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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4642・43号】「荊冠のイエス」・差別からの解放への道 部落解放センター開所25周年感謝会

2008年1月26日

二〇〇七年十一月二〇日に、信濃町教会を会場に、九〇名の列席者を得て、部落解放センター開所二五周年感謝会が催された。
開会礼拝では、谷本一廣牧師がマルコ一五章一六~二〇節をテキストに「荊冠のイエス」と題して説教をされ、差別にさらされてきたご自身の幼少期からの歩みと、部落解放センターの二五年間の歩みを重ねて振り返りつつ、十字架を前に荊の冠を被せられて侮辱を受けるイエスの姿に連なることの中に、差別からの解放への道があることを示された。
その後、礼拝の中で部落解放センターの宣教師となられるティモシー・ボイル宣教師の就任式が谷本牧師の司式のもとに行われ、ボイル宣教師は、部落解放に身をささげることを、会衆は、感謝してボイル宣教師を受け入れることを約した。
礼拝後、記念講演として遠藤富寿牧師より「関東から見た二五周年」と題して講演がなされた。
遠藤富寿牧師は、偶然「狭山事件」を知ったことから石川一雄さんの無罪を勝ち取る市民運動に参加され、そのことがきっかけとなり、解放センター立ち上げの中心となられた今井数一さんと出会い、今井さんに誘われて部落解放センターの立ち上げに関わった経緯を話された。
また二〇〇一年に制定された「教団部落解放方針」の実質化を目指す働きとして、真鍋孝幸牧師より、堀切教会での、石川一雄さんをお招きして講演会を催すなどの取り組みが、報告された。
感謝会では、各方面からの参加者の挨拶に続き、鳥井新平さん(近江兄弟社学園小学校教諭)のリードで一九九二年に行われた部落解放全国キャラバンの応援歌となった「走れ、幸せ者」という歌が参会者全員で歌われた。課題の中で、多くの人を差別からの解放へと結びつける働きを担ってきた部落解放センターの「幸せ」な歩みを実感できる会となった。
(大久保正禎報)

教団新報
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