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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4839・40号】伝道のともしび 「みくにさん」と地域に親しまれる教会に  佐々木 茂

2016年4月23日

 「牧師家族を含めて数世帯で成り立つ小教会ですが、1954年の伝道所設立以来、近隣教会と協力して浜通り北部地域の伝道を担ってきました。かつて設置していた幼稚園の名称から、『みくにさん』と今も地域では親しまれています」(東北教区・教会救援復興委員会「会堂・牧師館再建復興貸付金を受けた教会の返済支援のお願い」より)。

 鹿島の人たちは「みくにさん」と呼ぶことで『鹿島栄光教会』に「お寺さん」とか「お宮さん(神社さん)」とか、ある意味で同じような親しみを感じているのではないかと思います。

 「みくにさん」とは、必ずしも私たちが想っている神の「御国」とは違っているかもしれません。それでも、親しめる存在としての「みくにさん」であり「教会さん」であることは、「反対しない人は味方である」と思うことにしています。

 それは同時に、鹿島栄光教会の先人、先達の大きな遺産として受け止めたいと思っています。「みくにさん」と親しみを込めて思ってくださる人たちが、「みくにを来らせてください」と無意識の内にも思ってくださっていると思いたいです。

 そうした中で大震災復興祈願を込めた会堂等大改築・新築献堂感謝会を2013年12月3日に行いました。その際に相双・宮城南地区教会の方々、気遣い祈ってくださっている日本基督教団内外の多くの教会の方々が祝福してくだいました(会堂に入りきれないほどに)。有り難いことでした。

 隣組の方々と共に「みくにさん」「きょうかいさん」と親しく思っておられる人たちが十数人おいでくださいました。それらの人たちの代表、代理として数世帯の家族が鹿島栄光教会を成り立たせていると言えます。

 「さまざまな事情で『礼拝』に出席出来ない人のうえにも神様の慈しみ、慰めがありますように、…」という祈りは鹿島栄光教会の直接の関係者のためだけではないはずです。「知らざる神さまへ」のような思いで「教会さん」とか「みくにさん」と言っている人たちの様々な立場や思いを大切にすることで、「真のみくに」「神の御前のきょうかい」を指し示すことになると思います。

 震災直後から、私の心と頭の中に何かにつけて思い浮かぶのは「慰め」という言葉です。「慰めを分かち合う」ということは親しく睦み合うことであり、お互いの置かれた立場を分かり合うことではないでしょうか。

 救い主イエスにあって「神の国」が近づいたと宣言し、指し示すということは…。

 見かけはともかく、「終末期」を思わせる今、私たちは少しでも「反対しない人々」の目や心に救い主イエスとはどういうお方かを指し示す大らかでしかも、丁寧な工夫ができないものかと思っています。(東北教区・鹿島栄光教会牧師)

 2月8日〜9日、大阪クリスチャンセンター2階会議室において今総会期第3回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は22名。開会礼拝では笹井健匡運営委員が「解放の場」と題して説教した。

 各報告、各教区報告など様々な取り組みについての報告がなされた。

 東谷誠運営委員長より「沖縄キャラバン」の報告がなされた。「いちゃりばちょーでー(一度会ったら皆兄弟姉妹)」でスタートし、特色のある良き集会であった。鳥井新平活動委員よりEMS主催のドイツ集会の参加報告がなされた。2015年6月号から信徒の友「部落解放センターだより」を掲載してきたが、2017年6月号まで掲載するとの報告がなされた。

 2016年度予算、活動献金目標額の承認などが行われ、各議案について時間をかけて審議がなされた。

 「ロマの青年の参加と公民権運動」のドイツ派遣に大川祈さん、川上侑さんが候補にあがり承認した。東海教区との関係回復の件は、運営委員長と活動委員会に一任し、しばらく見守ることとした。解放劇「人間は変われる」(案)公演について、2015年12月から毎月1回練習を開始していると報告をうけ、第40回教団総会に向けて準備をすることを承認した。

 「部落解放全国会議」2017年度に開催。開催場所については東谷運営委員長に一任して候補地の交渉を行う事を決めた。次回「キャラバン」開催についても継続審議となった。

 最後に、今後の部落解放センターについて自由に討議し、全国水平社創立宣言を読み、会を閉じた。次回委員会は7月11日~13日、場所は沖縄を第一候補として開催の予定。(平井克也報)

 横須賀に生まれて、結婚とともに逗子に。それからずっと逗子で生きてきた。モットーは、「神さまが整えてくださっている」ということ。

 御言葉に出会ったのは、子育ての真っ最中。子どもにちゃんと育ってほしいという願いから、横須賀学院小学校に娘を編入させた。その娘がきっかけで、逗子教会に出会った。

 逗子教会に通い始めた娘の様子を伺いに行ったところ、「逗子に住んでいるのだから、こちらへいらっしゃい」と、宮崎繁一牧師に誘われた一言は、今でも鮮やかに思い出す。そして、受洗を「永遠の命が与えられる」と熱心に勧められたことも。以来、逗子教会と共に歩んできた。

 子育ての悩みは、神に委ねることにした。子どもたちがけんかをしていた時、いつもとは違い、「右の頬を打つなら、左の頬を向けなさい」と御言葉を口にすると、子どもがピタリとけんかをやめた。「聖書の言葉は人間に通ずるのだ」との驚きは今も輝き、御言葉に聴く喜びと神を賛美することに生かされている。

 逗子教会と共に歩み、会計をはじめ、数々の奉仕に携わってきた。先達から受け継がれた教会奉仕の良い業は、心に残り光が灯される。その中で交わされた手紙や、聖句書道の色紙が手元に残る。既に「山路こえて」と葬儀で歌ってきた方々のものも多いが、手に触れるごとに信仰の姿を思い起こし、新たにされる。

 今、数ある奉仕の中でも、聖歌隊奉仕は声の出る限りなしたいと願う。以前よりも体は思うようにならないことが多い。それでも、御言葉に聴き、神を賛美すると、心が晴れやかになる。健康に気遣い、歌の訓練をし、礼拝に出席するとスッキリ整えられる。主はいつでも招いてくださる。「滅びの道ではなく、救いの道へといらっしゃい」と。

逗子教会員。

7:1 この後、わたしは大地の四隅に四人の天使が立っているのを見た。彼らは、大地の四隅から吹く風をしっかり押さえて、大地にも海にも、どんな木にも吹きつけないようにしていた。
7:2 わたしはまた、もう一人の天使が生ける神の刻印を持って、太陽の出る方角から上って来るのを見た。この天使は、大地と海とを損なうことを許されている四人の天使に、大声で呼びかけて、
7:3 こう言った。「我々が、神の僕たちの額に刻印を押してしまうまでは、大地も海も木も損なってはならない。」
7:4 わたしは、刻印を押された人々の数を聞いた。それは十四万四千人で、イスラエルの子らの全部族の中から、刻印を押されていた。
7:5 ユダ族の中から一万二千人が刻印を押され、/ルベン族の中から一万二千人、/ガド族の中から一万二千人、
7:6 アシェル族の中から一万二千人、/ナフタリ族の中から一万二千人、/マナセ族の中から一万二千人、
7:7 シメオン族の中から一万二千人、/レビ族の中から一万二千人、/イサカル族の中から一万二千人、
7:8 ゼブルン族の中から一万二千人、/ヨセフ族の中から一万二千人、/ベニヤミン族の中から一万二千人が/刻印を押された。

 新しい年度の歩みが始まった。諸教会・伝道所、関係学校・施設・団体の歩み、特に新たに教師を迎えたそれぞれの歩みの上に主の導きと祝福を祈る。また、新たな地での働きを始めた教師方には、遣わされた教会等での務めを担うと共に、ぜひその地域の他の教師たちと交わりをもち、伝道協力を進めてもらいたいと願っている。

 伝道は、どの地においてもそれぞれの困難があることは間違いない。いわゆる「地方」にある教会は、隣りの教会との距離があるため、教師が、時に孤立感を覚えることもあれば、独善的な思いにとらわれてしまうこともある。「地方」にある教会に仕えていて、経験上思わされることは、例外もあるが、遣わされた教会において堅実な働きをしている教師は、その地域の他の教師や教会との協力関係も良好であるということである。

 ある会議で、「小さな町にも教団の教会があり、礼拝を守る群れがあるということが教団の豊かさだと思う。その教会の群れを守り、支え合い伝道していくということに希望と役割を見て歩んでいる」との発言があった。まったく同感である。各地にある諸教会・伝道所等の伝道の苦闘を互いに覚え、祈り合い、支え合うところにこそ、合同教会としての教団の役割があり、豊かさがあると思う。そのような伝道協力のヴィジョンを教団全体で共有したいと願っている。
(教団総会書記 雲然俊美)

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