インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
newaccount

【4938・39号】教師養成制度検討委員会 「日本基督教団の教師論」最終案を作成

2020年11月28日

教師養成制度検討委員会の第8回委員会が8月17日、第9回委員会が10月13日、いずれもオンライン会議として開催された。委員長=菅原力、書記=東野尚志、委員=石橋秀雄、岡本知之、古旗誠、協力委員=小宮山剛。

第8回委員会は、当初、4月13日に開催の予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大のため流会となり、改めて、8月にオンラインでの開催となった。前回委員会から半年の間が空いたが、継続審議中の「日本基督教団の教師論」を巡り、原案をもとにして意見交換を行った。

第9回委員会においても教師論の本文の検討を継続し、委員会としての最終案を作成の上、これに前文を付して常議員会に報告し承認を求めることとした。その後、オンライン上でのやり取りを経て、文章を確定した。

当委員会は、教師養成制度検討会議による「答申書」(2014年2月3日)をもとにして、その具体化を進めるべく設置された。以来、教団関係神学校を訪問しながら、教団の教師養成について検討を重ねる中で、教団がどのような教師養成を望むのかについて、「教団の教師像」を明らかにすることの重要性を認めるに至った。

そこで、職制論全体の枠組で考えるのではなく、教師養成の必要に限定し、教団の信仰告白と教憲が描いている教会論を踏まえ、教団の教師として欠かすことのできない基本線を示すために、教団信仰告白と教憲に立脚する「教師論」を文章としてまとめた次第である。

当委員会としては、常議員会の報告において、委員会作成の「日本基督教団の教師論」を提示、承認を受けた後、他の関係委員会(教師検定委員会、教師委員会)にも提示し、これをもとにして関係神学校との協議を進めていくこととしている。(東野尚志報)

アルベール・カミュ『ペスト』(新潮文庫)を読んだ。ロックダウンした町の中での人々の生活を「抽象との戦い」として描いている点が印象に残った。▼主人公の医師リウーは、人々が製造ラインに乗せられた工業品のように準備を施されて連れて来られ、彼が診断をくだすと、すぐに連れて行かれるという単調な連続の中で、自分の心を無関心が満たして行くのを感じる。同情が無駄となり、心の扉が徐々に閉ざされて行く感じの中に慰めを見出し、それによって自分の仕事が容易になって行くことも知る。▼「抽象と戦うためには、多少抽象に似なければならない」。作中の心に留まったフレーズを思いめぐらしながら、コロナ禍の中での自身の歩みを振り返ってみた。病院や施設へお見舞いに行けない辛さを感じつつ、一方で、病や老いの苦しみと向き合う具体的な個人に思いを寄せながら、「どのような言葉をかけたら良いだろう」と悩む時間が減った。様々な会議が書面やオンラインになり、休憩時間にお茶を飲みながら談笑する時間が無くなったことに淋しさを覚えつつ、一方で、少なからず気を使う人と顔を合せる必要が無くなり、集まるためのコストもかけずに済むようになった。▼「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた」。抽象と戦いつつ、降誕の恵みをどう証しするかが問われているような気がした。

正教師登録

梅崎須磨子、遠藤誠一(2020・7・23受按)

中島 純(2020・7・26受按)

正教師転入

林 利行(第9回常議員会承認)

教師異動

高知中央辞(主)益  敏

〃  就(主)金 修貞

〃  就(担)益  敏

那須塩原就(代)飯塚拓也

山形学院高校

辞(教)佐々木謙一

札幌 辞(主)米倉美佐男

〃 就(代)米倉美佐男

大館 辞(主)佐々木久慶

〃  就(代)丸尾雅俊

愛北 辞(兼主)日高伴子

〃  就(代)長田圭子

教師隠退

森田武夫

教師退任

三浦亮平

教会合併

仙台愛泉、宮城野愛泉

→仙台宮城野

伝道所名称変更

津島日光川燈台

→中川ぶどうの木

教会離脱

亀有

伝道所離脱

成増キリスト

教師改姓

宮田誉夫→奈良誉夫

キリスト教教育主事改姓

宮田登貴子→奈良登貴子

コロナ禍で、オンラインによる会議が一気に広がったことから、奥羽教区秋田地区内の若手牧師と共に、オンラインで秋田における伝道を語り合う「秋田伝道フォーラム」を立ち上げた。

地方においては広い地域に教会が点在しているため、地区教師会などで教師たちが集まることもなかなか大変である。けれどもオンラインであれば長距離を移動する必要は無く、また、時間の制約という課題もクリアできるという利点がある。

これを始めた理由は、秋田の地で教会形成と福音宣教の働きを担い、労苦している教師たちの学びと励ましになることを願ってのことであるが、それと共に、地方の教会に仕える牧師たちを孤立させないためという意味がある。電話やメールで連絡を取り合うこともできるが、画面を通して顔を見ながら語り合うことの意義は大きい。

なお、提起された課題について順番に意見を述べることで、年齢や経験の差というものにとらわれないで発言できるということもあるように思っている。

各個教会では、オンラインによる複数教会の合同礼拝の実施や、祈祷会へのリモート参加といったこともなされている。もちろん、オンラインでの集まりには注意すべきこともあるが、「離れていても、つながっている」関係を保つための重要なツールであることは間違いないと思う。(教団総会書記 雲然俊美)

PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan