インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
newaccount

【4756号】消息

2012年9月15日

天野八重子氏(隠退教師)12年6月19日逝去、93歳。兵庫県に生まれる。日本女子神学校を卒業、’45年紅葉坂教会に赴任、尼崎教会を経て、’86年まで立花教会を牧会し、同年隠退した。遺族は姪・小仲要子さん。

中村忠明氏(隠退教師)12年6月25日逝去、96歳。宮崎県に生まれる。’46年日本基督教神学専門学校を卒業、大宮(宮町)に伝道所を開設、同年大宮新生教会を設立(現・埼玉新生教会)、12年まで牧会し、隠退した。遺族は妻・中村志げ子さん。

中山年道氏(隠退教師)12年7月30日逝去、95歳。福島県に生まれる。’40年日本神学校を卒業、同年高知安藝教会(旧日基)に赴任、羽犬塚教会、牛込払方町教会を経て、’90年まで青森松原教会を牧会し、同年隠退した。遺族は妻・中山公さん。

 2012年7月3日(火)~4日(水)戸山サンライズにて「東日本大震災を通して障がいを考える」というテーマで第3回障がいを考える全国交流会が開催された。
 第1日目は、奥羽教区宮古教会員である北村嘉勝氏(元社会福祉法人カナンの園職員)と、東北教区石巻栄光教会員である大林健太郎氏(「シャローム石巻」心病む人々の集まり)の二人の発題を聞いた。
 北村氏は「障がい者(診断名)の中にその人はいない。その人をそのまま受け止める教会の中で、障がいを取り上げることに違和感を覚える。障がいに関する専門知識や経験ではなく、その人に即した具体的な見方があればよく、その人に懸命に耳を傾けることだけでいいのではないか」と問いかけた。
 大林氏は、弱さを告白することによって、豊かなコミュニケーションが生まれ、心の絆が育まれてゆくことをシャローム石巻ミーティングの体験から話し、「場の力」が大切であると語った。
 また、二人から震災後の日常性でない生活の中での、障がいを抱えた人たちの苦労と混乱の様子を聞いた。夕方から5つの分団に分かれ、夕食を共にしながら、午後の発題をもとに協議がなされた。
 2日目は全体会が持たれ、それぞれの分団で話されたことを発表し、問題を共有することができた。
 その中で「障がいを問題にせず、専門家に任せるのでもなく、当事者の声に聞く姿勢が何よりも大切であること。また共に居続けるという場の共有がなければ、言葉は生きてこないこと」などがまとめられたと思う。「共にいることは理解を超える」(滝川一廣)という言葉は、教会にとって大切なことであると感じた。とても良い学びの時が持てたことを感謝したい。
 参加者が41名と少なかったことが残念であった。
(井上隆晶報)

宣教師会議2012が、7月14日(土)より16日(月)まで、湯の杜ホテル志戸平(岩手県花巻市)を会場に開催された。出席者は36名、そのうち、宣教師は家族を含めて30名であった。
1日目は、開会礼拝が横山良樹宣教師支援委員長の説教によって行われた。
その後、奥羽教区総会議長邑原宗男牧師より震災の被害の大きかった教会についての説明があり、引き続いて、加藤誠幹事より翌日の被災地訪問についてのオリエンテーションがなされた。
2日目、参加者を乗せたバスは宿舎を午前7時45分に出発し、新生釜石教会に向かった。バスの中では交わりのときが持たれ、お互いの顔と名前を覚えた。
到着後、教会堂に入り、応急処置がされている教会堂の壁を目の当たりにし、津波被害の大きさを改めて思わされた。
主日礼拝の後、新生釜石教会の柳谷雄介牧師より、大地震発生後の様子や教会が受けた被害、復興の様子について説明を聞いた。津波の傷跡が残る教会堂での結婚式が行われたこと、ボランティア活動の参加者が今年のイースターに洗礼へと導かれたことなど、神さまは常に希望を与え続け、いつも働き続けておられるという話に励まされた。
そして、何よりも新生釜石教会の教会員の皆さんの笑顔が印象的であった。
礼拝の後、三陸海岸をバスで北上し、途中、釜石市鵜住居地区防災センターに立ち寄り祈りを捧げた。その晩は、日本で宣教師として働き、過去2年間に逝去した宣教師を覚えるメモリアルを持った。
また、長年にわたり日本で働いたロッグヘアー宣教師に日本基督教団より感謝状が贈られた。
3日目は、宣教師会議を振り返る分かち合いのときを持った後、閉会礼拝が行われ、礼拝より各々の任地へと遣わされた。2泊3日の短い期間であったが、この会議は、日本各地に散在している宣教師にとって、年に一回、一堂に会することのできる数少ない機会であり、他の出席者にとっても、宣教師のスピリットを肌で感じることのできた貴重なときであった。
(上田容功報)

第37総会期第4回宣教師人事委員会が7月4日教団会議室において開催された。
前回まで宣教協力学校協議会の運営委員長として当委員会の委員であった田中弘志教師に代わり、新たに運営委員長に就任した青山学院大学の嶋田順好教師が、今回から当委員会に加えられた。宣教協力学校協議会の代表者が宣教師人事に関わってもらうことにより、キリスト教主義の学校における宣教師の働きがさらに有意義に実り多いものとなるよう連携を保っていきたいと願う。
まず、世界宣教に関連する諸委員会からの報告を受けた。世界宣教委員会からは、日本基督教団から派遣される宣教師の動向について、東日本大震災2周年国際会議が2013年3月12日(火)から15日(金)にかけて仙台市において開催される予定であること、宣教師支援委員会からは、宣教師会議が7月14日(土)から16日(月)に岩手県花巻市において開催されるという報告があった。
また、当委員会に関わる報告として、①5月3日(木)に加藤誠幹事が米国合同メソジスト教会(UMC)の高等教育局(GBHEM)を訪問し、全米のメソジスト系大学に関する情報の提供を受け、今後の宣教師人事に関しての意見交換が行われたこと、②6月1日(金)から2日(土)に、青山学院を会場に第2回メソジスト関係学校国際同盟会議が開催され、全国の関係学校から代表者が集い、加藤幹事、高田輝樹職員、杉山真里菜職員が出席し、キリスト教教育の国際的課題やメソジスト学校を取り巻く現状に関して認識を新たにされたことが報告された。
さらに、7月9日(月)より改訂された入国管理法が施行されるので、これに関する資料をもとに改訂の内容をさらに理解していきたい。来日する宣教師の入国手続きに直接影響がある事柄であり、特段の関心を向けていきたい。
日本に派遣された宣教師が、派遣元の教派の許可を得られず一律に任期をもって帰国を余儀なくされることは、非常に残念である。在日外国人への支援活動に大きな成果をもたらした一人の宣教師をめぐり任期継続に至らなかったケースがこのたび生じてしまった。日本での9年以上の働きに感謝を表したい。
(山田謙報)

 7月17日、第6回予算決算委員会が開催された。前月開催されたばかりであったが、今総会期の取扱い事項が増えたことと将来に向かっての財政規模適正化の準備のために臨時委員会が必要となったためである。
 通常のように、前回議事録の確認を行い、その後、総幹事と財務幹事から、予算関係の承認の件、能登地震会計監査の件、東日本大震災募金の報告、人事の件等の報告を受け、確認した。 また、常議員会に提案した事柄の経緯について委員長より報告を受けた。
 その後、教団の人件費関係に関しての報告と、それに基づく検討と討議を行った。その結果、様々な意見と指摘があり、規則の整備などの必要性もうかがわれたが、当委員会としては、将来に向かっての、健全にして安定した財務状況を構築するために、何が必要かを検討し、そのために必要な規則整備などを提言していく方向で検討に入った。
 まず、主たる収入は負担金であるが、各教会の財政逼迫があり、続いて、教区の財政も苦しくなっている。当然、教団もそれらの状況を受けて、負担金を減らし、各教区、教会に益すべきであるが、現在までに可能なことは実施してきた。残るは教団総会の規模を縮小して支出を減らすことくらいである。また、教団は、一般企業ではないが、他団体に比して人件費の割合が高いと思われる。全体の予算に対して半分程度が目安との意見もあり、将来の目標とその方法を見出していかなくては、財政破綻とはならないまでも、諸活動に支障が出てくるのは避けられない。教団が、一つの組織として健全に運営されるためには無理な支出の負担減を求めず、一方では、適正な支出を全体として目指すべきである。
 人件費の支出に関しては、長年の慣例があり、硬直化している。かつての労使闘争の様な考えを捨てて一つの体として知恵を出し合うべきであろう。さもないと、主の警告の様に、神を知らない世界の様に、内部で争い、衰え滅ぶしかないであろう。
 他に、全国財務委員長会議の内容を検討し、宣教研究所委員より宣教基礎理論の説明を受けた。
(山上清之報)

PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan