【4641号】連続大量差別はがき事件に学ぶ 第20回神学校等人権教育懇談会

十一月五日(月)午後、教団会議室において第二○回神学校等人権教育懇談会が開催された。参加者は発題者、関西学院大学神学部、聖公会神学院、同志社大学神学部、東京聖書学校、東京神学大学、農村伝道神学校、東京教区部落解放五支区代表者会、主催者の計十一名であった。
今回は先ず、発題者である浦本誉至史さん(部落解放同盟東京都連合会執行委員)より「連続大量差別はがき事件」についての報告を聞いた。
この事件は、二○○三年五月より一年半の間、東京を中心に全国の被差別部落出身者や、ハンセン病元患者、在日韓国・朝鮮人、障がい者など被差別少数者に対して、極めて悪質な差別はがきが大量に送り付けられたものであった。
発題者の浦本さん自身が全体で四○○通以上にも及ぶ差別はがきの四分の一を受け取る被害者であった。はがきの内容も悪質極まりないが、その手法も浦本さんの名前を語ってハンセン病元患者への差別を行うなど卑劣なものであった。浦本さんはこの世の生き地獄を体験したと、その苦衷を述べられた。
犯人は逮捕され、裁判の結果懲役二年の実刑判決を受けて服役し、本年二月に出所しているが、この事件の問題の深刻さは、被差別部落出身者に関する情報を得た周辺住民も被害者を追い出そうとしたこと、判決報道後に、浦本さんに対する差別発言が大量にネット上に流されたことである。
犯人の青年の特殊な問題としてしまうことはできず、日本社会に巣食っている部落差別意識の潜在的な根深さをこれ以上ない仕方で示される事件である。
浦本さんは事件の背後にある最大の問題は無知であると明言された。その無知とは、単なる差別問題の知識獲得によって解決されるものではなく、具体的な出会いによって人間の温もりが伝わる理解によらなければならないことを示された。
神学教育の現場でそのような「理解」をもって無知を克服して行く努力を積み重ねて行かなければならないことを強く思わされ、今後の懇談会の方向性について協議し、次回の予定を決めて散会した。
(高柳富夫報)

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