「出会いの場・民際協力の場」創出の試み 望月修治
京都教区事務所から徒歩十分ほどの距離に赤瓦の宣教師館がある。かつて宣教師館に住んでいた三人の宣教師の名にちなんで「クラッパードイン」と名付けられている。所有者は米国のCGMB(アメリカ合同教会とクリスチャン・チャーチ・ディサイプルズの海外
宣教部門)。京都教区はCGMBと賃貸契約を結び、アジア宣教活動委員会が建物の運営管理を担当している。
クラッパードインでは、アジア・エスニック料理が楽しめるバザールカフェ、タイの山岳民族カレン族の織物やアクセサリー等の販売などを行っているカレン・ハウス、薬物依存回復者への支援活動を行っている団体ダルク、HIV陽性者への支援活動をはじめ様々な活動が行われている。また留学生の人たちがバザールカフェのシェフ・スタッフとして働いていて、貴重な交流と出会いの場ともなっている。
十二月はじめにCGMBの三人の代表団が京都に来訪されたので、教区の関係者と面談の時を持った。教区の活動状況、クラッパードインで担われている活動を映像資料も用意してお伝えした。是非今後もその取り組みを積極的に進めてほしいとの言葉を残し翌日、離日された。
京都教区は、クラッパードインを違いを違いとして認め合いつつ共生していく「出会いの場・民際協力の場」の具体的創出の試みとして今後も育んでいきたいと考えている。
(京都教区総会議長)