沈さんは京都で生まれ育った。沈さんの母親は結婚後、沈さんをお腹に宿している時期にキリストと出会った。結婚により始まった慣れない日本での生活で、信仰生活も同時に始めることとなった。子どもたちに聖書の絵本を読んでくれたり、一緒に祈ったりの日々であった。
幼い頃の沈さんは母親に連れられて教会学校に通った。沈さんは母親が熱心に教会生活をしないほうが、家庭の平和のためにはよいのではないかと繰り返し考えたこともあったという。しかし、母親は祈り続けていた。弟も妹も母と一緒に手を取り合って祈った。沈さんは共に祈る母親の姿によって神様を知り、信じる心が与えられていった。
大学進学にあたっては両親の祖国である韓国への留学を決意した。そのことは信仰生活が形作られる上で、大事な意味を持つことになった。韓国の「母なる教会」と呼ばれる、セムナン教会へ導かれ、神の愛を豊かに知らされた。そして2006年イースターにセムナン教会のイ・スヨン牧師より受洗した。
キリストに結ばれる新しい命を受けた信仰生活では、特に讃美を通して多くの恵みと喜びを受けた。聖歌隊で奉仕し、仲間である多くの青年たちの魂と人生に主が働きかけてくださるのを目撃した。またセムナン教会において、日本と韓国を覚えて働いている洛雲海(ナグネ)牧師に導かれ、アジアの教会青年交流による神の国形成というビジョンを与えられた。
そのビジョンに基づく活動である、日本の教会青年グループ「eAst21asia」に参加した。そこで朴大信(パク・テシン)青年と出会い、人生を共に歩む約束へと導かれ、2013年5月に千歳船橋教会で結婚式を挙げた。その後、千歳船橋教会に転入会し、夫婦で信仰生活に励んでいる。沈さんは「主からの呼びかけに『わたしがここにおります。わたしを遣わしてください』(イザヤ書6章3節)と応え、導かれた韓国と日本での教会生活に支えられ、今の歩みがある。与えられた場において、主が共におられる恵みを証ししていきたい」と語った。
千歳船橋教会員、会社員。
聖霊によってイエス・キリストの命と救いが差し出され、信仰によってそれが受け取られる場、それが教会なのである」、以前、この「談話」を書かせて頂いた時の最後の一文である。これは聖餐に於ける恵みとそれを受け取る教会の信仰の厚みを記したものであった。あれから4年余りの間に35人の教会員を天に見送ることになった。先週も58歳の幹事が天に召され、教会は別れの悲しみの中で、しかし復活の主の約束に全てを委ねて、彼を見送った。これらの人々は皆それぞれに地上での歩みと信仰を通して貴い証を立て、主に栄光を帰したのである。そして何よりも私たちと共に礼拝を守り、共に聖餐に与った人々である。イエス・キリストの贖いを心とその身に繰り返し確認しながら神の恵みに生き、地上の命が終わっても教会と共に真の命に生き続けることを、“恵みの座”に着く度に、確信してきた存在である。
聖餐を受け取る教会の信仰は、時と共に育てられ、厚みを増していく。教会の歴史を形作る神の御業を具体的に経験し、その御業を肢なる人々の歩みに於いて積み重ねるからである。教会は、聖霊によって与えられる信仰の告白と洗礼を繰り返し経験し、共に聖餐に与りながら、神の国へと身を伸ばして行く。そして主の再び来られる時を待ち望み、地上の姿を超える教会の本質を自らの内に確かめているのである。共に聖餐に与った人々を主の御許に委ね、教会は主の約束の中に立っている。(教団総会副議長 佐々木美知夫)
9:1 ダビデは言った。「サウル家の者がまだ生き残っているならば、ヨナタンのために、その者に忠実を尽くしたい。」
9:2 サウル家に仕えていたツィバという名の者がダビデのもとに呼び出された。「お前がツィバか」と王が尋ねると、「僕でございます」と彼は答えた。
9:3 王は言った。「サウル家には、もうだれも残っていないのか。いるなら、その者に神に誓った忠実を尽くしたいが。」「ヨナタンさまの御子息が一人おられます。両足の萎えた方でございます」とツィバは王に答えた。
9:4 王は「どこにいるのか」と問い、ツィバは王に、「ロ・デバルにあるアミエルの子マキルの家におられます」と答えた。
9:5 ダビデ王は人を遣わし、ロ・デバルにあるアミエルの子マキルの家から彼を連れて来させた。
9:6 サウルの子ヨナタンの子メフィボシェトは、ダビデの前に来るとひれ伏して礼をした。「メフィボシェトよ」とダビデが言うと、「僕です」と彼は答えた。
9:7 「恐れることはない。あなたの父ヨナタンのために、わたしはあなたに忠実を尽くそう。祖父サウルの地所はすべて返す。あなたはいつもわたしの食卓で食事をするように」とダビデが言うと、
9:8 メフィボシェトは礼をして言った。「僕など何者でありましょうか。死んだ犬も同然のわたしを顧みてくださるとは。」
9:9 王は、サウルの従者であったツィバを呼んで言った。「サウルとその家の所有であったものはすべてお前の主人の子息に与えることにした。
9:10 お前は、息子たち、召し使いたちと共に、その土地を耕して収穫をあげ、お前の主人の子息のために生計を立てよ。お前の主人の子息メフィボシェトは、いつもわたしの食卓で食事をすることになる。」ツィバには十五人の息子と二十人の召し使いがいた。
9:11 ツィバは王に答えた。「私の主君、王が僕にお命じになりましたことはすべて、僕が間違いなく実行いたします。」メフィボシェトは王子の一人のように、ダビデの食卓で食事をした。
9:12 メフィボシェトにはミカという幼い息子がいた。ツィバの家に住む者は皆、メフィボシェトの召し使いとなった。
9:13 メフィボシェトは王の食卓に連なるのが常のことであり、両足とも不自由なので、エルサレムに住んだ。
7:18 ダビデ王は主の御前に出て座し、次のように言った。「主なる神よ、何故わたしを、わたしの家などを、ここまでお導きくださったのですか。
7:19 主なる神よ、御目には、それもまた小さな事にすぎません。また、あなたは、この僕の家の遠い将来にかかわる御言葉まで賜りました。主なる神よ、このようなことが人間の定めとしてありえましょうか。
7:20 ダビデはこの上、何を申し上げることができましょう。主なる神よ、あなたは僕を認めてくださいました。
7:21 御言葉のゆえに、御心のままに、このように大きな御業をことごとく行い、僕に知らせてくださいました。
7:22 主なる神よ、まことにあなたは大いなる方、あなたに比べられるものはなく、あなた以外に神があるとは耳にしたこともありません。
7:23 また、この地上に一つでも、あなたの民イスラエルのような民がありましょうか。神は進んでこれを贖って御自分の民とし、名をお与えになりました。御自分のために大きな御業を成し遂げ、あなたの民のために御自分の地に恐るべき御業を果たし、御自分のために、エジプトおよび異邦の民とその神々から、この民を贖ってくださいました。
7:24 主よ、更にあなたはあなたの民イスラエルをとこしえに御自分の民として堅く立て、あなた御自身がその神となられました。
7:25 主なる神よ、今この僕とその家について賜った御言葉をとこしえに守り、御言葉のとおりになさってください。
7:26 『万軍の主は、イスラエルの神』と唱えられる御名が、とこしえにあがめられますように。僕ダビデの家が御前に堅く据えられますように。
7:27 万軍の主、イスラエルの神よ、あなたは僕の耳を開き、『あなたのために家を建てる』と言われました。それゆえ、僕はこの祈りをささげる勇気を得ました。
7:28 主なる神よ、あなたは神、あなたの御言葉は真実です。あなたは僕にこのような恵みの御言葉を賜りました。
7:29 どうか今、僕の家を祝福し、とこしえに御前に永らえさせてください。主なる神よ、あなたが御言葉を賜れば、その祝福によって僕の家はとこしえに祝福されます。」
7:1 王は王宮に住むようになり、主は周囲の敵をすべて退けて彼に安らぎをお与えになった。
7:2 王は預言者ナタンに言った。「見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中に置いたままだ。」
7:3 ナタンは王に言った。「心にあることは何でも実行なさるとよいでしょう。主はあなたと共におられます。」
7:4 しかし、その夜、ナタンに臨んだ主の言葉は次のとおりであった。
7:5 「わたしの僕ダビデのもとに行って告げよ。主はこう言われる。あなたがわたしのために住むべき家を建てようというのか。
7:6 わたしはイスラエルの子らをエジプトから導き上った日から今日に至るまで、家に住まず、天幕、すなわち幕屋を住みかとして歩んできた。
7:7 わたしはイスラエルの子らと常に共に歩んできたが、その間、わたしの民イスラエルを牧するようにと命じたイスラエルの部族の一つにでも、なぜわたしのためにレバノン杉の家を建てないのか、と言ったことがあろうか。
7:8 わたしの僕ダビデに告げよ。万軍の主はこう言われる。わたしは牧場の羊の群れの後ろからあなたを取って、わたしの民イスラエルの指導者にした。
7:9 あなたがどこに行こうとも、わたしは共にいて、あなたの行く手から敵をことごとく断ち、地上の大いなる者に並ぶ名声を与えよう。
7:10 わたしの民イスラエルには一つの所を定め、彼らをそこに植え付ける。民はそこに住み着いて、もはや、おののくことはなく、昔のように不正を行う者に圧迫されることもない。
7:11 わたしの民イスラエルの上に士師を立てたころからの敵をわたしがすべて退けて、あなたに安らぎを与える。主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。
7:12 あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。
7:13 この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。
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