基本方針に忠実に歩めるよう 渡部 和使
日本基督教団は毎年春と秋に教師検定試験を実施しています。その実務を委ねられているのが教師検定委員会です。この働きを担うことになった委員一人ひとりは責任の重みをかみしめながら任務に当たることになります。
3月末に開かれた第1回委員会において基本方針を決定しました。「本委員会は、主の召命に応えて日本基督教団の宣教を担い、主の教会に仕える教師を送り出すために、教憲教規に則って教師検定試験を実施する」と始まります。この部分は総会期によって大きく変わるということがありません。教憲第9条を受けています。それに「第32総会期第5回常議員会(2002年7月)の議決(「合同教会のゆたかさの中で、教団信仰告白を基準として教師検定を行う」)を踏まえ、和解の福音に根ざしつつ、合同教会としての日本基督教団の形成を担う教師を立てることをめざす」と続きます(以下略)。委員会がこの基本に忠実に歩めるよう願っております。
委員会の役割は要するに教師志願者を試験して合格者を決定することです。教団が検定制度によって教師を立てる歩みをする以上、誰かがこの働きを担わなくてはなりません。しかしまさか自分が担うことになるとは誰も考えないのではないでしょうか。委嘱を受けた者は戸惑いながら、ただ主の助けを信じて引き受けるのです。「御心が成りますように」ひたすらそう祈りつつ委員会としての責務を果してまいりたいと思います。
(教師検定委員長)