「全てのことが計らわれ、導かれ、備えられますように。皆で祈っています」、「希望をもって共に歩む教会でありたいと祈りを送ります」、「困難の中で教会の宣教のお働きがなお前進しますようにお祈りします」。今、献金の振込用紙に添えられた一言一言に励まされています。中には西日本豪雨や台風被災教会、宣教支援を必要とする小規模教会からの献金もあります。心が震えます。高槻教会は自分たちの力だけで宣教しているのではない。多くの祈りと献げ物によって支えられていることを改めて教えられました。
2018年6月18日、大阪府高槻市・茨木市を震源とする大阪北部地震(震度6弱)が発生。約半年間余震が続き、市内の屋根には今なおブルーシートが多く見られます。高槻教会の会堂・牧師館も食器が割れ、内壁に数か所ひびが入りました。最大の被害は外壁ひび割れによる3ヶ所の雨漏りでした。
その後、改修工事を進めようとしていた9月4日、台風21号(最大瞬間風速60m)が上陸。さらに被害が拡大しました。5mの会堂大屋根天板が剥がれ、隣家敷地に落ちました。また、牧師館の天窓が飛ばされ、いまだ行方不明です。当時、暴風雨で床が水浸しとなり、電柱倒壊による停電もあり、一晩、真っ暗な中、脚立に傘を括り付けて雨をしのぎました。
しかし、お陰様で必要が満たされ、クリスマス前日には完工し、現在、安心・安全に礼拝をお捧げすることが出来ています。皆様のお祈りとお支えを心より感謝申し上げます。多くの恵みを頂いた分、今後は私たちが被災教会、小規模教会を少しでもお支えしていく使命を与えられています。
高槻教会の種は1956年、大阪城北教会の家庭集会によって蒔かれました。1964年、一軒家を購入し、船本弘毅教師による第一回礼拝が捧げられ、高槻伝道所が開所しました。当時、足踏みミシンにテーブルクロスをかけて講壇代わりに使っていましたが、牧師の説教につい力が入り、思わずミシン台が音を立てて回り出したことは語り草となっています。1978年、購入した隣接地に現在の会堂を新築。以来、多くの信仰の先達、教師たちにより、礼拝が捧げ続けられ、今年創立55周年を迎えます。
以前と比べれば、確かに会員の高齢化や減少が目立ちます。しかし、私たちは受け身にならず、互いに祈り合い、支え合い、励まし合い、自分たちのできる奉仕をさせて頂くことで宣教活動を続けています。改修工事のため、大きなバザーはできなくとも、賜物を少しずつ出し合うミニミニバザーを開催。祈祷会で不在会員・求道者に祈りのハガキを用意する方。長期欠席者を訪ね、礼拝へ連れて来られる方。一人ひとりが生き生きと信仰生活を送ることこそ最大の伝道であると信じます。
二度の自然災害を通し、神様は就任1年目の私を含め、会員の「心を一つに」(2018年度標語聖句・一コリ1・10)して下さいました。感謝。
4月23日から26日にかけて台北市マカイ記念病院講堂を会場にして第64回台湾基督長老教会総会が、「一つの体として互いに愛し合い、キリストを証ししよう」(台湾語「相愛連結肢體,生命見證基督」)というテーマで開催された。
教団からは秋山徹総幹事、服部修東中国教区副議長、加藤誠世界宣教幹事が出席した。服部東中国副議長が参加した理由は、2018年7月の西日本豪雨後に、岡山の平島地区に台湾全土から台湾基督長老教会(以下PCT)を通して5チーム20名の大工が派遣され被災家屋のリフォームが行われた、そのお礼の挨拶を総会で行うためであった。
総会議員数は約600名、それに海外ゲスト40名が加わる。海外ゲストにはレシーバーが手渡され、英語か日本語の同時通訳が受けられる。PCTは今回7名の青年からなる通訳チームを用意した。台湾は多民族国家であり、多言語文化である。PCTは日本統治以前から話されていた台湾語に強いこだわりを持つ。中国語で義務教育を受けた青年たちにとって、聞き慣れない台湾語から日本語への通訳はさぞや大変であったはずである。
初日夜のプログラムでは議長選挙が行われた。PCTでは議長の任期は1年であり再選はない。通例は選挙を経て副議長が議長に当選する。今年も陳見岳牧師が副議長から議長へ当選した。副議長には原住民である布農中会から阿布絲・打給絲非來南牧師が当選した。
二日目と三日目には海外ゲストのために3つの特別プログラムが用意された。高齢者受入施設の訪問と228記念館訪問、そして台湾エキュメニカル・フォーラム説明会である。228記念館は、1947年2月27日に起きた、台湾全土で2万8千人以上が犠牲になった台湾で最も悲しい事件を記念している。それから1987年まで戒厳令が布かれるが、この期間は、一般に「白色テロ時代」と呼ばれる。
三日目の午前中、エキュメニカル・シェアリングの時間帯では国際日語教会へ派遣されているうすきみどり宣教師より、主に1991年前後のWCCとPCTそして日本基督教団との関係が語られた。
(加藤 誠報)
中学を卒業後、東京で就職。17歳のとき、クリスマス直前に友人と二人で日曜日の午後に教会を訪ねると、そのまま夜の伝道集会に招かれた。集会前に教会で夕食をいただいた。牧師夫妻が食べるはずの夕食だった。「初めて来た人に食事を出すのか。キリスト教は何か違う」、そう感じた。
それから毎週教会に通い始めた。5ヶ月後、イースターに受洗。その年、自衛隊に入隊。訓練中に失神、命の危険に遭遇。そこで幻を見た。「道路に倒れているところに重機が迫ってくる。そのとき『私のもとに来なさい』との声」その声が聞こえたとき意識が戻った。助け出された後だった。それ以後、気づけば賛美歌を自然と口ずさむようになっていた。これが信仰の原点だと森永さんは回想する。
その後、結核を患い除隊。兵庫県伊丹市の職業訓練所に入所後、大阪府堺市の企業に就職。1962年、初めて国鉄堺市駅に降り立った。駅前の商店街に教会が立っていた。堺教会だった。
やがて教会に関わる仕事がしたいと考えるようになった。ちょうどそのころ『キリスト新聞』の「読書週間」広告が目に入った。「キリスト教書はキリスト教書店で買いましょう」。すぐにキリスト教文書センターに連絡、堺キリスト教書店を開業した。
伊丹にいたとき伊丹教会で読んだ『荒野に水は湧く』(田中芳三著)を手掛かりに本を持って和歌山県南部町の升崎外彦牧師を訪ねた。当時1万八千円の『新聖書大辞典』を升崎牧師は買ってくださり、「桃栗三年柿八年信仰一生」と記した色紙をもらった。さらに訪ねた他の教会では「あと十年早く来てくれればもっと良い伝道ができたのに」との隠退直前の牧師の声。
今日も森永さんは文書伝道を通して主を証しし続けている。
1939年生まれ。堺教会員。堺キリスト教書店(2011年まで)、聖燈社及び古書部経営。
この4月から5月にかけて、メディアでは天皇や改元をめぐる情報がどっと量産・放出された。新天皇即位後も、宮中での祭祀や秋の大嘗祭に連なる祭儀など、天皇の祭祀にかかわるニュースが流され続けている。
憲法に定められた、象徴としての天皇が行うべき行為には、もちろん神道祭祀は含まれない。宗教性の明らかな儀式が「公的」に行われることは許されない。にもかかわらず、メディアは宗教儀式にかかわる天皇の動向を平然と報じ、批判的な視点はかすかでしかない。祭主としての天皇の姿がいつのまにか社会に定着していくのを助長している。
十数年前から、超教派の「札幌キリスト教連合会」の「信教の自由を守る委員会」の責任を負っているが、このところ、天皇代替わりをてこに「国民主権」「政教分離」「信教の自由」といった憲法原理がなし崩しにされていく危機感を覚えている。
日本のキリスト者、とりわけ日本基督教団の私たちは、歴史的体験を通して、この国の国家社会のありようと、キリストの教会のよって立つところとの乖離と軋轢に敏感にならざるを得ない。そういう歴史的感性こそ、痛切な過去の過ちを通して与えられた私たちの賜物ではないか。世に鳴り響く大きな声に耳目を奪われることなく、「静かにささやく声」にこそ耳を傾け従うよう心したい。
(教団総会副議長 久世そらち)
11:25兄弟たち、自分を賢い者とうぬぼれないように、次のような秘められた計画をぜひ知ってもらいたい。すなわち、一部のイスラエル人がかたくなになったのは、異邦人全体が救いに達するまでであり、
11:26こうして全イスラエルが救われるということです。次のように書いてあるとおりです。「救う方がシオンから来て、/ヤコブから不信心を遠ざける。
11:27これこそ、わたしが、彼らの罪を取り除くときに、/彼らと結ぶわたしの契約である。」
11:28福音について言えば、イスラエル人は、あなたがたのために神に敵対していますが、神の選びについて言えば、先祖たちのお陰で神に愛されています。
11:29神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。
11:30あなたがたは、かつては神に不従順でしたが、今は彼らの不従順によって憐れみを受けています。
11:31それと同じように、彼らも、今はあなたがたが受けた憐れみによって不従順になっていますが、それは、彼ら自身も今憐れみを受けるためなのです。
11:32神はすべての人を不従順の状態に閉じ込められましたが、それは、すべての人を憐れむためだったのです。
11:33ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。
11:34「いったいだれが主の心を知っていたであろうか。だれが主の相談相手であっただろうか。
11:35だれがまず主に与えて、/その報いを受けるであろうか。」
11:36すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン。
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