【4648号】牧師のパートナー

「教会に住み、牧師の傍らに立つ」とは
木下 晃子
(西千葉教会員)

独身時代のある日、いつものように青年会の集会が夜遅く終わって、玄関で牧師夫人にさようならのあいさつをしました。私たちは外へ、牧師夫人は扉を閉めて中へ入られました。それを見て、「まだ教会に残る人がいる」と思ったのが始まりだったかもしれません。
小さい頃から身近にすてきな牧師夫人を見てあこがれて、単純に牧師の妻となりました。でも、この立場になってみたら、お仕事は山のようにありました。
まずは「料理」。祈祷会の前に、夕礼拝の前に、食事を作る。小さな子どものいる中でカレーライスばかり作っていました。料理は苦手なのに。
そして「お茶」。一杯のお茶さえろくにいれられないので、この年まできて、複数のお客様にキチンとお出しすることができません。
その他、「掃除、戸締まり、火の用心、近所付き合い」などなど、私の苦手なことばかりしなければならないのでした。
ここまでは、普通の主婦のする範囲ですが、教会には色々な方が訪ねてこられます。この対応が難題でした。重荷を負った方々に対しては、学びが必要であったのです。自分の狭さを知らされました。
そんなに難しいことでなくても、「さあ、これをしよう」と思っている時に容赦なく来る電話や来客に、気持ちの整理をつけることの難しさ。
お金や食事を求める方に対しては、マタイ25章を思いつつやさしく接してみたり、市役所で言われた通りにすげなく断ったり、いずれにしても「よかったのか」と反省ばかり残ります。
また、電話にしろ伝言にしろ、連絡も大切です。キチンと正確に伝えなければいけません。夫婦間で意思疎通が悪くて間の悪いこともありますし、秘密にしなければならないこともあります。
訪問、問安、牧会。これも、教会の方々は「牧師夫人に話したイコール牧師は知っている」と思っておられるのですが、その反対も同じとは限りません。
牧師の妻は、「羊飼いの傍らに立つ羊」であって、一匹の羊であることに変わりはないのだ、と長年たってやっと実感しています。
やっと気付いた頃から、以前ひどかった肩こりがなくなりました。大きすぎるカラを背負うカタツムリのように感じていたのでしょう。
地区の牧師夫人会の交わりでも励まされてきました。教会の方々にもいつも祈られ、支えられ、赦されてきたことが身に沁みています。
先輩牧師夫人から教えられた「牧師夫人のメリット」をご紹介しましょう。
①礼拝に心おきなく出席できる
②聖書についていつでも聞ける
③困難なことも共に祈れる
堂々と礼拝に出席して、聖書について語り合い共に祈る「究極のキリスト者夫婦」!(ちょっと立派すぎ!)
「わたしたちは、神にはありのままに知られています」(第2コリント5・11)とのみ言葉通り、決して立派ではない私たちでありますが、神様がこのありのままの私たちを用いてくださることに驚き、また、感謝しつつ。

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