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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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マルコによる福音書2・1~12

2014年2月23日

2:1 数日後、イエスが再びカファルナウムに来られると、家におられることが知れ渡り、
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエスが御言葉を語っておられると、
2:3 四人の男が中風の人を運んで来た。
2:4 しかし、群衆に阻まれて、イエスのもとに連れて行くことができなかったので、イエスがおられる辺りの屋根をはがして穴をあけ、病人の寝ている床をつり降ろした。
2:5 イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、あなたの罪は赦される」と言われた。
2:6 ところが、そこに律法学者が数人座っていて、心の中であれこれと考えた。
2:7 「この人は、なぜこういうことを口にするのか。神を冒涜している。神おひとりのほかに、いったいだれが、罪を赦すことができるだろうか。」
2:8 イエスは、彼らが心の中で考えていることを、御自分の霊の力ですぐに知って言われた。「なぜ、そんな考えを心に抱くのか。
2:9 中風の人に『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて、床を担いで歩け』と言うのと、どちらが易しいか。
2:10 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に言われた。
2:11 「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい。」
2:12 その人は起き上がり、すぐに床を担いで、皆の見ている前を出て行った。人々は皆驚き、「このようなことは、今まで見たことがない」と言って、神を賛美した。

2014年2月22日

フィリピン・ボホール♦ベルトラン小川文子宣教師

相次ぐ災害の中、霊的復興を

 神様が一吹きしたら、誰もそれを止めることはできないな」。フィリピン・ボホールでマグニチュード7.2の地震が起きた時、クリスチャンでない友人がもらした感想です。

 13年10月15日、地震を経験したことのない人々は恐れ、叫び、高台へと逃げる人、客を降ろして家に帰るバス、工事現場で滑落する人、将棋倒しになって亡くなる子ども、地割れに一瞬にして呑まれた家もありました。

 大きなパニックが起こらなかったこと、その日が休日であったことは幸いでした。家や学校や市庁舎が倒壊し、歴史的建造物である古い教会堂はほとんどが全壊か半壊、橋が落ち陸の孤島になったところもありました。

 こちらの建物はブロックを積んでセメントで固めてあるだけなので崩れやすく、余震の続く間、外で寝る人がほとんどでした。入院患者が皆病院の外に出されているのを見ながら、「何かしなくては」と感じました。でも、私たちは車も家も備蓄もなく自分たちの食糧すらなかったのです。

 その日の夕方、誰もがろうそくや水の確保に走り回っている頃、夫が若いクリスチャンたちを集め、薄暗い教会の中で「エイド・ボホール」を結成しました。驚くほど円滑にボランティアや車両が集まり、募金や物資が届き、次々に援助チームを派遣することができました。

 道が悪くてバイクでしか行けないような場所にも、たくさんのバイク乗りたちがやってきて物資を届けてくれ、そのような働き人たちに食事を出してくれる人もあり、何も持たない私たちが不思議なことに多くの人に援助をすることができたのです。

 毎日2、3か所にチームが行き、御言葉を語り、物資を配り、話を聞き、けがの治療をしました。人々は御言葉に聞き入り、祈りに涙しました。地震によって揺さぶられた人々の心は開いていました。

 地震から20日くらいたった11月8日、今度は台風30号が襲いました。歴史上最大の台風は強烈で、まるで津波のような高潮が街を瓦礫にし、家は数時間地震のように揺れつづけ、フィリピン人口の三分の一が被害を受けました。

 ボホールでは電気と水が1ヶ月近く止まり、ほとんどの活動が止まってしまいました。仕事ができない、学校もない、テレビも扇風機も灯りもない、そのためでしょうか、山の上の村では2千人もの人々が伝道集会に集まりました。

 また教会が和解し一致してきて、最近では歴史上最大の2万人の集会も町の運動場で行われました。たった2ヶ月の間に、これだけの数の人々に御言葉が語られたことは不思議な御業というよりほかにありません。

 まだまだ復興には時間がかかると思われますが、霊的な復興が併せて起こっていくよう、なおお祈りいただければ幸いです。
(ボホール・ゴスペル・サテュレーション・プロジェクト/教団派遣宣教師)

 

大島元村教会♦並河光雄牧師

離島の伝道拠点を守るため

 大島元村教会は、離島にありながら明治末期よりスカンジナビア・アライアンス・ミッションの宣教師により伝道された教会です。

 戦後は長く相沢良一牧師が牧会しました。東京教区東支区に属し伊豆諸島伝道委員会のもとで、波浮教会、新島教会、三宅島伝道所、八丈島教会と共に主の働きを担っています。

 昨年10月16日の台風26号の被害により教会員の清水和子姉が召され、姉妹の大島元村教会での前夜式がテレビニュースの中で報道されました。それによって、このような離島にも教会があるということを、多くの方々に知ってもらうことにもなりました。

 災害の中では、日本全国の教会から励ましのお便りと献金を頂き、本当に多くの方々に祈られているのだということを知り、教会員も牧師も慰めと励ましを与えられています。心から感謝すると共に、全国の諸教会の上に、神様の恵みと祝福がますます豊かに注がれ、日本の教会の伝道が前進することを祈っています。

 「神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである」(詩篇46篇1節)。私たちの大島は、昨年の台風で、未曾有の大災害に見まわれました。突然のことで、その悲しみは計り知れないものがありました。

 しかしこのような時こそ、私たちは神様に信頼しなければなりません。「このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。たといその水は鳴りとどろき、あわだつとも、そのさわぎによって山は震え動くとも、われらは恐れない」(詩篇46篇2~3節)。

 本当に大きな災害でした。教会から見える三原山の斜面が、あのように壊滅的に崩落してしまうなど、だれが考えたことでしょうか。その夜、教会の建物は、暴風雨と共に船が揺れるような気持ち悪い振動を感じていました。後で考えると、それは三原山が崩れていた地震による振動でした。

 あの時、私たちの教会役員の清水姉は神様のみもとへと旅立って行きました。

 そして、災害の翌朝は、そのような惨状を知らなければ、台風一過、富士山がとてもきれいに見える美しい朝でした。私たちは、次の大雨が来るまでは、教会で前夜式もすることができました。

 しかし、次の大雨が予想されると、元町地区は避難指示が出て教会の礼拝堂を使用できなくなり、10月20日の主日礼拝と清水姉の葬儀、27日の主日礼拝は、教会から車で10分ほどの所にある、教会から生み出された北ノ山保育園を借りて捧げました。

 その後、災害からの復旧のために、SCF(学生キリスト教友愛会)の吉岡康子牧師、野田沢牧師等4人が10月31日に視察して、教会役員が学園長をしている大島藤倉学園にSCFメンバーが宿泊し、数度にわたってボランティア活動をしてくれました。

 また波浮教会の竹井眞人牧師と共に「大島町災害支援教会協力会」を立上げクラッシュジャパンのボランティア派遣を支援しました。両働きは島民にも喜ばれとても感謝しています。
(大島元村教会牧師)

 インフルエンザの流行に注意する旨、幼稚園に連絡が入った。ところがその流行地域の地図を見ると教会、幼稚園の建っている地域だけ色が薄い。注意、警戒の地域となっていない。▼我が園は、毎年、流行の全盛から2、3週間遅れでピークを迎えることが多い。まだ数人の発症だ。卒園式まで1ヶ月以上あるが、流行が重ならないよう願うばかりだ。うちだけはだいじょうぶという訳にはいかない。▼教団という教会の一部でも秩序が壊されてしまっているなら、各個教会がどんなに健全に伝道し教会建設を続けているとしても、健全と思われるこの教会も秩序が壊れてしまっていることを覚えなくてはならない。▼洗礼を授けてくれた牧師が戒規のことを教えてくれた。信徒としてかつて属した教会で執行された戒規のことだった。戒規を受けた教会員が戒規の解かれるまで毎主日の礼拝で会衆席の最前列に座り礼拝を守り続けた姿に教えられた、と言うのである。戒規は悔い改めに至らなくてはならない。▼聖餐の折に告げられる「かえりみて、おのおの罪を悔い改めなければならない」を真剣に聞いている、と語る信徒がいる。十字架に裂かれ流されたキリストの体と血とに与る。真実な悔い改めがないならば、その恵みはどれほど軽んじられることになろうか。

 第38総会期第3回信仰職制委員会が、1月20日~21日、委員7名全員の出席により、教団会議室で行われた。

 まず大阪教区常置委員会による「免職された教師の教団の名簿での扱いについて」の諮問を取り上げて、以下のように答申をまとめた(諮問本文は省略)。

【答申】
 教師が免職された場合、その教師は「教師としての身分を失う」(『教憲教規の解釈に関する答申集』125)わけですから、「教団の名簿」(教規第123条)から抹消されます。したがって「教団の名簿」に登録された状態であるとは言えません。なお、抹消後の事務的取り扱いは事務局にお尋ね下さい。

 続いて長崎哲夫総幹事による「任地の有無と准允との関係について」の諮問に対して、以下のように答申をまとめた(諮問省略)。

【答申】
 ご指摘の通り、『教憲教規の解釈に関する答申集』91には、「補教師検定試験合格者であって任地がない場合には、受験の推薦をした教区の総会(またはそれに代る機関)の議決によって伝道の准允を受けることができると解される」とあります。しかしながら、これは、答申の前後を通して読めば明らかなように、無条件に、任地や招聘なしでの准允の受領を認めるものではありません。

 招聘制度をとっている日本基督教団においては、全体教会としての教団の合格承認と個教会(または学校・団体)の招聘によって教師が立てられていくのですから(教規第125条、128条)、招聘を受けないままで准允を授けることは望ましくないと言わなければなりません。受験の推薦をした教区は、任地のないままに准允を授ける決断をする前に、合格者が任地を得ることができるように適切な支援をすることが求められます。

 式文の検討については、「試用版Ⅱ」の内容を委員全員が分担して次回委員会で発題し、具体的な検討を進めていくこととした。

 次回の委員会は、3月27日と28日に開催の予定。(東野尚志報)

 1月21日、38総会期教団救援対策本部第11回(通算第28回)会議を教団会議室にて開催した。

 まず、1月21日現在の国内募金総額は6億5359万5436円、海外からの献金は3億6994万8959円(アメリカ合同メソジスト教会海外災害支援部〈UMCOR〉からの支援金を含む)となっていることが報告された。

 続いて救援対策室から、台湾における第1回目のこひつじキャンプ実施、救援対策本部会議予算執行状況および今後の計画、被災地支援コンサート計画、本部委員による各教区での報告会開催計画、各センターの現状等が報告された。

 また、UMCORからの支援金を感謝をもって受けると共に、支援申請内容に従って計画を着実に実行し、責任をもってその報告をすることの確認、ハートフル遠野の今後の活動のあり方について、さらに、ボランティア活動のあり方と今後の方向性・事故対応について、支援予算案・支援継続期間について等の課題の検討をしたことが報告された。

 被災教区報告として、奥羽教区からは、宮古教会の移転新築計画の現状(土地取得のための教区からの支援・貸付の決定など)、新生釜石教会の修築工事の現状(牧師館修復状況)等が報告された。

 東北教区からは、被災教会の再建復興状況(鹿島栄光教会献堂感謝会実施など)、被災者支援センター活動(ボランティアワーク関係報告、センター活動基本方針・会計予算草案検討など)、東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」活動(甲状腺検診実施、講演会開催、スタッフ任用など)、東日本大震災国際会議現地実行委員会活動等が報告された。

 関東教区からは、被災教会の再建状況と今後の計画等が報告された。

 東日本大震災国際会議に関しては、参加状況の確認、プログラム内容、記者会見の予定等が報告された。

 審議事項においては、エマオ石巻専従者公募、台湾での第2回こひつじキャンプ実施、被災地支援コンサート実施、第5回北日本3教区親子短期保養プログラム開催費用支援、東日本国際会議開催費用支援等を決定した。

 次回会議は、2月14日、教団会議室にて開催する。(雲然俊美報)

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