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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4912・13号】事務局報

2019年10月12日

菊間俊彦氏(隠退教師)
 19年8月28日逝去、90歳。大阪府生まれ。55年東京神学大学大学院卒業。同年より代田、村上、大磯、駒込教会を牧会し、06年隠退。

 遺族は妻・菊間幸子さん。

 

米田 孝氏(隠退教師)
 19年8月24日逝去、91歳。北海道生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より新津、青山町教会を牧会し、酪農学園三愛女子高等学校に務め、武蔵野扶桑教会を牧会し、94年隠退。

 遺族は妻・米田朋子さん。

 

大住雄一氏(東京神学大学神学教師)
 19年9月5日逝去、64歳。東京都生まれ。83年東京神学大学大学院卒業。同年より大宮、用賀教会を牧会し、東京神学大学に務める。

 遺族は妻・大住真理さん。

佐野 正子

(東京女子大学現代教養学部教授)

 東京女子大学(Tokyo Woman’s Christian University)は、日本で最初のキリスト教主義の女子高等教育機関のひとつとして、1918年に創立され、2018年に創立100周年を迎えました。開学当時の日本の教育制度では、大学の門戸は女子に対して閉ざされていましたが、本学はあえて「大学」と名乗り大学に相当する課程を設け、キリスト教の精神に基づく最高のリベラル・アーツ教育を目指しました。女子にも高等教育をという新しい時代を切り拓くための挑戦であったと言えます。

 創立当初の英語名は“Woman’s Christian College of Japan” でしたが、第二次世界大戦後に“Tokyo Woman’s Christian College”とし、1976年に現在の英語名となりました。本学の英語名は、一人ひとりを大切にするというところから、創立以来“woman”と単数で表しています。

 本大学の創立の起源は、1910年6月に英国のエディンバラで開かれた世界宣教大会(The World Miss-ionary Conference)にさかのぼります。教派を超えて一致協力して世界宣教に当たろうというエキュメニカルな高まりの中で開催されたこの大会において、「東洋にキリスト教主義に基づく高等教育機関を設置する」との提案が採択されました。その翌年大会の教育委員会アメリカ部代表者であったジョン・F・ガウチャー博士が来日し、各教派の宣教師や日本の代表的なキリスト教教育者たちとキリスト教主義の大学の設立の可能性について協議を重ねました。その結果1912年12月、日本に女子の高等教育機関をつくるための促進委員会が米国で設けられ、促進委員会は日本で女学校を営むプロテスタント諸教派に協力を仰ぎ、女学校の上にあった専攻科あるいは高等科を一つところに合同させ、女子の高等教育を各学校が個々に目指すのではなく、女子大学へと一本化することになりました。

 本学の設立の主体となった6つの伝道社団は、⑴アメリカ・バプテスト教会、⑵基督教会(ディサイプルス)、⑶カナダ・メソジスト教会、⑷メソジスト監督教会、⑸アメリカ・長老教会、⑹アメリカ・改革派教会です。創立当初の理事会は6つのミッションスクールの代表の宣教師10名と日本人キリスト者5名で構成され、本学の創立は教派を超えて国内外のキリスト者たちが協力し祈りを共にした結実でありました。

 初代学長の新渡戸稲造、学監の安井てつ、常務理事のA・K・ライシャワーは、東京女子大学の礎を築いた3人です。

 新渡戸稲造は、札幌農学校教授、第一高等学校校長、東京帝国大学教授を歴任後、本学の初代学長に就任、その後、国際連盟事務次長を務めた国際人です。第1回卒業式の祝辞の中で、学長として本学の教育の目指すべき事柄を次のように語っています。「本校においてはキリスト教の精神に基づいて、個性を重んじ、世のいわゆる最小者(いとちいさきもの)をも神の子と見なして、知識よりも見識、学問よりも人格を尊び、人材よりも人物の養成を主としたものであります」。有用性ばかりを重視して人材養成に重きを置く現代の風潮に対して、「人格を尊び」、「人物の養成を目指す」と言う新渡戸学長の言葉は、時代を超えて私たちに訴えかけています。

 新渡戸学長のもと学監を務めた安井てつは、1923年に第2代学長となり、国家主義が高まり、日中戦争、第二次世界大戦に至る暗黒の時代に、キリスト教高等教育機関としての本学を守り抜きました。

 A・K・ライシャワーは、明治学院高等学部長を務めるかたわら本学の設立に参画し、設立代表者・常務理事として、創立期の困難な財政を支えました。

 本学は、キリスト教大学として立ち続けるためには、大学の礼拝こそがその要であるとして、第二次世界大戦の苦難の中でも礼拝を途切れることなく守ってきました。1938年に建てられたアントニン・レーモンド氏の設計による白いチャペルは、本館や講堂と共に黒く塗られ戦争中の被災から免れました。正門から入ってすぐ右側のチャペルの白い尖塔は今も大学のシンボルです。

 日々の礼拝は、月曜日から金曜日までの毎朝1限と2限の間の10時半から10時50分まで行われ、毎日100名前後の学生が集っています。チャペル正面と左右両側を囲んでいるステンドグラスから朝の清々しい光が差し込み、パイプオルガンの美しい調べを聴き、賛美し、聖書のみ言葉と説教に耳を傾け、神様と向き合い、心静かに自分を見つめる中で、学生たちは確実に何かを感じ取っています。本学の建学の精神は、「キリスト教の精神をもって、人格形成の基礎とする」というものです。礼拝こそ学生たちの人格形成の基礎となっていると確信しています。

 少人数教育により学生一人ひとりを大切に育て、キリスト教に基づく人格教育を行うという教育理念を、本学は創立以来100年間大切にしてきました。創設者たちの志を私たちも受け継ぎ、どんなに社会のニーズが変わろうとも、変わらない「すべて真実なこと」(QUAECUNQUE  SUNT VERA。本学の標語、フィリピの信徒への手紙4章8節。本館正面壁にラテン語で刻まれています)を心に留めて、これからの100年に向けて歩みを進めてまいりたいと思います。
(Kyodan Newsletterより)

 ユネスコ・イラク教育担当事業統括上官。ロンドン大学にて「地中海学−中東の歴史・外交」と「教育計画」の分野で修士を取得。UNRWA、UNHCR、ユニセフ、JICA、NGOでヨルダン、レバノン、ガザ、スーダン、イラクと、パレスチナ難民の教育を中心に、中東での教育に10年以上携わる。

 クリスチャンホームに育ち、教会や学校で「パレスチナ」、「イスラエル」という言葉を聞いてなじみがあった。大学1年生の時に祖母と聖地旅行に行き、そこでパレスチナとイスラエルの小競り合いを聞き、「なぜこの人たちは、長い間戦い合わなければいけないのか」と疑問に感じ、勉強しようと思った。

 留学し中東の勉強を続けるうちに、不当な扱いを受けてきたパレスチナの人々のために何かをしたいとの想いを与えられた。しかし同時に、中東のことだけを知っていても彼らの役に立てないことを悟る。攻撃に対し、攻撃で返すことが繰り返され、終わることのない不平等な占領下に生きるパレスチナの未来を築き上げるためには教育が基礎となることに気付かされる。パレスチナ人は「教育」を唯一奪われることのない投資であると信じ、子どもたちの教育にとても熱心である。

 「教育分野で彼らの役に立てれば」との想いから、教育計画を学び、中東の国々で教育分野の仕事に就いている。現在は紛争や貧困、女子差別等、様々な理由で通学できない子供たちを学校へ通えるよう支援する事業の統括をしている。助けを必要としているイラクの将来を担う子どもたちのために、少しでも役立てれば嬉しい。

 将来は、 何が自分に与えられた働きか、御心を問いつつ、中東での仕事を継続するか、日本の教育の将来のために役に立ちたい。

東京生まれ。滝野川教会員。写真は、実弟が牧会している山口教会礼拝堂にて。

 この夏に教団や教区の主催で行われた様々な活動報告を聞く機会が多い。教区青年担当者会では、中部教区と東北教区のそれぞれの夏季キャンプの様子、それに、日独ユースミッションの参加報告があった。映像を通して若い人たちのはじける笑顔を見ながら、キリストの懐に招かれた豊かな交わりが広がっている様を聞くことができた。

 教会ではめったに見ない若者たちの集まりが盛んになっており、70年代以降、壊滅状態であった教区や教会の青年の集いが方々で復活し、新たな活動が始まっているのは確かなようだ。

 これらの集まりから聞こえてくるキーワードは「つながる」ことと「居場所が見つかる」ことで、賛美があり、祈りがあり、聖書の言葉がある教会の交わりだからこそ、そこに集うことを喜ぶ群れができているのを見ることができる。

 若者をリードする教師たちや大人のボランティアの働きに感謝したい。リードするというより、人と人とを結びつけ見守るという姿勢を取り、霊的な深みへと導き、教会に結び付ける並大抵でない働きがいよいよ生かされるよう願いたい。

 先月イギリスのメソジスト教会の宣教幹事の来訪があった。一緒に同教団の青年会議の議長を伴ってこられた。19歳のガーナ出身の女性。世界の教会を若い人に体験させるという教団の意気込みにふれた。(教団総幹事 秋山 徹)

1:1神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロと、兄弟テモテから、コリントにある神の教会と、アカイア州の全地方に住むすべての聖なる者たちへ。

1:2わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。

1:3わたしたちの主イエス・キリストの父である神、慈愛に満ちた父、慰めを豊かにくださる神がほめたたえられますように。

1:4神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。

1:5キリストの苦しみが満ちあふれてわたしたちにも及んでいるのと同じように、わたしたちの受ける慰めもキリストによって満ちあふれているからです。

1:6わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります。また、わたしたちが慰められるとき、それはあなたがたの慰めになり、あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに耐えることができるのです。

1:7あなたがたについてわたしたちが抱いている希望は揺るぎません。なぜなら、あなたがたが苦しみを共にしてくれているように、慰めをも共にしていると、わたしたちは知っているからです。

1:8兄弟たち、アジア州でわたしたちが被った苦難について、ぜひ知っていてほしい。わたしたちは耐えられないほどひどく圧迫されて、生きる望みさえ失ってしまいました。

1:9わたしたちとしては死の宣告を受けた思いでした。それで、自分を頼りにすることなく、死者を復活させてくださる神を頼りにするようになりました。

1:10神は、これほど大きな死の危険からわたしたちを救ってくださったし、また救ってくださることでしょう。これからも救ってくださるにちがいないと、わたしたちは神に希望をかけています。

1:11あなたがたも祈りで援助してください。そうすれば、多くの人のお陰でわたしたちに与えられた恵みについて、多くの人々がわたしたちのために感謝をささげてくれるようになるのです。

1:12わたしたちは世の中で、とりわけあなたがたに対して、人間の知恵によってではなく、神から受けた純真と誠実によって、神の恵みの下に行動してきました。このことは、良心も証しするところで、わたしたちの誇りです。

1:13-14わたしたちは、あなたがたが読み、また理解できること以外何も書いていません。あなたがたは、わたしたちをある程度理解しているのですから、わたしたちの主イエスの来られる日に、わたしたちにとってもあなたがたが誇りであるように、あなたがたにとってもわたしたちが誇りであることを、十分に理解してもらいたい。

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