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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4908・09号】▼伝道委員会▲ 開拓伝道援助資金の制度について検討

2019年8月13日

 第2回委員会が、6月24〜25日に教団会議室にて行われた。会議冒頭の時間を伝道推進室との合同委員会とした。伝道推進室より諸報告を受け、意見交換を行った。

 その後、伝道委員会単独で扱った諸議題のうちおもなものは次の通り。

 ①2018年度決算報告について、点字「こころの友」を支援するために伝道委員会より40万円を繰り出したことを含む報告がなされ、これを承認した。

 ②開拓伝道援助資金のうち会堂及び開拓援助金について、本制度のおかれた現状を鑑みて検討し、資金援助実施要項の変更をした。現在、資金援助申請のあった教会、伝道所に申請額の満額を支給できていない。今後も同様の状況が続くことが予想されるために、資金援助実施要項に次の変更を加える。年度執行限度額を決定し、援助額を決定する手順を明文化する。また、申請教会、伝道所の経常収入の目安と申請事業規模の上限を明記する。これにより限られた資金をより適切に用いることを目指す。

 ③開拓伝道援助資金のうち一般貸出金についても、これまでの制度運用から見られた諸課題を鑑み、返済滞納問題に対する対応等、検討の必要性を確認した。

 ④第12回農村伝道に関する協議会開催の件について、2020年3月初旬を候補日程とし、伝道委員会としては西中国教区との共同開催を念頭に、広島県での開催に向けて準備を続ける。

 ⑤42総会期(2021年)教会中高生・青年大会を開催する件について、同大会の開催および同大会実行委員会の立ち上げを教育委員会および伝道推進室と共同で提案するための協議に入った。近く宣教委員会に提案する。(村上恵理也報)

 教師検定委員会の使命は、主の召命に応えて日本基督教団の宣教を担い、主の教会に仕える教師を送り出すために、教憲教規に基づき、教師検定規則に則って教師検定試験を実施することにある。提出試験、学科試験、面接を通して、教団の教師としての召命と、伝道者として福音を宣べ伝えるに必要な神学が身に着いているかどうかを検定する。主の御前で、検定する委員が畏れを感じながら、主から託された御業を行っている。

 教師検定試験の基準は、第32総会期第5回常議員会での議決に基づいている。「合同教会のゆたかさの中で、教団信仰告白を基準として教師検定試験を行う」。和解の福音に根ざしつつ、合同教会としての日本基督教団の形成を担い、公同教会に仕える教師を立てることをめざしている。

 教師検定委員会では数総会期に亘り、受験志願者の試験結果を鑑み、受験科目の見直しを図ることが課題となっている。主から託された日本伝道を前進させるためには、伝道者が福音を力強く、明晰に語ることが課題である。しかしこのことは、教団の教師をどのように養成し、検定し、育成するかに関わることであるので、各神学校、教師委員会、教師養成制度検討委員会と共に、考えて行かなければならない重要な課題である。話し合いながら進めて行きたいと願っている。
(教師検定委員長)

「2・8、3・1独立運動」をテーマとして

 6月3日、教団会議室にて、第52回在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会が、「両教会の宣教課題と宣教協力について−2・8、3・1独立運動100周年と教会」のテーマで開催された。

 在日大韓基督教会からは、金鐘賢総会長はじめ7名が、日本基督教団からは、石橋秀雄総会議長はじめ11名が出席した。

 石橋秀雄議長の説教「厳かに命じます」(2テモテ4・1〜5)による開会礼拝の後、出席者自己紹介、前回記録確認、両教会の紹介がなされた。

 その後、昼食をはさんで、在日大韓基督教会川崎教会の李省展長老より、「2・8独立宣言、3・1独立運動と宣教師・ミッションスクール」と題して、2・8独立宣言成立の背景と3・1独立運動に至る韓国・日本・米国の宣教師たちの関わりや、朝鮮人留学生たちの活動について、貴重な資料に基づいた講演があった。

 講演の後、それらに関わった日本人弁護士の働きや、米国から韓国に派遣されていた宣教師の関わりについての質問などが出され、講師から丁寧な応答がなされた。

 続いて、毎年8月に両教団の議長および総会長名で発表している「平和メッセージ」を作成したほか、日本および韓国のキリスト教会の教勢低下の問題に対する取り組みや、牧師とその家族のメンタルヘルスの課題等について協議した。

 最後に、金鐘賢総会長の説教「教会に仕える者」(コロサイ1・24〜29)による閉会礼拝をもって終了した。(雲然俊美報)

小勝章江氏(隠退教師)
 17年11月30日逝去、88歳。東京都生まれ。76年日本聖書神学校卒業。77年より駒込、前原教会を牧会し、99年隠退。

 遺族は姪・佐々木薫さん。

 

松村伸和氏(隠退教師)
 19年4月4日逝去、86歳。東京都生まれ。65年日本聖書神学校卒業。同年より南遠、出町、登米、勿来教会を牧会し、00年隠退。

 遺族は妻・松村貞美さん。

 

岡本不二夫氏(隠退教師)
 19年6月14日逝去、91歳。東京都生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より甲府、上富坂、白銀、平塚、浦和東教会を牧会し、98年隠退。

 遺族は妻・岡本經子さん。

 

佐伯晴郎氏(隠退教師)
 19年7月9日逝去、92歳。韓国・ソウル生まれ。52年日本基督教神学専門学校卒業。同年より上野教会を牧会し、宮城学院に務め、西仙台教会を経て12年隠退。

 遺族は妻・佐伯淳子さん。

 

山本将信氏(隠退教師)
 19年7月15日逝去、81歳。鳥取県生まれ。67年東京神学大学大学院卒業。同年より西片町、岩村田、篠ノ井教会を牧会し、13年隠退。

 遺族は妻・山本愛子さん。

 

新屋順子氏(隠退教師)
 19年1月17日逝去、93歳。東京都生まれ。49年日本聖書神学校卒業。同年より鹿沼、宇都宮、池袋西、曙教会を牧会し、96年隠退。

 遺族は息・新屋譲治さん。

 6月27〜28日、第2回年金局理事会が開催された。今回の理事会は、41総会期の教団年金局業務を担う新しいメンバー全員が揃い、新体制を確認し合う会合となった。

 主要議題は2018年度年金局事業報告及び決算の承認と2020年度計画案の承認に関する件であった。18年度の事業としては、約750名の隠退教師および遺族の方々に約4億5000万円の年金給付を行った。全平均で一人当たり約60万円/年(終身退職年金に限ると約72万円/年)となる。

 18年度決算としては、収入総額が約5億円、これに対する支出総額が約4億7000万円で、約3000万円の収支差額を計上した。これを積立金に繰入れた結果、18年度末積立金は約42億8000万円となったが、この額は責任準備金の50%を僅かに超える水準でしかなく、年金制度を健全に維持するためには更なる積み上げが要請される。

 収支の内訳についてみると、年金の掛金収入が約3億2000万円に留まったのに対し給付額が約4億5000万円であったため、その差額は約1億3000万円のマイナスとなった。このギャップを埋めたのは各教会からの謝恩日献金約4100万円、隠退教師を支える運動(100円献金)からの繰入金約5800万円、それに資産運用益約5000万円などであった。また教団からは年金の業務運営費にほぼ相当する2000万円が例年どおり繰入支給された。

 この2018年度事業報告及び決算案が承認された後、2020年度計画案が上程され、一部修正のうえ承認された(これらの案件は7月の教団常議員会に付議し承認された)。

 理事会ではこのほか各種報告がなされ、各教区からは謝恩日献金及び100円献金についての教会参加率向上等につき活発な意見交換および質疑応答がなされた。

 また、年金に関する世間一般の関心が高まってきていることをも踏まえ、理事会の中で、年金業務に精通した年金局顧問による「公的年金制度の現状と展望」と題するレクチャーを受けた。充実した2日間の理事会であった。(中川義幸報)

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