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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4817号】▼伝道委員会▲ 機構上考え得る役割・使命について議論

2015年3月21日

 第39総会期の第1回委員会が、2月16~17日に教団事務局B会議室にて行われた。

 招集者の成田いうしの奨励で開会礼拝がもたれ、初めて顔を合わせた委員たちが挨拶を交わした。長崎哲夫教団総幹事、竹澤知代志教団出版局長も挨拶に訪れ、伝道委員会に対する思いや意見を伝えられた。

 委員会組織として、委員長に成田、書記に飯田敏勝が選出された。その他の担当者は以下の通り。宣教委員会=成田、「こころの友」「信徒の友」編集員=田中かおる・水沼昭子(てるこ)、農村伝道担当者=熊江秀一・成田、刑務所伝道担当=飯田・二神一人、伝道推進室派遣委員=山畑謙。

 大三島義孝幹事より、業務報告及び会計報告、常議員会報告、東日本大震災救援対策本部報告を受けた。また、山畑委員より伝道推進室委員会報告を受けた。2014年度後期分貸出金申請については、すべて申請通りに承認した(中村町教会、大磯教会、大塚平安教会、愛宕町教会、宮田教会)。2015年度開拓伝道援助金申請については、今回は申請額の85%の援助とした(手宮教会、八ヶ岳伝道所、津和野教会、高知中央教会、宮田教会)。担当者を定め、各教会に問安を行うこととした。

 教会の伝道推進のため用いられるこの開拓伝道援助金のために、開拓伝道援助献金と創立記念日献金とが豊かにささげられることをお願いしたい。

 38総会期委員会報告および申し送り事項を確認し、今期委員会の方針および計画が話し合われた。前期は特に、青年伝道を主題として教区伝道委員長会議が行われ、全国中高生・青年大会への流れを作った。また、伝道推進室の活動が多岐にわたり実施されてきた。それらを踏まえつつ、伝道委員会の機構上考えられる役割や使命について熱心に議論された。

 今期行なわれる第10回農村伝道に関する協議会(2015年度開催)や教区伝道委員長会議(2016年度開催)を準備しつつ、教団において関係する諸集会を確認し、委員会開催日程や活動の予定を立てた。
(飯田敏勝報)

 第39総会期伝道推進室は、第1回委員会を12月2日、第2回委員会を2月9日、教団会議室で開催した。

 今期の委員は、石橋秀雄(室長)、北紀吉、岩田昌路(書記)、小林克哉(会計)、伝道委員会派遣委員の山畑謙(広報)の5名。

 以下に、第1回・第2回委員会の主な協議内容を記載する。
1.教団内の位置付け
 伝道推進室は、教規第49条で主語となる常設専門委員会である伝道委員会でなく、常議員会が設置した委員会であるため、教規第48条により設置された特設委員会と見なすべきである。但し、設置期間が明記されていないため、総会期を超えて廃止されるまで活動し続ける「室」であり、総会期毎の継続議案を必要としない。以上を確認した。

2.今総会期のスローガン
 「伝道推進室基本方針」を読み合わせ、その内容を確認した。諸教会にアピールする今総会期スローガンとして、「伝道に燃える教団『伝道する教会の建設~信仰の一致による日本伝道の推進~』」を承認した。

3.活動計画及び予算
 前総会期の申し送り事項を受けて、主な活動計画を検討した。伝道大会、講師派遣、キャラバン、教師研修会を継続する一方、伝道局構想の構築と伝道方策の検討に注力し、教団全体への提言や連携の構築を目指すこと、常議員会内に新設された「宗教改革500周年」「教団将来構想」のための委員会に協力することを確認した。

 教団会計(会議費)と別枠の献金による活動予算を600万円とした。伝道推進室の活動を篤い祈りと献金で支えて頂くために、広報の充実についても検討した。伝道トラクトのアピールも継続する。

4.協力委員の選任
 伝道推進室の活動の充実のために、各教区・教勢研究・教師研修・広報等の協力委員を選任した。

 伝道推進室は毎月一回委員会を開催する。教団全体に新たに伝道の機運が高まることを願うものである。(岩田昌路報)

 日本基督教団の伝道に神学的バックボーンを提供したい。教団との信頼関係を回復して2年、「教団立東京神学大学」として、宗教改革の改革精神に相応しい大学の自律を確保しつつ、教団の伝道ためにどのような貢献ができるかを考えて来ました。

 その中でまずは、「内地留学制度」というものを整備することとし、教団常議員会でも学長が説明しつつ、学内の検討を重ね、2015年度から実施するため、このたび要項を発表しました。

 制度の趣旨は、主として日本基督教団教師が、本学において学位ならびに卒業資格の取得を目的とせずに半年間の神学研修をする制度です。

 神学校で既に学んだことでも、伝道者として教会や学校に遣わされてようやく納得することがたくさんあります。あるいは信徒や求道者と対面していてわからなくなってしまう場面があります。一旦立ち止まる必要を感じる。もう一度学び直したい。これは伝道者が一度は経験する深刻な求めではないでしょうか。一度立ち止まってご覧なさい。まずは半年、必要なら1年、神学校に戻って自分を吟味し直しませんか。そのような時をもつことが主旨ですから、科目は2科目以上参加すればよろしいのです。卒業資格や学位を目的としないとはいえ、科目履修も条件を満たせば可能です。

 この制度は、ただ本学卒業生だけの求めに答えようとするものではなく、教団教師の皆様のための制度ですから、いずれの神学校を卒業した方も利用できます。もちろん、教団の世界教会的使命に鑑みて他教派所属の教職にも門戸は開かれています。

 このような学びの必要を教団教師の皆様、また教区・教団においても大切にして下さり、必要とする教師を送り出して下さるように、また財的支援をして下さるように、お願い致します。

 期間中の住まいは、ご自分でお探し頂きますが、学生寮に空き室がある場合にはご利用頂けます。

 出願方法や費用については、本学教務課にお問い合わせ下さい。

東京神学大学教授会書記 大住 雄一

《東京神学大学教務課 ℡0422-32-4185》

中嶋 剛氏(無任所教師)
 15年1月17日逝去、82歳。滋賀県に生まれる。57年に同志社大学大学院を卒業、同年より王寺(現西大和)教会を経て、教団事務局に勤務し、ニューヨーク日本語教会牧会後、97年から00年まで安中教会を牧会。
 遺族は姉・太田結子さん。

赤堀とし子氏(無任所教師)
 14年12月11日逝去、64歳。静岡県生まれ。75年に東京聖書学校を卒業、77年より78年まで脇本教会を牧会。
 遺族は父・赤堀弥一さん。

 アニー・プリスキラ・エドガー・ランドルフは、1827年9月14日、現ウエスト・バージニア州生まれ、約 30年間にわたりアラバマ州、ジョージア州、ケンタッキー州で学校の教師を務めていました。1871年に外国伝道局 に宣教師を志願すると翌年の1872年に中国派遣宣教師の任を受け、中国杭州に渡ったランドルフは寄宿女学校長に就任し、女子教育に従事してきました。

 1888年、ランドルフは健康を害して強制帰国を命じられ、帰路につきます。その途中のこと、元中国宣教師の親友ミセス・ランバスに会うため神戸に立ち寄り、しばらく滞在。日本の気候が自分の身体に良いことを知ったランド ルフは、米国南長老教会宣教師マカルピンの誘いを受けて名古屋に移住し、日本基督名古屋一致教会(現日本基督教団名古屋教会)牧師、阪野嘉一が館長だった男子英語塾「冀望館(きぼうかん)」の英語教師を務めることとなりました。

 そこで、女子教育に生涯を捧げてきたランドルフは、日本の女性の地位の低さを目の当たりにします。女子教育の 必要性を悟り、1889年1月に女性の英語クラスを開くと8月には男子の「冀望館」を閉鎖し、9月に女性のための 「女学専門冀望館」に改組、3人の女生徒を迎え、「女学専門冀望館」を開校しました。そのとき彼女は自費で2間の教室を建て、自給独立を原則としました。ランドルフの想いはただひとつ、「神を畏れ、神への奉仕にその生涯を捧げる、 つまり人を愛することをライフワークとする女性の育成」。これが彼女の教育方針であり、それこそ金城学院の建学の精神でした。

 開校の翌年(1890年)に「女学専門冀望館」はカンバーランド長老系の「紅楓女学校」と合併し、同年4月 に校名を「私立金城女学校」と改称。生徒数は次第に増え、1891年に校舎が新築されるなど順調なスタートを切りました。しかし残念なことに、同年10月の濃尾大地震によって校舎の一部が損壊。ランドルフもその余震の影響で健康を害し、1892年、帰国を余儀なくされます。

 彼女は教育に対して大変厳しい方でした。生徒たちには毎日新しい英単語を覚えさせ、翌日、暗唱できない生徒を後ろの席に変え、生徒たちは反発することなく、最前列に座れるように一生懸命勉強したと伝えられています。

 生徒たちの勉強意欲を高めたのは、ランドルフの人柄にありまし た。中国語は話せても日本語が苦手で生徒の名前がなかなか憶えられなかったランドルフは、いつも生徒たちを「娘」と 呼び、生徒たちは温かみと親しみを感じ、先生のお役に立ちたいと、先を争って彼女のもとに走っていったといわれています。

 ランドルフの名古屋滞在は、わずか4年間でした。しかし、この間に女子教育の種を蒔き、金城学院大学の基礎を築いた功績は偉大です。金城学院は創立100周年記念事業のひとつとして「金城学院大学ランドルフ記念講堂」を建設し、名古屋の女子教育者の一人としてランドルフの名を後世に伝え続けていきます。
(Kyodan Newsletterより)

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