【4671号】献身の時 No.3

真理の主に圧倒されて
春原鈴子(東大和教会牧師)

一九四四年、青山学院高等女学部に入学して、初めて、聖書を手にしました。兄の友人からのお下がりで、文語体の分厚い聖書は、わけも分からず、興味も出ず、学内の礼拝でおしゃべりをしたと、職員室に呼び出されて叱られたり、全くの門外漢でした。
戦後、友達に誘われて行った教会では、青年会で男性先輩方が真理論争の真っ最中でした。教会で終わらず、駅についても終わらず、渋谷の駅頭で立ち話が続きました。聞いているだけでも、心熱くされる論議でした。
やがて、私立中高(男子、一般校)の英語の教師となり、中学のクラス担任として、生活指導、人生指導等の課題に直面しました。教師という立ち場で、中学生の心の中に踏み込んで行けない焦りがありました。その時に、神が、方向転換を指示されました。当時はかなりの理屈屋だったのですが、神には理屈が通りませんでした(ルカ14章28~32)。両手を挙げて神に従うしかないと定めた時、身も心も軽くなりました。ペテロ第一書1章8節の通りです。そして、伝道者としての呼び出しを受け入れた以上、しっかり準備をする必要があるとの思いで、また、大学生活に戻りました。
四年の神学校生活を終え、与えられた伴侶の卒業を待って、二人で伝道する道を求めました。当時、東京教区西支区では、支区内の地図に、教会のある地域とこれから伝道しなければならない地域を提示していて、開拓伝道の幻が、結婚したての二人に与えられました。
当時、茶畑と麦畑が広がる中に、都営住宅が建てられ、人口が増えていく町に、家を借り伝道の拠点としました。一九六五年四月一日は、この町の住民になった日、この町に伝道者として遣わされた日、開拓伝道を始めた日です。
開拓伝道では、新しい人も迎えます。色々な教派的伝統の中で育ってきた人も迎えます。共に礼拝をささげるために、それぞれを受け止めて、一緒に成長し、豊かな信仰生活を進めることを願いました。それは、日本キリスト教団としての教会形成ということになるのですが、合同教会としての教団の教会形成という明確な指針は、見つかりませんでした。一番基本的な形から始めて、時に応じて対処して行くしかできませんでした。
聖書を読むことから始めました。何軒かの家庭の協力を得て、聖書中心の集会を始めました。今、続いている一カ所では、一九七三年創世記から始め、今、ヨハネの黙示録です。婦人会では、今、二巡目のヨシュア記です。
開拓教会として、地域との関係を持つことも大切なことです。今は、バザーとクリスマス讃美の集いが根付いています。バザーには地域の方々が品物を届けて来られたり、楽しみに待っておられたり、良い交流があります。
ペアを組んだ夫は、一九九九年十二月、年末礼拝の翌朝召されました。神が手配された日程です。
全く何もない状態で始めた開拓伝道で、無謀という声も聞かされながら、責任者である神に任せて続けてきました。多くの方々の協力や参加も与えられました。神は、人間の思いを遙かに超えて、奇蹟を示されます。永遠の主は、ご自身の御用に呼び出した者を豊かに支えて下さいます。神の真理に圧倒されて、聖書と取り組んできましたが、聖書は底なしの深さです。読む度に新鮮で、大きな感動を与
えられています。
「なすべきことをなさせたまえ」が、日々の祈りです(ルカ17章10節参照)。

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