14th Christian Conference of Asia Meets in Indonesia
The General Assembly of the 14th Christian Conference of Asia (CCA) was held May 20-27, 2015 in Jakarta, Indonesia. There were altogether some 700 participants, including about 350 delegates of 100 churches from India to Australia and 20 associated organizations, in addition to media representatives and stewards. The conference theme was “Living Together in the Household of God.” The various programs were well prepared, and we were blessed with wonderful worship that included the use of various musical instruments. Each morning we started by separating into small groups for Bible study, which was followed by carefully prepared presentations. During the general session, the variety of opinions being expressed showed the diversity of Asia. Examples of topics introduced included ISIL (Islamic State in Iraq and the Levant), human trafficking, the military threat of China, and HIV/AIDS. These issues were then individually discussed in 14 small group meetings named sarasehan (an Indonesian word meaning “discussion”), and then a summaries of each group's deliberations were presented to the full body. The full assembly then approved those issues that the CCA would focus on for the next five years.
It was necessary to deal with two internal issues. The first one involved receiving greetings from the China Christian Council (CCC) for the first time at the general session. Previously, in 1992, The Presbyterian Church in Taiwan (PCT) had been petitioned by China through the World Council of Churches to change its name from The Presbyterian Church in Taiwan to The Presbyterian Church in Taiwan, China, so the PCT simply decided to withdraw from the WCC. However, the Kyodan stated that it also would withdraw from the WCC if the PCT was going to be forced to change its name, so that demand was withdrawn. In five years, the Kyodan will be faced with a similar situation if the same demand is made then.
The second issue involved doubts concerning the way central committee members, including the core leadership, were to be chosen. The system is that each country submits its nominations to the selection committee beforehand, then those persons approved by the selection committee are presented for ratification at the full assembly. This time, the slate for the central committee put forth by the selection committee was such that the most important positions would mainly be filled by delegates from two countries, so it was rejected almost unanimously. This resulted in a new slate of candidates being named the following day that then was affirmed by the full assembly.
The significance of the CCA cannot be overstated, because it is through this organization that the churches of Asia can grapple with the serious issues faced in this region, and it is with this expectation that we stake our lives. (Tr. KY)
—Kato Makoto, executive secretary
第14回アジアキリスト教協議会総会報告
(5年に一度開催される)第14回アジアキリスト教協議会(CCA)の総会がインドネシ アのジャカルタで5月20日(水)~27日(水)に亘り開催された。参加教会はインドからオーストラリアまでおよそ100教会。約20の関連団体を合わせた正議員は約350名。メディア担当やスチュワードSteward等合わせると700名ほどの規模の会議であった。主題は「神の家族として共に生きる」。プログラムは非常に良く準備されたも のであった。礼拝は様々な楽器が用いられ豊かな讃美がささげられた。朝は小グループに分かれてバイブルスタディーから始まるが、発表 は丁寧に準備されていた。本会議ではアジアの多様性を示す意見が続出した。例えばISIL(Islamic State in Iraq and the Levant)、人身売買、中国の軍 事的脅威、HIV(Human Immunodeficiency Virus)/エイズなどである。これらの課題はインドネシア語で「サラセアム」SARASEHAN(ディスカッションの意味)と名付けられた14の小グループ会議でテーマ別に議論され、本会議でのレポーターによる発表を経て今後5年間のCCAが向き合うべき課題として承認される。
問題点を2点挙げざるを得ない。第一は本会議で初めてCCC(China Christian Council)の挨拶を受けたことである。かつて台湾基督長老教会(Presbyterian Church in Taiwan)はWCCで中国からその名称をThe Presbyterian Church in TaiwanからThe Presbyterian Church in Taiwan, Chinaに変更するようにとの 発言を受け、WCCからの脱退をひとたびは決意するに至ったが、当時の教団総幹事が台湾の名称を中国とするなら教団もWCCを脱退するとし、名称変更せずに済んだ。5年先同じ要請が (中国から)起きた時、教団も一つの決断を迫られることになる。第二は議長団を含めた中央委員の選出に疑義が出たことである。システ ムは前もって各国から推薦者を選考委員会に出し、選考委員会が決めた人物を本会議が承認するやり方である。今回は選考委員会の選考 に、重要なポストに一定の国が集中する偏りがあるとして、殆ど全会一致で否決され、翌日の最終日に再提出し可決されるという体たらく であった。
CCAの存在意義は大きい。それは本気でアジアの教会が抱える問題に命をかけてでも取り組ん でもらいたい、という切なる期待があるからである。加藤 誠
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8月5日から8月10日にかけて、アメリカ合同教会(United Church of Christ)のOne Great Hour of Sharing部門(OGHS)の方たち10名が被災地を訪問され ました。毎年3月に、OGHSは全米の各教会から献 金を集めています。その一部を、教団が行っている様々な被災者支援活動のために捧げて下さっています。受け入れは、Jeffrey Mensendiek宣教師の協力のもと東 北教区世界宣教協力委員会および被災者支援センター・エマオが担当しました。
アジア学院訪問に始ま り、仙台での被災地フィールドスタディ、東北学院大学訪問、会津放射能情報センター訪問、主日礼拝出席、クレーラーハウスKroehler House訪問などかなりのハー ドスケジュールでしたが、濃い出会いが与えられました。
7日(金)朝、ホテルから七郷(Shichigo)中央公園仮設に直行 し、エマオが毎朝お手伝いしているラジオ体操・お茶っこに参加しました。60世帯規模がすでに11世帯に減っている中 で、3名の女性たちが集会所に集まっていました。その内の一人、たか子さんの話しは尽きませ んでした。津波でお連れ合いを流され亡くなった痛み。被災者が結局バラバラにされている寂しさ。復興公営住宅というマンションに移っ たとしても、そもそも家のドアに鍵を閉めて生活などしていなかった中で、生活環境も大きく変えられてしまうことへの不安。仮設に残り 続けていても、これからの展望が見えないストレス。でもそのような中で、エマオが仮設に来てくれていることが支えになっていること。 たか子さんの話しを聞き、バラバラになっていく被災者に寄り添うエマオのような働きこそが、私たちの望んでいることだとOGHSの方たちは喜ばれてい ました。
その後、エマオで歓迎懇談会Welcome Gatheringを持ちました。放射能問題支援対策室「いずみ」Kyodan Tohoku District Nuclear Disaster Relief Task Force “IZUMI”、Empowerment of Immigrant Women Affiliated Network (EIWAN)、東北ヘルプTohoku HELPそれぞれから発題を受け質疑の時間を持ちました。「いずみ」が行なっている甲状腺検査 について、A2判定(5ミリ以下の結節(しこり)や20ミリ以下ののう胞を認めるもの)以上だった子 どもたちが再検査をする機会はどのように提供されているか、行政への啓発(advocate)はどうしているかな ど、かなり具体的な質問がなされました。また、EIWANが行なっている移住外 国人女性への支援活動に関しても、実際に何名位の女性たちと出会うことが出来ているかなどの質問も出ました。UCCでも同様の活動を行 なっていることを学びました。最後には、日本で働く友の輪とそれを囲む輪の「二重の祈りの輪を作り、被災地を覚えて祈って下さいまし た。
8日(土)に訪問した会 津放射能情報センターAizu Radioactivity Information Centerでは、自主避難してい る方や会津在住の方が母親として証言をして下さいました。OGHSの方たちは本当に親身 になって二人の話しに涙を流しながら聞いていました。東京電力福島第一原子力発電所事故の影響の前に、言葉も出ない様子でした。
地震・津波・原発事故による東日本大震災がいま日本では風化されつつあります。そのような中で、各支援 活動が有機的に繋がるネットワーキングが必要不可欠です。今回の訪問を通し、まさにキ リストの一つの体(一コリ12:27)として、このネットワークの輪が国境を越えて広がっていくことの大切さを痛感しまし た。
東北教区被災者支援センター 専従者 佐藤真史