去る10月6・7日の両日、教団会議室にて全教区推進協議会が13教区26名の参加者により開催された。協議会に先立ち開会礼拝が捧げられ、長崎哲夫総幹事よりヨハネによる福音書4章13節~15節の御言葉によって励ましを与えられた。
その御言葉の恵みに押し出され、はじめに森啓一推進委員長より挨拶と今後の運動について、次いで鈴木秀信事務局長より2015年度諸報告として新任推進委員の紹介、献金状況と決算報告、新年度の目標等につき説明があった。自然災害等困難の中にも必要が満たされ豊かな恵みに与ったことへの感謝が述べられた。その後、籔田安晴教団年金局理事長より教団年金制度の概略説明、質疑応答の時を持った。教団形成に関わる年金局の責任の重さ、それゆえに隠退教師と遺族を支える大切な業を実感したひと時であった。
プログラムは全体会に移り、委員長、事務局長より若干の説明の後、2分団に分かれ情報を共有すると共にこれからの運動の在り方についても協議を重ねた。夕食のひと時を持って1日目を終了した。
2日目は教団職員礼拝に合同し、その後、分団に分かれて前日の議論を深め、全体会で協議会を締めくくるにあたり、改めて以下のことにつき課題を共有した。
この運動は第20回教団総会に「隠退教師を支える運動の推進に関する件」として提案された。その趣旨は「隠退教師および教師の遺族に対する『謝恩金』ないし『退職年金』の給付額の増額とそのための基金・財源の充足とを目的として諸教会が推進すること」として満場一致で可決された。これに基づき「推進委員会規程」で「教団年金資金増強を主たる目的」が定められ今日に至っている。
その一方色々な事情で教団年金に加入せずに隠退された非受給の教職と遺族(配偶者)にどのような配慮ができるか、大きな課題も担っており、この運動に占める大切な事柄である。祈りつつ誠実に仕えていきたいとの思いを新たにした。理解と協力を心よりお願いする次第である。(鈴木秀信報)
今年も12月第1主日の「キリスト教社会事業を覚えて祈る日」を迎える。
今や、AI(人工知能)の時代、やがて人間の仕事は無くなるなどと言われる。(AI搭載の)工業用ロボットや軍事用ロボット、自動運転トラック等、昨今のAIの成長は目覚ましい。しかし、全ての仕事がロボットに務まるわけではない。介護や看護の現場においても、人や物の運搬用に人の力を増幅させる器具等が台頭し、使用される例が増えて来ている現実はあるが、それを使うのはあくまで「人間」である。人がその「脳内」だけでなく、その「心」で感じ、判断する。その脇に器具があり補助することがAIの役割である。器具が人にとって代わるということは、「心」の無い、ただの作業である。
心を込めて「キリスト教社会事業」に関わる者全ての人々の「思い」は決して「コピー」は出来ないし、またしてはならぬものであろう。「神を想う思い」は人にしか成しえない、特別な「神に似せて造られた」人間特有の賜物である。聖書はこれを「霊的存在」と教える。我らは他の被造物と違い、決して取り去られず、決してコピーできない「神の霊」をその器の中に持つ。
「教育・医療・福祉」様々な分野における、「キリスト教社会事業」のこれまでの社会貢献に感謝したい。尚いっそう、これからの時代にいかに「心」を込めた務めが大切であるかを実践し、手本となって示し続けていただきたい。
多くの「キリスト教社会事業」に関わる方々の働きに祈りを合わせたい。
2016年12月4日
第39総会期日本基督教団
社会委員会委員長
芳澤 信
10月10日〜11日、奥羽キリスト教センターで第31回奥羽教区社会問題セミナーが開かれた。今年は統一協会・カルト問題に取り組む東北・関東・東京・西東京・神奈川教区の世話人、委員も参加した。
1日目は藤枝宗浩氏(基督教大韓監理会宣教師)、小海基氏(荻窪教会牧師)より「最近のカルト状況と予防について〜特に統一協会と新天地」と題して話してもらった。統一協会(世界平和統一家庭連合)は三分裂した状態が続いている。新天地は既成教会の信徒を伝道対象にし、今も拡大し続けている。統一協会と違い社会的な問題を起こさず、秘密主義を徹底するため、予防教育は中・高生から始める必要がある。そのためには新天地について知り、秘密裏に行われる聖書勉強会への注意を喚起し、改めて天地創造から再臨までの全体像を学ぶことが提案された。併せて、新天地をはじめとするカルトに乗っ取られない教会形成をしていく必要がある。トップダウン式の運営をしていないか、関心が内側だけに向いていないかを点検したい。他にも相談が寄せられるキリスト教系の団体は多い。摂理、ヨハン・キリスト教会、クリスチャントゥデイ、禹グループなど。イスラム教系の団体も出現し、すでに教会に接触している。『カルトって知ってますか?』(教団統一原理問題連絡会)を各教会に一冊は備えて、情報を共有してほしい。
2日目は吉田好里氏(新松戸幸谷教会牧師)より「カルト被害者への相談の仕方」と題して、相談を受けるにあたってのポイントを話してもらった。相談者である家族に統一協会の情報を得てもらうため書籍等を紹介し、家族が中心になって本人と話し合いを続けること、本人と牧師との面談を希望する場合は本人の了解を得ること、被害に関する弁償は弁護士に依頼すること、ケースによっては他の牧師と連携すること、脱会後にもケアが必要であることなどである。
このセミナー中には性差別問題小委員会の時間が設けられ、またセミナーに先立ち、市民も参加する脱原発講演会が行われた。
(与那城初穂報)
来年3月に行われる「国際青年会議in京都-持続可能社会の実現を目指して」のプレ会議が、9月21日・22日、京都関西セミナーハウスに於いて開催された。13教区から代表を派遣してもらい、実行委員会、青年によって構成されている運営委員会、講師、自主参加者の総勢33名の参加者があった。
この会議は教団が主催する国際会議として、2014年3月に仙台で行われた第1回大会に続く第2回の国際会議となる。
2017年3月の本会議では、今、私たちが直面しているこの課題を、教会の青年たちが共有し、彼らが担い、世界的なネットワークを構築しながら、リーダーシップを発揮できることを目指している。
今回のプレ会議では、講師として東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」顧問の篠原弘典氏と「『避難の権利』を求める全国避難者の会」共同代表の宇野朗子(さえこ)氏、更に、早稲田奉仕園職員の片岡平和氏を迎えて話をしてもらった。
篠原氏からは放射能エネルギーを用いることの危険性と原発事故がもたらした汚染の広がりの実態について、宇野氏からは原発事故後の避難生活の生々しい話と、原発事故後に今もなお直面している様々な課題について話してもらった。そして片岡氏からは、教団の教会、幼稚園、保育園の原発からの位置をマッピングによって可視化することの意義と、教会ができる具体的なことに関してのプレゼンテーションをしてもらった。
その後、非常に活発な協議と討論が続き、参加者一人ひとりの意識が高められた。本会議に向けての大切な一歩となったことは間違いない。(飯田 仰報)
3:1 終わりに、兄弟たち、わたしたちのために祈ってください。主の言葉が、あなたがたのところでそうであったように、速やかに宣べ伝えられ、あがめられるように、
3:2 また、わたしたちが道に外れた悪人どもから逃れられるように、と祈ってください。すべての人に、信仰があるわけではないのです。
3:3 しかし、主は真実な方です。必ずあなたがたを強め、悪い者から守ってくださいます。
3:4 そして、わたしたちが命令することを、あなたがたは現に実行しており、また、これからもきっと実行してくれることと、主によって確信しています。
3:5 どうか、主が、あなたがたに神の愛とキリストの忍耐とを深く悟らせてくださるように。
3:6 兄弟たち、わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの名によって命じます。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた教えに従わないでいるすべての兄弟を避けなさい。
3:7 あなたがた自身、わたしたちにどのように倣えばよいか、よく知っています。わたしたちは、そちらにいたとき、怠惰な生活をしませんでした。
3:8 また、だれからもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、だれにも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。
3:9 援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あなたがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。
3:10 実際、あなたがたのもとにいたとき、わたしたちは、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました。
3:11 ところが、聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。
3:12 そのような者たちに、わたしたちは主イエス・キリストに結ばれた者として命じ、勧めます。自分で得たパンを食べるように、落ち着いて仕事をしなさい。
3:13 そして、兄弟たち、あなたがたは、たゆまず善いことをしなさい。
3:14 もし、この手紙でわたしたちの言うことに従わない者がいれば、その者には特に気をつけて、かかわりを持たないようにしなさい。そうすれば、彼は恥じ入るでしょう。
3:15 しかし、その人を敵とは見なさず、兄弟として警告しなさい。
3:16 どうか、平和の主御自身が、いついかなる場合にも、あなたがたに平和をお与えくださるように。主があなたがた一同と共におられるように。
3:17 わたしパウロが、自分の手で挨拶を記します。これはどの手紙にも記す印です。わたしはこのように書きます。
3:18 わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように。
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