという。「せめてイースターやクリスマスには行きたいと思うけれど、敷居が高くなってしまいました」と。
病気がちで困っていた時に、彼女を助けてくれたのは教会の人々ではなく、ご近所のノンクリスチャンであった。「教会とは何だろう」という思いがよぎる。彼女は決して教会のことを悪くは言わない。ただ、自分のような寂しい思いをしている老人が多くいるだろうから、どうか教会はそのことを忘れないで欲しいと消え入るような声での訴えだった。事務局に電話をするのは勇気がいったことだろうと思う。
可能なら、自分の思いを広報などで伝えて欲しいという希望を最後に語って電話は終わった。さまざまな思いが事務局に伝えられてくる。その一つとして紹介をしたい。

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