【4632・33号】どんな激震も、希望を奪うことは出来ない 新潟県中越沖地震被災教会訪問

七月二〇~二一日、関東教区四役に同行し、新潟県中越沖地震に遭った諸教会を訪ねた。
新井教会は今年七月に百周年を迎えた。記念事業の意味合いもあり、老朽化した会堂を大規模改修、真新しく綺麗にしたばかり。長く信仰生活の砦であった会堂への拘りから、外観等は旧来の姿を残した。そこを襲った大地震、十名に少し足りない会員・礼拝出席者は、会堂が心配で心が揺れ動いたと言う。「工事を決断していなければ、私たちは礼拝の場所を失っていました」。費用八百万円は、この人数には重い金額だった。しかし、豪雪に備えて建設された会堂は、地震にも耐えた。
新井教会を兼牧する森言一郎牧師は、地震の数十分後には、余震に脅える美樹夫人を高田教会に一人残して、ホテルでの結婚式へと向かった。「生活するためには、働かなければ」とは森牧師の弁。不安が極まった時、電話が鳴った。大宮教会で「教会間の連帯と宣教協力」をテーマに宣教協議会を持っていた関東教区からのものだった。教区は、この電話で、地震・被害の甚大なことを初めて知った。飯塚拓也副議長は、直後、車で直行した。「後で考えれば、不思議と電話も道路も通じた。もう一時間遅かったら、辿りつくことも出来なかった。宣教協議会で教区の幹部が皆集まっていたことで、即断し対応できた」。
その他のいち早い見舞いに、大いに慰められ、不安な時をやり過ごすことができたと、森美樹さんは感謝する。
他の機会に全く逆の話を聞いたこともある。「見舞客やら電話やらが殺到し、切羽詰まった仕事があるのに、少しもはかどらない。正直なところはありがた迷惑だった」。両方の感想とも当事者の本音。問われるのは、普段からの関係であり、信頼・連帯ということだろう。
訪ねた先々の教会に、関東教区独特の協力伝道推進のための「ナルドの壺献金」のポスターが貼ってあった。壺の表面に教区五県の地図が、土器の文様のように浮かんでいる。県境を表す線が、壺のひび割れのようにも見える。洪水、地震、豪雪、また地震、狙い撃ちのように関東教区を襲った災害、しかし、その度にひび割れが拡がるのではなく、むしろ、連帯・協力が強められている。
被害が甚大だったのは、柏崎市周辺。日本ホーリネス教団柏崎聖光キリスト教会は、建て直したばかりで別棟になっている牧師館を除き、礼拝堂も含め全壊した。「もし集会中だったらと思うと、むしろ感謝です。牧師館が残り、明日の礼拝も何とかできます」とは、たまたま研修会で留守をしており難を逃れた片桐宣嗣牧師。関東教区の訪問をも喜んで受け容れて下さった。
教団の柏崎伝道所周辺には、全壊半壊の家々が目立つ。会員のお宅も一軒が全壊したと聞いた。あまりの惨状に臼田宣弘牧師は、伝道所を地域のためにボランティアセンターとして提供することを即断した。新潟地区・関東教区が、この志の元に、柏崎市とも協力態勢を持ちつつ、運営委員会を設けて、活動を開始している。会堂は人と大道具小道具救援物資で溢れている。寝袋を使ってごろ寝でも九人が限界、これを超えた人数は、神学校とキャンプ場を併せ持つ新潟聖書学園が受けて下さることになった。ここでも教団・教派を超えた連帯が生まれる。未だ形が整わない先から、「教会さんなら何かしてくれる」と、支援を依頼してきた隣人もあったそうだ。
柏崎伝道所の建物には、やきもきさせられた後やっと、安全を意味する緑の紙が貼られた。立ち上げたばかりのセンターを閉じる危機は去った。電気は通じ、ガスも手当できる。しかし水がない。つまり、夜中も暗い道を歩いて仮設便所まで行かなければならない。ボランティアの方々の健康が支えられますようにと祈るばかり。

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