去る4月29日から5月2日、神奈川教区災害救援委員会(主催)、教団東日本大震災救援対策本部(協賛)は、横浜市みなとみらい地区において福島第一原発事故の影響で放射線量の高い中での生活を強いられている家族を招き一時保養プログラム(リフレッシュ@かながわ)を開催した。この企画は2012年の初回から数えて5回目となり、参加者13家族47名をスタッフ・ボランティア64名の体制で迎えた。
期間中参加者は、横浜みなとみらいが一望できるナビオス横浜に宿泊し、初日のオリエンテーションと交流会以外は自由に過ごした。
オリエンテーションは、実行委員長の孫裕久牧師(川崎戸手)の期間中の安全を願う開会祈祷に始まり、救援対策本部の藤掛順一牧師(横浜指路)からの代表挨拶、ボランティアと参加者の自己紹介を行った。交流会は会食後(カレーライス)、子どもたちは別室で絵本の読み聞かせや手品等を楽しむ中、大人はグループ懇談の時を持った。日頃、地元では言葉に出来ない話題なども交え参加者相互の交流を深めることが出来た。
また2日目には神奈川県勤労者医療生活協同組合港町診療所から沢田貴志医師を招き医療相談会(自由参加)を開催した。
保養プログラムは短期間でも放射線量の低い所で過ごすことで体内に取り込んだ放射性物質が排出され、特に放射線の影響を受けやすい子どもには免疫力も高まる効果があると共に、精神的なリフレッシュに繋がる。
震災後5年が経過したが、放射能汚染による傷跡は今尚治癒されていない深刻さを再認識した。
最後に、今回の一時保養プログラム実施にあたっての支援者、ナビオス横浜、そして多額の援助金(100万円)で支援してくれた教団救援対策本部に心から感謝申し上げる。(孫 裕久報)
教団に伝道推進室が発足して4年となる。その使命は教団が伝道に進んで取り組み、教団内諸教会の伝道の進展に寄与することにある。ここでは2016年度活動計画の内容を紹介する。
①伝道方策検討 教団伝道局構想の構築をはじめ、広く日本伝道の展開のために学びを重ねている。最近では、全国信徒会の代表を発題者に招き、懇談を行った。
②伝道応援(講師派遣) 小規模な教会への伝道応援として伝道礼拝や伝道集会に講師を派遣する。諸教会に有効に活用してもらいたいと願っている。
③伝道キャラバン 神学生たちと一緒に諸教会を訪問し奉仕させてもらっている。今年11月関東教区の栃木地区の諸教会を中心に訪問する方向で準備が始まっている。
④青年伝道 2017年に向けて宗教改革500年記準備委員会で準備が進められている中高生大会、青年大会等の支援に注力する。
⑤高齢者伝道 次回企画を検討中。
⑥伝道推進室大会 2017年2月頃に開催予定。場所は検討中。
⑦教師継続教育・夏期教師研修会 毎年恒例行事であるが今年は教師委員会の後援のもと名称を新たにして開催する。素晴らしい講師陣のもとでの研修を準備している。対象となる教師に活用してもらいたい。
⑧キリスト教学校および教務教師 キリスト教学校教育同盟との協力等、今後の可能性を検討している。
⑨広報 年2回『室報』を発行する。伝道トラクト、ポスデカの申し込みも随時受け付けている。
最後に、これらの活動は全て献金で支えられている。教団で予算化されるのは会議費だけである。前述の活動計画が有意義に用いられるため、改めて諸教会、関係諸団体に篤い祈りと献金をお願いしたい。なお、伝道推進室の活動の詳細は、教団HPの伝道推進室コーナーを参照してもらいたい。(岩田昌路報)
中条和哉氏(隠退教師)
16年2月22日逝去、81歳。東京都生まれ。62年青山学院大学院卒業、同年より大船渡教会、奥羽教区、内丸教会を経て98年隠退。
遺族は息・中条忍さん。
宍戸好子氏(国立教会担任教師)
16年3月8日逝去、85歳。東京都生まれ。63年東京神学大学大学院卒業、同年より東新潟、仙台東六番丁、国立教会を牧会。
遺族は夫・宍戸達さん。
小林勝二氏(隠退教師)
15年3月12日逝去、90歳。神奈川県生まれ。55年日本聖書神学校卒業、同年より丸亀教会、横浜十日市場伝道所を経て92年隠退。
遺族は妻・小林和子さん。
有川 宏氏(隠退教師)
16年3月30日逝去、78歳。旧朝鮮京城生まれ。62年関西学院大学大学院卒業、同年より西福岡教会を牧会し03年隠退。
遺族は妻・有川信子さん。
四竈 揚氏(隠退教師)
16年4月2日逝去、84歳。宮城県生まれ。58年東京神学大学大学院卒業、同年より経堂北、千代田教会を経て07年隠退。
遺族は息・四竈純雄さん。
佐藤市郎氏(無任所教師)
16年4月10日逝去、84歳。大阪府生まれ。58年関西学院大学大学院卒業、同年より天王寺教会を牧会し、68年より97年まで関西学院に務めた。
遺族は妻・佐藤幸子さん。
渡辺重夫氏(隠退教師)
16年4月13日逝去、77歳。兵庫県生まれ。64年青山学院大学大学院卒業、同年より両津、角田、周陽、小川、新横浜教会を経て03年隠退。
遺族は妻・渡辺壽子さん。
2014年1月、PCT(台湾基督長老教会)からの招きとUMCOR(アメリカ合同メソジスト教会海外災害支援部)からの支援によって始まった「こひつじキャンプin台湾」が、4月2日~5日、台湾南部の彰化県で行われた第6回キャンプを最後に終了した。
第1回の嘉義(嘉義中会)、第2回の宜蘭(七星中会)、第3回の台南(台南中会)、第4回の台東(東部中会)、第5回の新竹(新竹中会)、そして今回の彰化(彰化中会)で行われたキャンプには、放射能汚染から少しでも逃れることを求めて、福島県在住の親子161名、スタッフ34名の計195名が参加した。そして、その全てのキャンプにおいて、PCTに連なる各中会及び教会から、思いをはるかに超えた素晴らしい歓迎を受け、大自然のもと、心行くまで遊ぶことが出来た。特に最後となった今回の彰化でのキャンプでは、2日目に永福教会で日本基督教団による感謝礼拝が行われ、石橋秀雄本部長が感謝のメッセージを語り、それに対しPCTの林芳仲総幹事が応答した。
東日本大震災を契機として、台湾基督長老教会・UMCOR・日本基督教団の協働によって実現したこのプログラムは、台米日の国境を越え、教会が被災者に仕える大切な活動となった。
また、このキャンプに先立って行われたPCT総会では、長崎哲夫総幹事が挨拶の中で、キャンプに参加した親子に代わって謝辞を延べ、感謝状を贈呈した。この場面は、すぐにPCTのホームページでアップされ、詳しく紹介された。
3年間、6回にわたるキャンプを実現してくれたPCT及びUMCORに対し、心からのお礼を申し上げると共に、このプログラムを通して培われた3者による新たな協働の業を、今後ますます力強く前進させて行きたいと思う。(飯島 信報)
河内天美教会から阿波池田教会に籍を移して11年になる。「あなたのような若い人がよく来てくれた。祈っていたのよ」と、何年間もそう言って高齢者の方が喜んでくれた。自分も喜んだ。信仰の先達として80代、90代と目標とする人達がおられたから。「私にできる事をやらせて下さい」と祈った教会生活。
無牧になって4年目になる。毎週の週報作り、看板書き、お花を活ける、が仕事となった。皆の祈りで明るい希望が見えてきた。「あと1年がんばるぞ」という気持ちでやっている。四国の中心に位置する池田にあって、教会が無い山間部の伝道を担っているという自覚を持っている。
35年の大阪での生活を終え、郷里である東みよし町に帰ってきた時、阿波池田教会で「この地でも生かしたまえ」と祈った。長年書道をしていたので、近所のおばさんから「孫の習字を見てほしい」と頼まれたのがきっかけで子ども2人の習字教室を始めた。2年後、書道の師範免許も取り、生徒は徐々に増え、今では大人20名、子ども10名程の教室となっている。書道というタラントを頂き、書道を通しての役割があると思っている。地域で、一人で始めた絵本の読み聞かせボランティアも8年目を迎え、一緒にする仲間も6名になり、毎週楽しみにしている。
「忘れても ぼけてもいいよ ここにいる われをこの世に 産みくれし母」4年前母を介護している時詠んだ歌だ。NHKの介護百人一首に選ばれ、TV出演もした。
このように、郷里で人の輪が広がり、習字で、教会生活で、尊い日々を送らせていただいている。
「この小さな器を用いて下さる神さまに感謝です。私はどうお応えしていけばいいか、教会で礼拝を守ることが一番だろうと思っています」。
徳島県生まれ。阿波池田教会員。無牧4年目の教会を支える。
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