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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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ダニエル書6・16~29

2015年7月25日

6:16 役人たちは王のもとに来て言った。「王様、ご存じのとおり、メディアとペルシアの法律によれば、王による勅令や禁令は一切変更してはならないことになっております。」
6:17 それで王は命令を下し、ダニエルは獅子の洞窟に投げ込まれることになって引き出された。王は彼に言った。「お前がいつも拝んでいる神がお前を救ってくださるように。」
6:18 一つの石が洞窟の入り口に置かれ、王は自分の印と貴族たちの印で封をし、ダニエルに対する処置に変更がないようにした。
6:19 王は宮殿に帰ったが、その夜は食を断ち、側女も近寄らせず、眠れずに過ごし、
6:20 夜が明けるやいなや、急いで獅子の洞窟へ行った。
6:21 洞窟に近づくと、王は不安に満ちた声をあげて、ダニエルに呼びかけた。「ダニエル、ダニエル、生ける神の僕よ、お前がいつも拝んでいる神は、獅子からお前を救い出す力があったか。」
6:22 ダニエルは王に答えた。「王様がとこしえまでも生き永らえられますように。
6:23 神様が天使を送って獅子の口を閉ざしてくださいましたので、わたしはなんの危害も受けませんでした。神様に対するわたしの無実が認められたのです。そして王様、あなたさまに対しても、背いたことはございません。」
6:24 王はたいそう喜んで、ダニエルを洞窟から引き出すように命じた。ダニエルは引き出されたが、その身に何の害も受けていなかった。神を信頼していたからである。
6:25 王は命令を下して、ダニエルを陥れようとした者たちを引き出させ、妻子もろとも獅子の洞窟に投げ込ませた。穴の底にも達しないうちに、獅子は彼らに飛びかかり、骨までもかみ砕いた。
6:26 ダレイオス王は、全地に住む諸国、諸族、諸言語の人々に、次のように書き送った。「いっそうの繁栄を願って挨拶を送る。
6:27 わたしは以下のとおりに定める。この王国全域において、すべての民はダニエルの神を恐れかしこまなければならない。この神は生ける神、世々にいまし/その主権は滅びることなく、その支配は永遠。
6:28 この神は救い主、助け主。天にも地にも、不思議な御業を行い/ダニエルを獅子の力から救われた。」
6:29 こうしてダニエルは、ダレイオスとペルシアのキュロスの治世を通して活躍した。

 去る6月23日、東北教区相双・宮城南地区にある中村教会の献堂式に出席した。此処は東日本大震災会堂牧師館支援金支給教会で東北教区16教会の一つ。教区最後の復興献堂式だった。

 この日、仙台回りで常磐線がつながる亘理駅まで行き、そこから国道6号線に沿う代行バスに乗り、相馬の町へ向かった。町に近づくにつれ、「大津波で浸水した地点」とあの日の様子を示す看板が立ち、緑のシートを被せて周囲の木々や田畑の風景にマッチさせてはいるが、その下に汚染土をいれたフレコンバックが道路わきに積み重ねられ、行き交う「防災林復興工事」等標識を出す大型ダンプの群れを見るにつけ、4年前のあの時から変わるものが何も無いことが胸に迫り、緊張が増した。

 相馬は古い城下町。ややさびれたとは言え、落ちついたたたずまいがある。あの時此処でも何人かの人々が命を落としたと町の人が話してくれた。目指す中村教会は、当時仙台から太平洋沿岸を伝道し教会を設立させた吉田亀太郎牧師の旧長老教会。来年創立130年を迎える。復興の教会は、雨もよい町の中であざやかな光を放っていた。あの厳しい震災の中から、教会の信仰の証しによって見事に立ち上げられた姿である。生野碩保牧師も信徒の方々も参集した大勢の教区や地域の関係者に喜びを表し、大手を広げて迎えて下さった。教会の返済の労苦はこれからだが、それも主のお助けによってかなえられるだろう。(教団総幹事 長崎哲夫)

2015年7月24日

6:1 さて、王国を継いだのは、メディア人ダレイオスであった。彼は既に六十二歳であった。
6:2 ダレイオスは、王国に百二十人の総督を置いて全国を治めさせることにし、
6:3 また、王に損失がないようにするため、これらの総督から報告を受ける大臣を三人、その上に置いた。ダニエルはそのひとりであった。
6:4 ダニエルには優れた霊が宿っていたので、他の大臣や総督のすべてに傑出していた。王は彼に王国全体を治めさせようとした。
6:5 大臣や総督は、政務に関してダニエルを陥れようと口実を探した。しかし、ダニエルは政務に忠実で、何の汚点も怠慢もなく、彼らは訴え出る口実を見つけることができなかった。
6:6 それで彼らは、「ダニエルを陥れるには、その信じている神の法に関してなんらかの言いがかりをつけるほかはあるまい」と話し合い、
6:7 王のもとに集まってこう言った。「ダレイオス王様がとこしえまでも生き永らえられますように。
6:8 王国の大臣、執政官、総督、地方長官、側近ら一同相談いたしまして、王様に次のような、勅令による禁止事項をお定めいただこうということになりました。すなわち、向こう三十日間、王様を差し置いて他の人間や神に願い事をする者は、だれであれ獅子の洞窟に投げ込まれる、と。
6:9 王様、どうぞこの禁令を出し、その書面に御署名ください。そうすれば、これはメディアとペルシアの法律として変更不可能なものとなり、廃止することはできなくなります。」
6:10 ダレイオス王は、その書面に署名して禁令を発布した。
6:11 ダニエルは王が禁令に署名したことを知っていたが、家に帰るといつものとおり二階の部屋に上がり、エルサレムに向かって開かれた窓際にひざまずき、日に三度の祈りと賛美を自分の神にささげた。
6:12 役人たちはやって来て、ダニエルがその神に祈り求めているのを見届け、
6:13 王の前に進み出、禁令を引き合いに出してこう言った。「王様、向こう三十日間、王様を差し置いて他の人間や神に願い事をする者があれば、獅子の洞窟に投げ込まれるという勅令に署名をなさったのではございませんか。」王は答えた。「そのとおりだ。メディアとペルシアの法律は廃棄されることはない。」
6:14 彼らは王に言った。「王様、ユダヤからの捕囚の一人ダニエルは、あなたさまをも、署名なさったその禁令をも無視して、日に三度祈りをささげています。」
6:15 王はこれを聞いてたいそう悩み、なんとかダニエルを助ける方法はないものかと心を砕き、救おうとして日の暮れるまで努力した。

2015年7月23日

5:13 そこで、ダニエルが王の前に召し出された。王は彼に言った。「父王がユダから捕らえ帰ったユダヤ人の捕囚の一人、ダニエルというのはお前か。
5:14 聞くところによると、お前は神々の霊を宿していて、すばらしい才能と特別な知恵を持っているそうだ。
5:15 賢者や祈祷師を連れて来させてこの文字を読ませ、解釈させようとしたのだが、彼らにはそれができなかった。
5:16 お前はいろいろと解釈をしたり難問を解いたりする力を持つと聞いた。もしこの文字を読み、その意味を説明してくれたなら、お前に紫の衣を着せ、金の鎖を首にかけて、王国を治める者のうち第三の位を与えよう。」
5:17 ダニエルは王に答えた。「贈り物など不要でございます。報酬はだれか他の者にお与えください。しかし、王様のためにその文字を読み、解釈をいたしましょう。
5:18 王様、いと高き神は、あなたの父ネブカドネツァル王に王国と権勢と威光をお与えになりました。
5:19 その権勢を見て、諸国、諸族、諸言語の人々はすべて、恐れおののいたのです。父王様は思うままに殺し、思うままに生かし、思うままに栄誉を与え、思うままに没落させました。
5:20 しかし、父王様は傲慢になり、頑に尊大にふるまったので、王位を追われ、栄光は奪われました。
5:21 父王様は人間の社会から追放され、心は野の獣のようになり、野生のろばと共に住み、牛のように草を食らい、天から降る露にその身をぬらし、ついに悟ったのは、いと高き神こそが人間の王国を支配し、その御旨のままに王を立てられるのだということでした。
5:22 さて、ベルシャツァル王よ、あなたはその王子で、これらのことをよくご存じでありながら、なお、へりくだろうとはなさらなかった。
5:23 天の主に逆らって、その神殿の祭具を持ち出させ、あなた御自身も、貴族も、後宮の女たちも皆、それで飲みながら、金や銀、青銅、鉄、木や石で造った神々、見ることも聞くこともできず、何も知らないその神々を、ほめたたえておられます。だが、あなたの命と行動の一切を手中に握っておられる神を畏れ敬おうとはなさらない。
5:24 そのために神は、あの手を遣わして文字を書かせたのです。
5:25 さて、書かれた文字はこうです。メネ、メネ、テケル、そして、パルシン。
5:26 意味はこうです。メネは数えるということで、すなわち、神はあなたの治世を数えて、それを終わらせられたのです。
5:27 テケルは量を計ることで、すなわち、あなたは秤にかけられ、不足と見られました。
5:28 パルシンは分けるということで、すなわち、あなたの王国は二分されて、メディアとペルシアに与えられるのです。」
5:29 これを聞いたベルシャツァルは、ダニエルに紫の衣を着せ、金の鎖をその首にかけるように命じ、王国を治める者のうち第三の位を彼に与えるという布告を出した。
5:30 その同じ夜、カルデア人の王ベルシャツァルは殺された。

2015年7月22日

5:1 ベルシャツァル王は千人の貴族を招いて大宴会を開き、みんなで酒を飲んでいた。
5:2 宴も進んだころ、ベルシャツァルは、その父ネブカドネツァルがエルサレムの神殿から奪って来た金銀の祭具を持って来るように命じた。王や貴族、後宮の女たちがそれで酒を飲もうというのである。
5:3 そこで、エルサレムの神殿から奪って来た金銀の祭具が運び込まれ、王や貴族、後宮の女たちがそれで酒を飲み始めた。
5:4 こうして酒を飲みながら、彼らは金や銀、青銅、鉄、木や石などで造った神々をほめたたえた。
5:5 その時、人の手の指が現れて、ともし火に照らされている王宮の白い壁に文字を書き始めた。王は書き進むその手先を見た。
5:6 王は恐怖にかられて顔色が変わり、腰が抜け、膝が震えた。
5:7 王は大声をあげ、祈祷師、賢者、星占い師などを連れて来させ、これらバビロンの知者にこう言った。「この字を読み、解釈をしてくれる者には、紫の衣を着せ、金の鎖を首にかけて、王国を治める者のうちの第三の位を与えよう。」
5:8 宮廷の知者たちは皆、集まって来たが、だれもその字を読むことができず、解釈もできなかった。
5:9 ベルシャツァル王はいよいよ恐怖にかられて顔色が変わり、貴族も皆途方に暮れた。
5:10 王や貴族が話しているのを聞いた王妃は、宴会場に来てこう言った。「王様がとこしえまでも生き永らえられますように。そんなに心配したり顔色を変えたりなさらないでくださいませ。
5:11 お国には、聖なる神の霊を宿している人が一人おります。父王様の代に、その人はすばらしい才能、神々のような知恵を示したものでございます。お父上のネブカドネツァル王様は、この人を占い師、祈祷師、賢者、星占い師などの長にしておられました。
5:12 この人には特別な霊の力があって、知識と才能に富み、夢の解釈、謎解き、難問の説明などがよくできるのでございます。ダニエルという者で、父王様はベルテシャツァルと呼んでいらっしゃいました。このダニエルをお召しになれば、その字の解釈をしてくれることでございましょう。」

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