私は依頼を受けて教会や神学校にお話に伺うことがよくあります。その中で様々な声があります。ある集会で「私はクリスチャンです。聖書には、みんな神様に愛され、平等だと書かれています。だから差別をしたことがありません。私は、被差別部落の人が差別を受けて大変苦しい思いをしているのを知っています。だから、私の家族がこんな事になったらと思うと被差別部落の方との結婚に反対します。そんな親の気持ち分かって下さいますね」と話されました。結構多くの方の思いです。私はその方に部落差別の起こり(現代であれば差別されない事象)、なぜ今も差別が残っているか、それをなくしていくにはどうしたらいいか、そして聖書はどのように語っているかを話します。差別はどのような理由があってもよくないです、と話します。
部落解放センターは日本基督教団の業務機関として設立されました。教団の大阪分室としてセンターが開所して32年になります。その間様々な取組みをしてきました(取組みについては、センターホームページをご覧下さい)。2000年制定の日本基督教団部落解放方針(教憲教規)にのっとり活動をしています。その方針には反差別の連帯も明記されており、「部落差別がなくなりますように、全ての差別がなくなりますように」と願い、祈り、取組みをしています。いつの日か必ず差別のない社会がやってくると、信じています。
2013年12月に機関誌「良き日のために」が発行されます。ご期待下さい。ぜひ読んで下さい。(部落解放センター運営委員長)