第41総会期第1回世界宣教委員会が、3月8日に教団会議室で開催された。今総会期委員は西之園路子(委員長)、近藤誠(書記)、朴憲郁、小海光、ロバート・ウィットマー、宮本和武、ウェイン・ジャンセンの7名。当委員会では、各国に派遣されている宣教師の状況を確認し、遣わされた教会や地域の宣教課題や宣教師家族の安否などの共有に努めている。また限られた予算内ではあるが、語学習得や医療のための経費、緊急費などを補助している。
今回は特に、パラグアイ・ピラポ自由メソジスト酒井兄姉記念教会に遣わされていた知花スガ子宣教師が退任帰国し、新会堂建築(3月完成予定)を含めた豊かな宣教報告を受けた。続いて後任として立てられた江原有輝子教師の面接を行い、活動方針や支援会などを確認、承認した。宣教師の活動は時に困難を極め、心や体に重大な影響を及ぼすこともあるが、得難い喜びや恵みを与えられることを信じて歩むように祈りを合わせた。3月10日に阿佐ヶ谷教会で派遣式が持たれた。
また当委員会の働きとして、関係各国で開催される協議会やフォーラム、総会などへの委員及び担当職員の派遣されており、逆に各国から来日する方々の窓口ともなっている。このような具体的な往来を通して、教団間の宣教協約だけでなく、様々な青年派遣プログラムなどが実現しており、継続的な交流と顔の見える関係構築が可能な青年の育成を目指している。関連組織としては、協約委員会、宣教師人事・支援委員会、国際関係委員会があり委員を選任した。
当委員会は、世界宣教の日献金だけでなく、海外の関係教会からの献金も取り扱っている。詳細な報告は、委員会発行の「共に仕えるために」や、フェイスブック(日本基督教団世界宣教委員会で検索)を見てもらいたい。特に派遣宣教師の方々の働きを祈りに覚えてもらえればと切に願う。(近藤 誠報)
第41総会期第1回予算決算委員会は3月8日、教団会議室で行われた。今期の委員並びに委員会組織は次の通り。委員長・宇田真、書記・中村公一、國吉常喜興、高花富夫、田口博之、田村毅朗、丸山玲子。常任委員には委員長と書記が職責上選ばれ、高花委員を互選した。
はじめに秋山徹総幹事より主に次の報告があった。2020年には教団財政が行き詰まるとの第39総会期予算決算委員会における見通しを受け、第40総会期常議員会で「教団伝道推進基本方針」を策定した。第41総会期の教団伝道対策検討委員会では、同方針を具体的に展開するため「教団伝道推進基本方針展開検討小委員会」並びに「教団機構改定検討小委員会」を設置した。また「牧会者とその家族のための相談室」相談電話を開始した。
次に大三島義孝財務幹事より、2018年度は約3億円の事業活動収入に対して、収支差額約1千万円赤字の見通しであることが報告された。
諸報告の後、2018年度第1次補正予算案に関する件を取り扱った。経常会計の事業活動収入は、海外教会からの献金300万円を加え、合計3億1433万2000円。支出は教団特別財産に関わる解体工事費や事務局アルバイト増員配置に伴う費用、更に海外被災地への見舞い金300万円等、合計3億2599万9000円。1166万7000円の支出増を確認し補正予算を決定した。
なお海外への災害見舞い金として新項目の設定を検討したが、事務局規定細則の総幹事職務権限を踏まえ、渉外費に初動救援のための「緊急救援費」を小項目として新たに設定し処理することとした。
次に今期の予定について検討し、全国財務委員長会議を2019年9月26〜27日に行うことした。
また今後の教団財政の見通しについて協議したが、予算決算委員会としては教団伝道推進基本方針「祈祷運動、信徒運動、献金運動」の重要性を理解しつつ、現在の財政状況を鑑み「節約・倹約」を各委員会等に提言していくこととした。(中村公一報)
第41総会期第1回伝道委員会が、3月11〜12日に教団会議室にて行われた。
招集者の古屋治雄による開会礼拝の後、委員、総幹事および担当幹事が挨拶を交わした。
委員会組織として、委員長に古屋治雄、書記に村上恵理也が選出された。その他の担当者は以下の通り。宣教委員会・小池正造、古屋。「こころの友」「信徒の友」編集委員・橋本いずみ、村上。農村伝道担当者・柴田もゆる、向井希夫。刑務所伝道担当・小池、古屋。伝道推進室派遣委員・鈴木義嗣。
石田真一郎幹事より、業務報告及び会計報告、常議員会報告、諸災害救援対策委員会報告を受けた。また2019年度予算案を審議した。
2018年度後期分貸出金申請については、いずれも申請通りに承認した(江戸川教会、松江教会)。
2019年度開拓伝道援助金申請については、今回は申請額の65%の援助とした(勿来教会、荒川教会、草加教会、立川からしだね伝道所、鳴海教会、松江教会)。また担当者を定め、各教会・伝道所に問安を行うこととした。開拓伝道援助金の原資は、開拓伝道援助献金と創立記念日献金となる。この度、両献金額と繰り越し残額を鑑み、制度継続可能な範囲で最大限考慮したが、申請額の65%にとどまった。献金額の推移を見ながら、制度そのものの見直しを始める時期にあるとの認識を共有した。
前期委員会報告及び申し送り事項を確認し、今期委員会の方針及び計画が話し合われた。
今総会期に行う第12回農村伝道に関する協議会(2019年度開催)、教区伝道委員長会議(2020年度開催)についても候補地をあげて準備を始める。(村上恵理也報)
3月10日、阿佐ヶ谷教会において江原有輝子宣教師の派遣式が行われた。司式は加藤誠世界宣教委員会幹事、説教は小海光世界宣教委員が担当した。江原宣教師はパラグアイにあるピラポ自由メソジスト酒井兄姉記念教会へ5月初旬に派遣される予定である。
パラグアイは南米のほぼ中央に位置し、首都はアスンシオン。ピラポは7箇所あると言われている日本人移住地の一つで首都からは車で約8時間の距離にある。日本人の移住は1937年から始まった。
ピラポ自由メソジスト酒井兄姉記念教会は、40年間の無牧期間を経て2016年から2019年1月まで知花スガ子宣教師が赴任した。土地購入を経て礼拝堂建築が2018年10月から始まり、2019年3月末には完成予定である。江原宣教師には赴任後、新会堂での結婚式、献堂式の奉仕が待っている。
派遣式には100名以上の阿佐ヶ谷教会員と近隣教会の教師の出席があった。
支援会長は、古屋治雄牧師(阿佐ヶ谷教会)である。
(加藤 誠報)
1931年にメソジストの学生センターとして東京・信濃町に建てられた「学生キリスト教友愛会(SCF)」。戦後は教団に編入し、日本基督教団の学生センターとして活動を行い青年伝道の一翼を担ってきた。学生紛争などもあり、その歩みは決して平たんではなかったと聞いている。そして30年前に現在の中野に会館を移転し、同時にアジア学院隣接地に「那須セミナーハウス」を建設し、中野と那須塩原の地で活動を行っている。
2月23日、その双方30年の歩みを記念して、歴代の主事・学生主事、理事、那須セミナーハウス主事などを招き夕食会を行った。何よりうれしかったのは、この記念会の実施を望んだのが青年たちであって、「30年の節目に、愛するSCFの先輩方にお会いしたい。自分たちの気持ちを伝えたい。先輩方の想いも聞きたい」と企画立案し実施へとつなげてくれた。
彼らが望んだ「想いの共有と確認」は豊かなもので、参加した30年また50年以上前の同窓生からかつての想いや活動、変わった部分や変わらない想いなどを大いに分かち合うことができた。
大きな変化としては、現在は学生だけでなく社会人も多いことが驚きをもって聞かれ、変わらないこととして、仲間同士で本気で向き合ったこと、笑顔がたくさん生まれたこと、時にはぶつかったこと、奉仕を大切にしてきたこと、教会を知らないメンバーも多く彼らも大切にされていること、その中から多くの受洗者や教職が輩出されてきたこと、一生の親友・信仰の友・伴侶に巡り合ったこと。東京を離れた方からは「日本全国にSCFのような場が欲しい」といった声も聞かれた。
記念礼拝では後藤正敏元主事の説教と共に、歴代の主事・学生主事全員から青年伝道の想いや、SCFでの活動や体験が現在の牧会や学校でのチャプレンとしての働きにも活かされていることなども分かち合われた。目の前にいた青年たちのために魂を燃やした出来事を思い出す中で、何人かの教職が言葉を詰まらせる場面もあった。また、秋山徹総幹事より教団の青年伝道の幻も青年たちに共有され、勇気づけられた者も多くあった。
今回の記念会を通して青年たちは多くを知った。現在までの青年伝道の営みとその実りと困難。バトンをつないできた方々。背後で多くの支えと祈りがあること。日本基督教団唯一の青年センターとして主から託されていること。
これからもキリスト教主義学校と教会との中間的存在として、またその双方との強い信頼関係の中で「すべての若者のためのセンター」として主の委託に応えてゆきたいと願っている。(野田 沢報)
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