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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4920号】♦伝道資金を用いた取り組み(東海教区)♦ 共に主の召しに応える者の信頼関係を育む

2020年2月15日

 今年度、東海教区は「愛のわざに励む教会」を主題として活動している。これは、日本基督教団信仰告白の教会の項について学ぶ五カ年計画の第4年目にあたる。この年間主題を深めるために、そして「み言葉が響きわたる教区・教会」を意識して、教区では様々な集会を計画した。すなわち、婦人研修会(婦人部)、ユースキャンプ(教育部と青年部の共催)、伝道協議会(伝道部)、キリスト教社会福祉フォーラム(社会部)、教職ゼミナール(教師部)、農村伝道協議会(農伝部)、信徒修養会(伝道部)である。

 教団からの伝道方策交付金を、これらの集会への参加費補助にあてて、参加を促している。

 今年度は、既に婦人研修会、ユースキャンプ、伝道協議会、キリスト教社会福祉フォーラム、教職ゼミナールが開催された。婦人研修会、伝道協議会やキリスト教社会福祉フォーラム、教職ゼミナールでは宿泊参加者に対して一人当たり1000円の補助を行うことができた。

 一方、ユースキャンプの中高生の参加者並びにその引率者には他の集会よりも手厚く参加費や交通費の補助をすることができた。おかげで、中高生11名、青年18名の参加者が与えられた。

 そして、これらの集会は、参加者個々人の信仰を養い、教会の伝道に役立てることを願って持たれるが、それだけにとどまらない。宿泊を伴い寝食を共にすることによって、信徒や教職がより一層、顔が見える関係を深めることができ、それが共に主の召しに応える者同士の信頼関係を育むことにつながる。

 それは教会や教職を孤立化させないことにも役立ち、このような教会間、教職間の信頼関係が連帯を生み、さらに伝道の働きに力を与えるものになっていると信じている。(柳谷知之報)

 日本基督教団では、毎年2月11日を「信教の自由を守る日」と定めている。

 コリントの信徒への手紙一10章14節には、パウロの言葉で「わたしの愛する人たち、こういうわけですから、偶像礼拝を避けなさい」とある。出エジプト記32章には、モーセが神より授かる十戒を待てずに金の仔牛の像を造り、それを神と祭り上げ、その前で飲み食いし戯れる人々の姿がある。神ならぬものを神と祭り上げ、自らの欲望の赴くままのあり方を自己肯定していく人々のありようは、やがて争いへと発展し、破滅へと向かうのではないか。

 パウロは同章のメッセージで、「偶像が何か意味を持つということでしょうか。いや、わたしが言おうとしているのは、偶像に献げる供え物は、神ではなく悪霊に献げている、という点なのです。わたしは、あなたがたに悪霊の仲間になってほしくありません。主の杯と悪霊の杯の両方を飲むことはできないし、主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くことはできません。…わたしたちは、主より強い者でしょうか」と訴えている。

 パウロが人々に願っているのは、平和の主であるキリストへの信仰をぶれなく持ち続けてほしいとの願いである。それは私どもの信仰の質を問われる言葉としてある。要するに、あなたがたの信仰は誰に対するものか、という問いである。

 戦前の教団は当時の宗教団体法のもとに一つにまとめ上げられ、挙国一致体制に組み込まれていった。その結果、礼拝の最後に皇居遥拝をするという、あり得ないようなことを強いられた。天皇を現人神として拝んだわけで、それが皇国臣民たる国民の義務だとして宗教も国家の強烈な干渉を受けたのである。信教の自由を損なわれたのである。

 仏教では仏に祈るし、キリスト教ではキリストを通し神に祈る。相互に干渉はできない。これが信教の自由である。しかし当時の政府は国家神道としてまず現人神たる天皇を崇拝することを求めた。そこで天皇を拝むのは宗教的に言って間違っている。御真影に最敬礼をしなかった内村鑑三の不敬事件で、彼はそれを神のように祭り上げることは違うと感じたのであろう。

 パウロの言う偶像崇拝は私たちが信仰の対象をはっきりとさせないこと、時に人間を祭り上げることをも含み、さらに人間の考えや感情に左右される信仰のありかたをも問題にしている。ぶれない信仰による平和への祈りを私どもは心にしっかりと育んでいこう。

 第4回予算決算委員会は1月23日教団会議室で行われた。秋山徹総幹事、道家紀一総務幹事より報告を受けた後、大三島義孝財務幹事より2019年度12月期状況について説明を受けた。

 第3四半期は災害が多く、教団も台風等のために全国募金を実施し、約2198万円の献金が献げられ、その内500万円を3教区に緊急支援金として支出した。2019年度事務局会計は限界的な縮小の中で推移している。

 収益事業会計は、おおむね最大値ともいうべき収入であった。また出版局財政は大変厳しく、教団監査委員会から議長宛に「出版局の財務状況について(緊急意見)」が提出された。

 事業活動収入のうち「負担金」、「伝道資金」は順調に推移している。「献金」収入の大半はカナダ合同教会から、また「協力金等収入」増は、日本キリスト教連合会の委託費である。

 事業活動支出「総会関連費」の中で「責任役員会費」と「三役等活動費」が予算超過しているが、「責任役員会費」支出の大半は、神奈川教区・鶴見教会関連。同教会境内地の半分は、2019年12月におよそ2500万円で売却され入金されたが、神奈川教区との協議が必要なため「雑収入」に経常せず「預り金」勘定に入れてある。「三役等活動費」は、災害の多さと同時に、会議の多さのための予算超過。なお「伝道対策検討委員会費」も予算超過している。

 収益事業会計12月期の「事業活動収入」は順調に推移しているが、それでも約789万3000円の収支差損である。その他消費税に関して2018年度納付分の内、教団出版局分およそ1000万円が未納、事務局で立替えて納付している。

 また宗教法人日本基督教団神愛教会(東海教区)解散に伴う土地売却益3610万円が教団の預り金となっているが、同教会の意志を尊重し東海教区事務所建設費として1945万円(土地1045万円、建物900万円)を計上している。

 なお残額1665万円は解散に関する諸費用・教団への献金等に用いられる予定。委員会として財務報告を承認すると共に、神愛教会の解散に伴う土地売却益の処理について承認した。

 また予算決算委員会として現在の財政状況を鑑み、総会資料のPDF化やWEB会議導入等費用削減に関する具体的な方策について検討した。(中村公一報)

 11月29日から12月5日まで、タイのチェンマイにあるアジアキリスト教協議会(CCA)本部(パヤップ大学というキリスト教主義の大学構内にある)で国際会議が開催された。主題は、「様々な宗教が混在するアジアでの宣教の課題と証」(Evangelism and Missional Witness in a Multi-Religious Asia)。

 世界キリスト教協議会(WCC)との共催でもあったため、ジュネーブからの参加者が会議全体を仕切っていた。

 40名の参加者の約半数に15分の時間が与えられ、国と教会の紹介そして宣教の課題についての発題が行われた。土曜から火曜までは午前と午後のセッションで各3名が発題し質疑応答、夕方には3グループに分かれてテーマに沿ってディスカッションが行われた。

 参加者の多くは東南アジアに分類されるインドネシア、タイ、フィリピン、南アジアに分類されるインドやスリランカなどから招待されていた。

 イスラム教や仏教の強い地域で、どのようにキリスト者として証をし、教会として宣教するかについて熱心な発題が続いた。

 日曜日は8グループに分かれて礼拝に参加。私は車で1時間ほど離れたチェンマイ郊外にあるミャンマー人教会へ。讃美、証に続いて聖餐式にもあずかった3時間の礼拝だった。

 最後の発題が台湾基督長老教会だった。「台湾という国」という表現に対して中国キリスト教協議会(CCC)の代表から「なぜ政治的な発言をするのか。台湾は国ではない」という抗議の声が上がった。台湾の代表も勿論黙っていない。慌てて主催者が仲裁に入った。

 国と国との政治的な緊張は、残念ながら教会と教会との間にも反映される現実を目の当たりにした。(加藤 誠報)

 茨城地区とGMIM(ミナハサ福音キリスト教会)教会との新年合同礼拝が、1月13日、日立教会で行われた。GMIMの2教会(大洗ナザレ教会、新大洗ベツレヘム教会)を含め9教会から83名が出席した。

 礼拝において、飯塚拓也牧師(竜ヶ崎教会)が「召使たちは知っていた」と題し、ヨハネによる福音書第2章1〜11節から説教した。

 飯塚牧師は、冒頭、第41回教団総会で「ミナハサ福音キリスト教会との宣教協約に関する件」が可決されたことの意義に触れ、「昨年、大洗ナザレ教会に赴任したペトラ牧師とジュリタ牧師が、日本基督教団の宣教師として招聘されたことは大きなことだった」と述べた。また、GMIM2教会が大洗に根付き、日本で生まれ育った子どもたちへの信仰の継承が課題となっていることに触れ、「茨城宣教のパートナーであることを確認したい」と語った。

 また、「カナの婚礼」の物語から、「喜び」を現すぶどう酒が足りなくなる中、主イエスが水をぶどう酒に変えてくださったように、「2020年、何が起こるか分からないが、主イエスは、大きな喜びを用意してくださっている」と述べた。更に、婚礼の世話役は何が起こったのか分からなかったのに対し、主に従った召し使いたちは、ぶどう酒(喜び)がどこから来たのか知っていたことを指摘し、「私たちも召し使いとなり、茨城の地に主イエスの喜びを溢れさせよう」と語った。

 礼拝では、インドネシアの讃美歌を共に讃美した他、大洗ナザレ教会、新大洗ベツレヘム教会、竜ヶ崎教会の子どもたちがそれぞれに讃美をし、それに触発される形で、茨城地区の信徒たちが讃美を捧げた。(新報編集部報)

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