第7回世界宗教者会議が「憲法9条とアジアの平和−沖縄からの祈り」を主題にして3月5〜6日に開かれた。沖縄キリスト教大学を会場に沖縄に集まる予定だったが、コロナ禍のために東京と沖縄とを基地局にしてオンライン会議によってキリスト教、仏教諸派、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教などの各宗教者14カ国、120名を超える人々が参加して講演や発題、協議の時を持ち、共同声明を公にした。
日本国憲法9条の精神は、日本だけでなくアジアの、また世界の正義と平和を実現する基本となる精神であり、戦争のない世界、一切の武力を放棄して平和を造り出す社会を実現することは、聖書の宗教だけでなく各宗教の教義においても根幹をなす教えであることがこの対話の機会を通して明らかにされる。沖縄の状況から最近の東アジアの状況を見るとき、米中の対決構造が明らかになり核兵器や宇宙衛星、AIを駆使し、覇権を競い合う緊迫した動きが鮮明に見えてくる。この動きに抗して憲法9条の精神の土台を堅く固める宗教者の責任と連携、祈りが重要であることが確認された。教団も加わっているNCCを核にして、この会議が続けられていることの意義は大きい。
(秋山 徹報)
公告
教師検定委員会では、教師検定規則第6条⑥に基づき、同規則第3条6号対象者(所謂Cコース受験者)に対する認定面接を左記のように実施します。2022年春季試験以降に新たにCコース受験を志願される方は、本委員会の指定した書類を2021年7月21日(水)までにご提出いただき、左記日程の面接にご出席ください。なお、面接要領・提出書類用紙については、百円切手を同封の上、本委員会事務局に直接お申込みください。
★認定面接(オンラインによる)
日時 2021年9月16日(木)午後
なお、認定面接予定者には、書類受付後、案内通知を送付します。
2021年3月27日
日本基督教団教師検定委員会
機構改定スケジュールについて協議
3月5日、オンラインで、第10回教団伝道対策検討委員会を開催した。
前回記録承認後、岸俊彦教団伝道推進基本方針展開検討小委員長は、「全国伝道推進献金」の中間報告をしたほか、『信徒の友』の「日本伝道の推進を祈る日」の記事について、今後、教団公式ホームページに掲載する予定であることを述べた。
次に、久世そらち教団機構改定検討小委員長は、「『教団機構改定に関する検討資料』についてのQ&A」について、特に意見は寄せられていないことを報告した。
協議事項として、教団の伝道の具体的な推進のために、教団が出版局の本や『信徒の友』を買い取り(献金などによる)、小規模教会や教師検定試験受験者等に配付することについて話し合ったところ、次のような意見が出された。「『信徒の友』を配られても、どのように用いたらよいか分からない」、「出版局の応援になるということは分かる」、「出版局の経営改善の取り組みの見通しが出てから行なってはどうか」、「今はなかなか献金が集まらない」、「教団の伝道推進の取り組みを共有するために、ぜひ『信徒の友』を全教会・伝道所に配付してほしい」。協議の後、継続審議とした。
続いて、今後の教団機構改定の検討スケジュールについて協議したところ、次のような意見が出された。「通常通り教団総会を開催する場合だけではなく、開催できない場合のことも検討する必要がある」、「教団総会を開催したとしても時間的な制約等があることが考えられるので、教団総会議員数の減員の議案のみを分割して審議してはどうか」、「機構改定議案は分割しないで、全体を上程してほしい」、「機構改定については教区での議論が深まっていない」、「沖縄教区との関係のことも考え、丁寧に進める必要がある」。協議の後、今後さらに検討することとした。
(雲然俊美報)
社会福祉法人愛の泉の起源は、1945年秋に遡ります。戦前、戦中とアメリカの福音教会の教育宣教師として奉仕したドイツ人、ゲルトルート・エリザベート・キュックリヒ女史が、戦後、埼玉県礼羽村(現在の加須市土手)の岡安ゴム工場内の工員宿舎で戦災孤児収容計画を岡安寿々、岡安正庫と共に開始したのです。それから75年が経ちました。現在は、乳児院、児童養護施設、保育所、養護老人ホーム、特別養護老人ホームを中心に、5施設18事業を展開する社会福祉法人に成長しています。
キュックリヒ女史はドイツやアメリカの教会の協力を得て、この事業を展開しましたが、それ以上に大切にしたのは、地域との連携でした。現在に至るまで、愛の泉は地域の多くの方々の支援によって事業を続けており、キュックリヒ女史は加須市の名誉市民として記憶され、キリスト教保育を続ける保育所は地域の次世代を担う人々を輩出してきました。
キュックリヒ女史は次のように述べています。「愛の泉は私どものまぼろしが現実となったものであります。このまぼろしは深い使命感によって生まれました。深い使命感は専門的知識と真実の愛によって働いています。神は人類を愛しておりますゆえ、私たちは社会をまた人間を研究して自分のすべての力、ことにイマジネイティブ(想像力)とクリエイティブ(創造力)を働かせなければなりません」。私たちはこの志を受け継ぎ、75年の間、社会的な状況と法や制度の大きな変化の中で、また多様なニーズが次々と生まれる中で、心に愛を抱き、想像力と創造力を働かせ、人々に仕えてきました。
職員が常に念頭に置き職務にあたっている愛の泉の理念は六つあります。「1.愛の泉は神の御旨(みむね)によって創立されたことを信ず。2.我らは助ける人なき人のために、助ける人となる。3.我らはここに根おろしをする。4.我らは手つなぎをよくする。5.我らはいと小さき者の友となる。6.我らは家族・子ども・高齢者・教会を重んじる」。
これらの理念の土台となっているのが、私たちのキリスト教主義です。愛の泉の誕生と同時に、礼拝が始まり、今日の愛泉教会となりました。この教会で毎朝職員礼拝が行われ、日曜日には法人関係者のみならず、地域の方々と共に礼拝が捧げられています。
わたしたちは先人の志を受け継ぎ、しかし新しい、多様化する時代の要請に誠実に応え、変えてはならないものを確かに保ち、変えねばならないものについては勇気をもって決断し、新しく歩み出したいと考えています。
今年度、老朽化した特別養護老人ホームの改築が行われます。全室個室で、感染症や自然災害に対して強い、そして生きる喜びにあふれた施設になるように皆で祈り、準備を続けています。全国の教会の皆様のご支援とお祈りをいただきたくお願い申し上げます。
◎北 海 5月28〜29日、会場分散・オンライン
◎奥 羽 書面開催検討中
◎東 北 書面
◎関 東 書面
◎東 京 書面
◎西東京 書面
◎神奈川 6月25〜26日、清水ヶ丘教会
◎東 海 5月25日13時〜26日15時、池の平ホテル
◎中 部 書面
◎京 都 書面開催検討中
◎大 阪 書面表決検討中
◎兵 庫 書面
◎東中国 書面
◎西中国 書面
◎四 国 書面
◎九 州 書面
◎沖 縄 6月27日16時30分〜19時、沖縄キリスト教センター
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