5月7日、教団A会議室にて、第37総会期第6回伝道方策検討委員会が開催された。
今回の委員会では、『伝道推進室設置に関する件』の素案をまとめて教団三役に提出することと、幼保一体化に関する研修会の準備を進める作業を行った。また合わせて、この委員会の最終的な報告(提言)について確認を行った。
『伝道推進室設置に関する件』は、教団の伝道体制を整えるために、伝道委員会のもとに伝道推進室を設けて具体的な伝道の取り組みを行う、という提案である。素案を整えて教団三役に提出したので、今後は教団三役が議案として整えて次の教団常議員会に提案することになると思われる。
幼保一体化に関する研修会を7月に開催するため、具体的な準備に関して協議した。教会幼稚園、保育園、認定こども園が直面している様々な課題について学ぶと共に、教会に託された幼児教育・保育を支えるための研修会として開催し、報告書を作成する予定である。
伝道方策検討委員会は、2月開催の教団常議員会に『基本提言』としてこれまでの検討内容をまとめて報告した。
課題として指摘しつつこの提言に盛り込むことができなかったものもあるが、先の『基本提言』をもって当委員会の最終提言とすることを確認した。
(岡村恒報)
3月13日、頌栄教会において、加藤誠世界宣教部幹事の司式、清弘剛生世界宣教委員(頌栄教会牧師)の説教により、ベルトラン小川文子宣教師派遣式が執り行われた。
小川宣教師はフィリピン、ボホール・ゴスペル・サチュレーション・プロジェクト(ボホール南部バプテスト教会連合《BGSP》)に日本基督教団派遣宣教師として赴任した。
小川宣教師は、東京聖書学校を卒業し、日本基督教団秋鹿教会を牧会後、OMF(超教派の宣教師派遣団)を通してカンボジアに派遣され、教会開拓チームで奉仕をした。
そこで、フィリピンより伝道に来ていたガマリエル・ベルトランJr.宣教師と知り合い、結婚。OMFを辞し、この度、BGSPへの宣教師となった。
BGSPは、フィリピン、ボホール島全土に福音を広めるための教会開拓運動で、ガマリエル宣教師の両親によって2005年に始められ、現在まで12の教会が開拓された。2015年までにボホールの47の地域全てに教会を立てることを目指し、当地の牧師たちは厳しい環境の中、熱心に自給で伝道している。
清弘牧師は「派遣するにあたって」と題した説教で、「ひとりでどうにかしようとするのではなく協力し合うこと、人にしてあげるという気持ちでなく、へりくだること、神様のなさることにひたすら期待すること、この神さまが宣教するにあたって求められる3つを意識し、フィリピンに遣わされ、神さまの働きのあらわれとなってほしい」と励ました。
派遣式の後、教団より派遣準備金が手渡された。その後の茶話会では、大勢の家族、友人、教会員による温かい励ましの言葉と、ガマリエル宣教師の讃美の歌が捧げられた。
(新報編集部報)
川端秀子氏(隠退教師)12年5月6日逝去、88歳。東京都に生まれる。’45年津田塾専門学校を卒業、’51年受允、’54年国府教会に赴任、’59年より(’79年受按)’94年まで清瀬信愛教会を牧会し、同年隠退した。遺族は夫・川端由喜男(隠退教師)さん。
印具 徹氏(隠退教師)12年5月11日逝去、100歳。佐賀県に生まれる。関西学院神学部を卒業後、卯之町教会に赴任、’49年より’91年まで吹田教会を牧会し、隠退した。遺族は息・印具眞さん。
5月15日、教団会議室において第37総会期第2回国際関係委員会が開催された。前回委員会時にドイツにおけるEMSボランティアプログラムに参加中であった中川志織里さんの報告書をあらためて分かち合い、「生活の中にキリスト教が根ざしている体験を通して、信仰を積極的に捉えることが出来るようになった」との一文に、先方からの招きに応えて信仰者を送る働きの大切さを再認識した。
WCCステュワードプログラムにも参加希望者があり、職員が面接の上、クレタ島へと派遣する準備をしている。
当日の主要な協議事項でもあるエキュメニカル協力奨学金もまた、将来、海外と日本との懸け橋となる役割を担うであろう人々を支えるものである。
協議に先立ち、前年度支援した学生のうち、アジア学院の奨学生が提出した報告書に皆で目を通した。
農業における多くの学びはもちろんのこと、指導者としての育成プログラムでは、互いに意思疎通の困難さを抱え、葛藤しつつも、コミュニケーションを確立していく過程が記され、言葉によらず、今、何をどの目標に進めていくかという実践授業の実りが垣間見えた。主の導きによる日々の充実を祈るものである。
新規の奨学生選考に入り、申請者それぞれの背景、現在おかれている状況を理解するよう努めた。アルバイトをしながら学業に励むのは経済的に困難な場合に誰もが経験することではあるが、そのうちのほんの少しでもこの奨学金によって補い、学びの時間に充てることが出来ればとの思いで慎重に選考にあたった。
選ばれた2名以外の応募者も、それぞれ大変興味深い学びをしておられ、将来の展望も極めて明確に定まっている。豊かさの定義は様々あるが、主の召命に応えて進むことの豊かさは人には計り知れない恵みをもたらす。皆様の祈りと支えによる会計報告は感謝を持って承認された。限りある予算ゆえに受給者に対しても生活全てを支えることは出来ないが、共に同じ主を仰ぎ歩む学生のために委員一同祈り、委員会を終えた。
(網中彰子報)
4月27日、教団会議室にて、教団救援対策本部第11回会議を開催した。
まず、4月23日現在での国内募金総額が3億4、535万3、307円に達したとの報告があり、委員一同が大きな励ましを与えられ、全国の教会からの力強い祈りと支援に心から感謝をした。
また、海外からの献金は2億1、044万705円と報告された。
続いて、教団としての取り組みについて、救援対策室(11号室)から、海外献金プロジェクト関係(寄り添いボランティア講座開催、こひつじキャンプ開催、エマオ笹屋敷支援計画、ハートフル遠野「お花見」開催支援等)の報告が、詳細な報告資料に基づいてなされた。
また、奥羽・東北・関東の各教区から、被災教会の再建・復興計画の現状を中心に報告がなされた。
なお、各被災教区によって、自教区に直接寄せられた献金額に差があり、その取り扱いの方向性にも違いがあることが指摘された。
続いて、「東日本大震災救援対策ニュース」発行、委員による現地視察、東北大学寄附講座開講、NCCにおける支援体制関係、被災教会・伝道所担任教師健康診断(人間ドック)費用補助等、多岐にわたる教団としての支援活動の報告がなされた。
審議事項としては、まず救援対策本部・組織整備について協議した。
その結果、これまで海外献金プロジェクト小委員会、救援対策室長会議においてそれぞれに取り扱っていた内容を総合して検討する「救援対策室会議」をもつこととし、そのメンバーを、教団三役、長崎哲夫委員、佐久間文雄委員、加藤誠幹事、藤盛勇紀総務幹事、計良祐時財務幹事、前北未央救援対策本部主事とした。
また、同会議において会堂・牧師館再建支援も扱うこととした。
次に、具体的な支援に関わることとして、遠野センターの運営、石巻エマオ有償ボランティアの労務管理(東北教区被災者支援センターにおいて一括して行う)、海外の教会・教団への募金依頼(報告書作成)等を検討した。
さらに、本救援対策本部の2012年度事業計画および予算案を検討したほか、田中弘志委員の後任者選任については、宣教協力学校協議会に委員の推薦を依頼することを確認した。
次回会議は、5月31日に教団会議室にて開催することとした。
(雲然俊美報)
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