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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4805号】▼信仰職制委員会▲次期申し送り4項目を確認

2014年9月13日

 第38総会期第5回信仰職制委員会が、8月4日~5日、第1日は大久保の教団会議室で、第2日は近くの日本福音ルーテル東京教会の会議室を借りて行われた。委員長が急病で欠席のため書記が代行し、委員6名の出席により、今総会期最後の委員会の議事を行った。前回の委員会以降に出された諮問はなかったため、今総会期の活動を振り返っての評価と展望、並びに、次の総会期の委員会への申し送り事項について検討、協議した。

 今総会期は、前総会期の委員会からの申し送りを受けて、「教憲」の学びを継続した。また式文の刊行を目指して、『式文(試用版Ⅰ・Ⅱ)』の検討に着手し、式文における聖書や讃美歌の取り扱いについても検討した。さらに『教憲教規の解釈に関する答申集』(2010年12月)以降の答申をまとめた追録を冊子として頒布することとした。なお今総会期は、委員全員が男性であったため、委員選任の際に配慮を求めることとした。

 次の総会期の委員会に対しては、特に4つの事項を申し送ることとした。

 ⑴式文の刊行を目指して、前向きに議論を積み重ねること。⑵礼拝の大切な要素であり、信仰の表明でもある讃美歌について、少なくとも、その研究や編集に信仰職制委員会が関わることができないかを検討すること。⑶戒規施行細則の信徒の戒規の規定は十分とは言えないため、改訂に向けての検討を引き続き常議員会に求めていくこと。⑷前総会期の委員会から申し送られた「教憲のコメンタール」作成の課題を、継続して検討すること。

 なお、⑴の具体的な作業において、式文の文言の改訂に先立ち、式文全体の核となる「礼拝指針」を明確にすること、式文と教憲教規との対応を明確に示すこと、「式文を用いる礼拝」の歴史や形式を踏まえること、刊行は、新しい聖書翻訳が出版される時期を目処とし、式文で採用する聖書本文についても十分に検討することを、留意してほしい事柄として付記することとした。(東野尚志報)

 2014年7月31日から8月2日まで、早稲田教会・早稲田奉仕園を会場に「部落解放青年ゼミナール大集合!」が行われ、広島、大阪、東京から20名の仲間が集まりました。青年ゼミは、青年たちが部落差別の課題と出会い、差別からの解放について考え学び合う場として、1998年から16年にわたって毎年続けられてきました。各地でそれぞれの青年ゼミを生きてきた参加者がもう一度集まり、直面し抱えている悩みや思いを分かち合う集まりになることを願い、プログラムが企画されました。

 2日目には埼玉県狭山市を訪ね、石川一雄さん・石川佐智子さんにお会いし、狭山事件について学びました。狭山事件の背景には根強い部落差別があり、そうした偏見によって石川一雄さんは逮捕され冤罪が生み出されました。フィールドワークで警察の調書どおりに現場を歩いたときにも、調書内容の多くに不可解な点があることを知り、狭山事件が作られた冤罪事件であることを実感しました。「わたしたちが見聞きしたことを、わたしたち自身が新たな〈証言者〉として、石川さんの無実を証明する証拠があるということをしっかりと伝えていきたい」。振り返りの中で語られた参加者の声は、参加者全員の気持ちを言葉にしてくれたように思います。

 参加者同士の分かち合いで語られた言葉も印象的でした。「水平社宣言の一文『人間に光りあれ』の『人間』を『にんげん』だけではなく『じんかん』、〈人と人との間〉と読ませる節がある。それはイエスが語った『神の国はあなたがたの間にある』という言葉を思い起こさせるものだ。人と人との間に光が射し込み、そこに〈神の国〉がある。そのことに希望を置きたい。」

 「部落解放」というテーマは、差別している人も差別されている人も共に差別から〈解放〉されることをめざすものです。差別や偏見によって歪められている人間関係を〈水平〉にしていく、差別という不自由から〈解放〉されていく働きを共に担っていきたい。そんな思いを共有する集まりとなりました。(有住 航報)

 2014年6月30日~7月1日にかけて、日本基督教団教誨師会の総会ならびに研修会が国立オリンピック記念青少年総合センターにて行われた。

 研修会は1日目夜に行われ、シロアムキリスト教会の鈴木啓之牧師による講演会であった。

 鈴木師は、シロアムキリスト教会とNPO法人「人生やり直し道場」の取り組みを中心として話された。「人生やり直し道場」は最近札幌にも開設し多くの人々のニーズがあるとのこと、人生をやり直すためにキリストの福音が必要だと説いた。また、教誨師として受刑者に向き合うだけではなく、出所した後にも人が新たに生き直すために、私たちが必要とされていることがあるのではないか、という問題提起もなされた。そうした講演を受けて活発な質疑や議論がなされた。

 一方、総会は2年毎に開かれており、教誨師94名中30名が出席した。

 議案は、2012年度及び2013年度の事業報告、同年度の決算報告、教誨師会会則変更、2014年度ならびに2015年度の運営委員・監事選出の件、2014年度ならびに2015年度の活動計画案、同年度の予算案が話し合われ、それぞれ可決された。また、教誨活動が教団内でさらに理解されるような活動が必要であることが語られた。

 運営委員については、入治彦(京都)、加藤幹夫(中部)、黒田道郎(四国)、鈴木眞(兵庫)が再任、深山祐(西東京)と世良田静江(九州)が辞任した。これに伴い、これまで監事だった河合望(神奈川)と柳谷知之(東海)が新たに運営委員に選出された。
また監事については、土橋晃(東京)が辞任し、大藪朝祥(九州)、岸本洋子(大阪)が新たに選出された。

 さらに第1回の運営委員会において役割分担を決め、会長・加藤幹夫、書記・柳谷知之、会計・黒田道郎とした。(柳谷知之報)

 8月12日から14日にかけて伝道推進室主催・教師委員会後援の「第5回夏期研修会(合同開催第8回Cコースの会)」が東京神学大学を会場にして開催された。参加者は26名。スタッフを含め総勢44名であった。

 今回は主題を「信徒訓練~役員会形成」とし、牧会の中で危機に直面し易い役員会をどのように形成していけばよいかを学ぶものであった。

 この主題を巡って、教憲教規から役員会の働きと在り方を学ぶために、岡本知之牧師(西宮)に「教憲教規を土台とした役員会形成」と題しての講演をしてもらった。また、旧教派の伝統も大いに役員会を特色づけることから、ホーリネスの伝統から大友英樹牧師(赤羽)、組合教会(会衆派)の伝統から菅原力牧師(弓町本郷)、長老教会の伝統から藤掛順一牧師(横浜指路)、メソジストの伝統から長山信夫牧師(銀座)にそれぞれ講演してもらった。参加者が牧会する教会を旧教派の伝統から現状を理解するときの示唆を与えられた。また、ケース・スタディとして3教会の役員会の実際の様子が報告され、模擬役員会も行ってみて好評だった。

 牧会夜話では、内藤留幸隠退教師に自身の牧会生活を振り返ってもらい、役員会と共に歩み、共に教会の課題を見つけて来た歩みを紹介してもらった。

 最終日には、「教会役員ハンドブック」を書かれた楠本史郎教師(北陸学院長)から役員に励まされる牧師の姿を紹介してもらい、神が教会を支配している情景を共に思い浮かべることができた。

 また、朝夕に礼拝を持ち、小島誠志教師、大隅啓三教師の説教を通して御言葉の養いを受けた。

 参加者の中からは、自分の牧師としての未熟さに改めて気づかされたことや実際に苦悩する状況を抱えている中で大きな励ましと勇気が与えられたとの感想があった。

 また、これまでの5回の研修会の中で葬儀をテーマにした第3回に次ぐ出席者の多さであったことは、参加者の関心が高いことをうかがい知ることができると思う。(宮本義弘報)

加藤武紀氏(無任所教師)
 12年10月5日逝去、72歳。鳥取県に生まれる。66年東京神学大学大学院を卒業。同年より済美保育専門学校(現、岐阜済美学院)、済美女子高等学校に01年まで務めた。
 遺族は妻・加藤和子さん。

 

松田平太郎氏(隠退教師)
 07年10月24日逝去、80歳。京都府に生まれる。57年同志社大学大学院を卒業。同年北見北斗伝道所(当時)に赴任し、東札幌教会を牧会し、その間北星学園高校に務め、99年に隠退。
 遺族は妻・松田芙美子さん。

 

山倉芳治氏(隠退教師)
 14年7月30日逝去、84歳。東京都に生まれる。56年東京神学大学大学院を卒業。同年岡崎教会に赴任し、富山総曲輪、富山二番町、和歌山、愛隣教会を牧会し、97年隠退。98年復帰後04年まで横浜中田教会を牧会し、隠退。
 遺族は妻・山倉廸子さん。

 

酒井 透氏(隠退教師)
 14年6月20日逝去、90歳。兵庫県に生まれる。63年青山学院大学神学部を卒業。74年本庄教会に赴任し、須賀川北町、軽井沢高原、我孫子教会を牧会し、94年に隠退。
 遺族は妻・酒井智子さん。

 

三木茂生氏(無任所教師)
 14年6月30日逝去、84歳。京都市に生まれる。55年同志社大学大学院を卒業。同年中川教会に赴任し、02年まで千歳栄光教会を牧会した。
 遺族は息・三木啓道さん。

 

西尾雄二氏(隠退教師)
 14年5月27日逝去、69歳。大阪府に生まれる。77年日本聖書学校を卒業。同年洗足教会に赴任し、長崎飽之浦、鴨東、八尾東教会を歴任し、07年に隠退。
 遺族は妻・西尾恵子さん。

 

金澤 勤氏(隠退教師)
 14年7月16日逝去、74歳。神奈川県に生まれる。72年東京神学大学大学院を卒業。同年滝野川教会に赴任し、世田谷平安教会を牧会し、14年に隠退。
 遺族は妻・西山恵美さん。

 

岡村松雄氏(隠退教師)
 14年7月9日逝去、95歳。長野県に生まれる。36年松本商業高校を卒業。66年成松伝道所に赴任し、近江八幡、鴨島兄弟、小松川教会を牧会し、東京神学大学事務長を経て、85年から台湾の台北国際日語教会で宣教師を務め、94年に隠退。
 遺族は妻・岡村スミ子さん。

 

岩村信二氏(隠退教師)
 14年7月25日逝去、94歳。東京都に生まれる。51年アンドーバーニュートン神学校、53年ハートフォード神学校を卒業。49年大森めぐみ教会に赴任し、00年まで牧会し、隠退。
 遺族は息・望月太郎さん。

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