本所緑星教会では、数十年にわたり、秋にバザーを開催してきた。収益はこれまですべて対外献金となる。今年(九月三〇日開催)は、「中越沖地震被災者救援」「日韓アジア基金・日本(カンボジアの子どもたちに学校を)」の二箇所に送られる。
このバザー、教会員の高齢化などにより、年々担い手が少なくなってきている。そんな中で、考えられたのが地域の方々が参加する企画であった。昨年より、教会最寄り駅の一つ「JR錦糸町駅」近くのインド・バングラデシュカレー屋の「バスモティ」(店名)の屋台が出るようになった。写真の中央は店長のソヨド・ヌルル・アミンさんである。
アミンさんはイスラム教徒で、京成線の「お花茶屋」近くにあるモスクで礼拝をささげている。キリスト教会のバザーにイスラム教徒が参加すると地域では評判になり、多くの方々がバザーにやってくるようになった。ある方は、「キリスト教国アメリカはイスラムと仲が悪いが、本所緑星教会では違いますね」と言ってくださった。バザーを通して世界平和とは大げさかもしれないが、地域から、大切なことを発信できればと願っている。
今年はまた、教会の近くの歯医者さんが、「無料歯科検診コーナー」を担当してくださった。
天気は雨であったが、わざわざ多くの方々が足を運んでくださった。来年以降も「地域参加型バザー」を盛り上げてゆきたい。
(矢吹一夫報)