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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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ダニエル書9・1~19

2015年7月29日

9:1 ダレイオスの治世第一年のことである。ダレイオスはメディア出身で、クセルクセスの子であり、カルデア人の国を治めていた。
9:2 さて、わたしダニエルは文書を読んでいて、エルサレムの荒廃の時が終わるまでには、主が預言者エレミヤに告げられたように七十年という年数のあることを悟った。
9:3 わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささげ、嘆願した。
9:4 わたしは主なる神に祈り、罪を告白してこう言った。「主よ、畏るべき偉大な神よ、主を愛しその戒めに従う者には契約を守って慈しみを施される神よ、
9:5 わたしたちは罪を犯し悪行を重ね、背き逆らって、あなたの戒めと裁きから離れ去りました。
9:6 あなたの僕である預言者たちが、御名によってわたしたちの王、指導者、父祖、そして地の民のすべてに語ったのに、それに聞き従いませんでした。
9:7 主よ、あなたは正しくいます。わたしたちユダの者、エルサレムの住民、すなわち、あなたに背いた罪のために全世界に散らされて、遠くにまた近くに住むイスラエルの民すべてが、今日のように恥を被っているのは当然なのです。
9:8 主よ、恥を被るのはわたしたちであり、その王、指導者、父祖なのです。あなたに対して罪を犯したのですから。
9:9 憐れみと赦しは主である神のもの。わたしたちは神に背きました。
9:10 あなたの僕である預言者たちを通して与えられた、律法に従って歩むようにという主なる神の声に聞き従いませんでした。
9:11 イスラエルはすべて、あなたの律法を無視し、御声に耳を傾けませんでした。ですから、神の僕モーセの律法に記されている誓いの呪いが、わたしたちの上にふりかかってきたのです。あなたに対して罪を犯したからにほかなりません。
9:12 わたしたちにも、わたしたちを治めた指導者にも告げられていた主の御言葉は成就し、恐ろしい災難が襲いました。エルサレムに下されたこの災難ほど恐ろしいものは、いまだ天下に起こったことはありませんでした。
9:13 モーセの律法に記されているこの恐ろしい災難は、紛れもなくわたしたちを襲いました。それでもなお、わたしたちは罪を離れて主なる神の怒りをなだめることをせず、またあなたのまことに目覚めることもできませんでした。
9:14 主はその悪を見張っておられ、それをわたしたちの上に下されました。わたしたちの主なる神のなさることはすべて正しく、それに対して、わたしたちは御声に聞き従いませんでした。
9:15 わたしたちの神である主よ、強い御手をもって民をエジプトから導き出し、今日に至る名声を得られた神よ、わたしたちは罪を犯し、逆らいました。
9:16 主よ、常に変わらぬ恵みの御業をもってあなたの都、聖なる山エルサレムからあなたの怒りと憤りを翻してください。わたしたちの罪と父祖の悪行のために、エルサレムもあなたの民も、近隣の民すべてから嘲られています。
9:17 わたしたちの神よ、僕の祈りと嘆願に耳を傾けて、荒廃した聖所に主御自身のために御顔の光を輝かしてください。
9:18 神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、わたしたちの荒廃と、御名をもって呼ばれる都の荒廃とを御覧ください。わたしたちが正しいからではなく、あなたの深い憐れみのゆえに、伏して嘆願の祈りをささげます。
9:19 主よ、聞いてください。主よ、お赦しください。主よ、耳を傾けて、お計らいください。わたしの神よ、御自身のために、救いを遅らせないでください。あなたの都、あなたの民は、御名をもって呼ばれているのですから。」

2015年7月28日

8:15 わたしダニエルは、この幻を見ながら、意味を知りたいと願っていた。その時、見よ、わたしに向かって勇士のような姿が現れた。
8:16 すると、ウライ川から人の声がしてこう言った。「ガブリエル、幻をこの人に説明せよ。」
8:17 彼がわたしの立っている所に近づいて来たので、わたしは恐れてひれ伏した。彼はわたしに言った。「人の子よ、この幻は終わりの時に関するものだということを悟りなさい。」
8:18 彼がこう話している間に、わたしは気を失って地に倒れたが、彼はわたしを捕らえて立ち上がらせ、
8:19 こう言った。「見よ、この怒りの時の終わりに何が起こるかをお前に示そう。定められた時には終わりがある。
8:20 お前の見た二本の角のある雄羊はメディアとペルシアの王である。
8:21 また、あの毛深い雄山羊はギリシアの王である。その額の大きな角は第一の王だ。
8:22 その角が折れて代わりに四本の角が生えたが、それはこの国から、それほどの力を持たない四つの国が立つということである。
8:23 四つの国の終わりに、その罪悪の極みとして/高慢で狡猾な一人の王が起こる。
8:24 自力によらずに強大になり/驚くべき破壊を行い、ほしいままにふるまい/力ある者、聖なる民を滅ぼす。
8:25 才知にたけ/その手にかかればどんな悪だくみも成功し/驕り高ぶり、平然として多くの人を滅ぼす。ついに最も大いなる君に敵対し/人の手によらずに滅ぼされる。
8:26 この夜と朝の幻について/わたしの言うことは真実だ。しかし、お前は見たことを秘密にしておきなさい。まだその日は遠い。」
8:27 わたしダニエルは疲れ果てて、何日か病気になっていた。その後、起きて宮廷の務めに戻った。しかし、この幻にぼう然となり、理解できずにいた。

2015年7月27日

8:1 わたしダニエルは先にも幻を見たが、その後ベルシャツァル王の治世第三年に、また幻を見た。
8:2 その幻の中にあって、見るとわたしはエラム州の都スサにおり、ウライ川のほとりにいるようであった。
8:3 目を上げて眺めると、見よ、一頭の雄羊が川岸に立っていた。二本の角が生えていたが共に長く、一本は他の一本より更に長くて、後ろの方に生えていた。
8:4 見ていると、この雄羊は西、北、南に向かって突進し、これにかなう獣は一頭もなく、その力から救い出すものもなく、雄羊はほしいままに、また、高慢にふるまい、高ぶった。
8:5 これについて考えていると、見よ、西から一頭の雄山羊が全地の上を飛ぶような勢いで進んで来た。その額には際立った一本の角が生えていた。
8:6 この雄山羊は先に見た川岸に立っている二本の角のある雄羊に向かって、激しい勢いで突進した。
8:7 みるみるうちに雄山羊は雄羊に近づき、怒りに燃えてこれを打ち倒し、その二本の角を折ったが、雄羊には抵抗する力がなかった。雄山羊はこれを地に投げ打ち、踏みにじった。その力から雄羊を救い出すものはなかった。
8:8 雄山羊は非常に尊大になったが、力の極みで角は折れ、その代わりに四本の際立った角が生えて天の四方に向かった。
8:9 そのうちの一本からもう一本の小さな角が生え出て、非常に強大になり、南へ、東へ、更にあの「麗しの地」へと力を伸ばした。
8:10 これは天の万軍に及ぶまで力を伸ばし、その万軍、つまり星のうちの幾つかを地に投げ落とし、踏みにじった。
8:11 その上、天の万軍の長にまで力を伸ばし、日ごとの供え物を廃し、その聖所を倒した。
8:12 また、天の万軍を供え物と共に打ち倒して罪をはびこらせ、真理を地になげうち、思うままにふるまった。
8:13 わたしは一人の聖なる者が語るのを聞いた。またもう一人の聖なる者がその語っている者に言った。「この幻、すなわち、日ごとの供え物が廃され、罪が荒廃をもたらし、聖所と万軍とが踏みにじられるというこの幻の出来事は、いつまで続くのか。」
8:14 彼は続けた。「日が暮れ、夜の明けること二千三百回に及んで、聖所はあるべき状態に戻る。」

2015年7月26日

3:13 もし、善いことに熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。
3:14 しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません。
3:15 心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。
3:16 それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい。そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たちは、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。
3:17 神の御心によるのであれば、善を行って苦しむ方が、悪を行って苦しむよりはよい。
3:18 キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。
3:19 そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って宣教されました。
3:20 この霊たちは、ノアの時代に箱舟が作られていた間、神が忍耐して待っておられたのに従わなかった者です。この箱舟に乗り込んだ数人、すなわち八人だけが水の中を通って救われました。
3:21 この水で前もって表された洗礼は、今やイエス・キリストの復活によってあなたがたをも救うのです。洗礼は、肉の汚れを取り除くことではなくて、神に正しい良心を願い求めることです。
3:22 キリストは、天に上って神の右におられます。天使、また権威や勢力は、キリストの支配に服しているのです。

2015年7月25日

教師身分に関する答申を巡り議論

神奈川教区

 第134回神奈川教区総会は、6月27日、清水ヶ丘教会で、正議員232名中171名の出席で開催された。

 組織会冒頭、三宅宣幸書記が、北村慈郎氏の身分に関して、3月27日付の信仰職制委員会の答申に触れ、神奈川教区としては、「信仰職制委員会は教師身分と資格を喪失した教師と呼んでいる」という言葉を付記し、教師としての印をつけ、推薦正議員とすることが常置委員会で決定されたことを告げた。議場からは「教師として認める以上は、教規143条に抵触するのではないか。正議員とすることは、議長にも、教団議員にもなれるということになる」という意見をはじめとして「准議員としてはどうか」「教区での捉え方は過去になされた議論であり、そのままでよい」との意見が相次いだ。

 三宅書記は「6月2日の常置委員会では、まず信仰職制委員会の答申の意味内容を理解するという意味で継続審議とした。教区に様々な意見が渦巻いている中で、断定的なことはできない」と答えた。平良愛香議長は、議論を打ち切り、組織会であることを踏まえ、常置委員会の決定で進めるとした。

 その後、議事日程の承認直前に「准允・按手の議案も含まれている。教団信仰告白を告白して、議事を始めてほしい」との動議が出された。平良議長は、「神奈川教区として信仰告白を告白していないことにも意味があるのではと思う。何故今までしてこなかったのか。そこから掘り下げて話し合いをすべきではないかと考える」と応答。また、似た動議が教区総会毎に提出されることに関して、議員提案にできないかとの議場からの指摘があったが、「この議論は、前回総会において継続事項であり、常置委員会が今総会において告白しないと決議したことに対する動議である。もし、議員提案をするのであれば、常置委員会の意見を無視することになる」との反論があった。議長は緊急動議として扱い、170名中45名の賛成で否決。従来通りの形で、3名の准允と1名の按手が執行された。

 問安使挨拶においても、北村氏への対応から質疑が始まり、沖縄教区への対応や教区とは何かとの、教団と教区の関係を問う質問が相次いだ。特に、第39回教団総会で北村氏関連議案を議長が上程しなかったことに対して、佐々木美知夫問安使は、「教団としては、対応が定まったという理解である。議長が上程しないということに対して、議場からは特に異論がなかった」と答えた。

 但し、北村氏の「免職」撤回を求め、教団内に聖餐の在り方について議論をする場の設置を求める議案は、134名中101名で可決され、教区が北村氏の問題を担い続ける姿勢が明らかとなった。

 その他、ヘイトスピーチに関する声明、集団的自衛権行使に関する法案撤廃、辺野古基地建設の撤回議案には、「これらの議案は、ある一つの考え方が強制されていると思う。私たちは信仰によって一つであって、政治的見方によって一つではない。教区の議案ではなく、個人的な賛同者を募るという形で取り扱ってほしい」との意見もあったが、どの議案も134名中100名前後の賛成によって可決された。
(佐藤 進報)

 

17教区総会を終えて

教団総幹事 長崎哲夫

 本年も4月末の連休入りから始まった北海・四国両教区総会から2ヶ月かかって、去る6月27日に開催された神奈川教区総会まで、教団17教区定期総会が終了した。

 今回、 多くの教区で共通した主な議事は、「伝道資金規則」及び「東日本大震災救援募金の終了」関連が中心であった。

 特に大阪教区では、伝道資金規則に端を発して教区常置委員会提出の新年度予算が原案、修正案とも否決される等、既に新年度会計が始まっている諸教会には一部混乱があった。大阪教区は、この総会後にも改めて、「教区活動連帯金を廃止し、伝道資金規則を制定した第39回教団総会」に対する疑義を教団に抗議して来た。

 内容は、①規則制定や負担金の制定は「三分の二」条項を無視したのではないか。②教区活動連帯金によって大切にされてきた教区間互助の有り様が失われた。③伝道資金規則の運用が不明瞭であり、こうなったのも当規則に対する不信の表明であるとした。

 しかし、第39回総会 は、教規第153条に基づいて審議し、その結果議場は多数決をもって決議したもので、破綻したとされた教区活動連帯金制度を更に積極的に全教団として責任的に位置づけ、教区の伝道事業に資するとされたものだ。

 さて、本年も沖縄教区は「教団との一定の距離」をもって、教団問安使を受け入れず、問安使は内地からの出席者同様の傍聴者として2日間の議事の中で過ごした。この総会を通して教団執行部に対する批判を沖縄教区議長は、「議長中間報告」に19頁をもって行った。その膨大なものを議長が総会で読むことはなく、議場の承認を改めて受けることはなかった。その間、厳しい教団批判に一議員から、「教団から来ているので(総幹事のこと)発言を求めたらどうか」との声もあったが、傍聴者の発言は当然とり上げることはなかった。

 因みに、教団三役は、今春三通りの可能な日程を提案して教区総会議長にお会いしに沖縄へ行かせて戴きたい旨お願いしたが、それも断られた。要するに教区議長は、「沖縄教区は、沖縄にある教会としての自負から、沖縄の記憶と主体性が薄弱になるようなかたちで、日本基督教団の体制に与することはできない」(議長中間報告43頁)ということだ。ならば、そのことをきちんと教区として諮り、総会として決議の必要はないのか。

 さて、17教区総会の開催前、本年も京都教区議長には再三教団問安使受け入れを打診した。だが、今回は 教団議長を総会前の協議会には受け入れるが、総会には出席を遠慮するという返事だった。同時に、教団新報の記者の受け入れも無理で、結果的に総会記事も教区総会議長が書くと言われた。これももう毎度のことだが、何故なのか理由が分からない。 理由を説明してもらいたい。

 中部教区総会問安中、一議員が、終了した「東日本大震災救援募金」に触れ、集められたものは全て教会の会堂牧師館再建支援金に当てるべきで、被災教会への貸付金はおかしいと言われた。この議員は教団募金には応ぜず、直接被災教区へ送金していた教区からこの4月に同教区へ赴任したのであったが、「貸付金」は教団が用意して各教会からの返済金をもって清算するという計画であって、救援対策本部はその間の不足金は他所から借りて貸し付けに当てることを詳細な円グラフで示していた。この件は他の教区でも同様の質問を受けた関係もあり、大方に理解してもらいたいことである。

 それにしても、各教区共に一人の牧師による複数教会の兼牧、代務、無牧師教会が増加したこと、特に東北教区における原発事故の影響下、放射能汚染による小高、浪江両伝道所の平常活動は今もって全く不可能な現状に大きな痛みがあり、地域教会はじめ全教団の復興の祈りに熱いものがある。

 終わりに、教団三役、総幹事の問安は多くの批判を聞くとしても諸教区総会が温かく迎えて戴いたことを感謝している。

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