8:21 そこで、イエスはまた言われた。「わたしは去って行く。あなたたちはわたしを捜すだろう。だが、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない。」
8:22 ユダヤ人たちが、「『わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない』と言っているが、自殺でもするつもりなのだろうか」と話していると、
8:23 イエスは彼らに言われた。「あなたたちは下のものに属しているが、わたしは上のものに属している。あなたたちはこの世に属しているが、わたしはこの世に属していない。
8:24 だから、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになると、わたしは言ったのである。『わたしはある』ということを信じないならば、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。」
8:25 彼らが、「あなたは、いったい、どなたですか」と言うと、イエスは言われた。「それは初めから話しているではないか。
8:26 あなたたちについては、言うべきこと、裁くべきことがたくさんある。しかし、わたしをお遣わしになった方は真実であり、わたしはその方から聞いたことを、世に向かって話している。」
8:27 彼らは、イエスが御父について話しておられることを悟らなかった。
8:28 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは、人の子を上げたときに初めて、『わたしはある』ということ、また、わたしが、自分勝手には何もせず、ただ、父に教えられたとおりに話していることが分かるだろう。
8:29 わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしてはおかれない。わたしは、いつもこの方の御心に適うことを行うからである。」
8:30 これらのことを語られたとき、多くの人々がイエスを信じた。
8:31 イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。
8:32 あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」
8:33 すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」
8:34 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。
8:35 奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。
8:36 だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。
「雪国にある教会では、冬の期間は、日曜日の朝に教会の玄関を開けて、それで礼拝を始める、というわけにはいかないからね」。ある先輩牧師の言葉であった。
確かにその通りだ。まず除雪をしなければならないからだ。東京での神学生時代、冬でも日曜日には教会の玄関を開け、ほうきで掃き、それで教会学校の子どもたちを迎えることができた。けれども、雪が降る地域では、土曜日に何時間もかけて除雪をしても、日曜日の朝に雪が積もっていれば、また、時間をかけて除雪をしなければ礼拝を始めることができない。もちろん、ストーブを点けたり、そのための灯油の手配や給油も忘れるわけにはいかない。冬期間、被災地である岩手・宮城沿岸地域の寒さは特に厳しいことを思う。
正直なところ、「この除雪の時間を聖書研究や説教の準備に使えたら…」と思う。けれども、雪国では誰もがその労苦を担いながら生活をしている。除雪をしていると、道行く人が「ご苦労さん。よく雪が降るね」と声をかけてくれる。共に雪に悩まされながら生きている者同士の連帯感のようなものがある。このような思いの交流もまた、「雪国の伝道」そのものであると思う。なお、ある時、四国で伝道に励んでいる牧師が、「年中、教会の庭の草取りをしています」と言うのを聞き、あらためてそれぞれの地域での苦労があるということを思った。
各教会における祈りにおいて、そのような苦労をいくらかでも覚え、祈り合うことを大切にしたい。
(教団書記 雲然俊美)
1940年生まれ。元アジア学院院長、元国際基督教大学教授、牛込払方町教会員。
熱心なクリスチャンの家庭に生まれる。言論統制下の戦時中、教師だった父は子供たちに事実をありのままに作文させる「生活綴り方運動」に加わり、雑誌に軍部批判を書いたために捕まったこともあった。父が獄中にあり、母は勤労奉仕の間、一歳に満たない田坂さんは、松の木に括り付けられていたため低体温になった。そのため母から、繰り返し、「一度は失いかけた命を助けられたのだから、神様から任された使命がある」と言われて育ち、大学3年で受洗。幼い頃の母の言葉が、信仰を与えられる素地となったと振り返る。
大学では、有機リンの化学を専攻。松本サリン事件の際には、最初にサリン説に言及し、マスコミで注目されたこともある。1970年に国際基督教大学の教員となってからは、自然界に放出された有害化学物質を調査することに専念。カネミ油症事件で問題となったPCB、農業用殺虫剤として大量に使われてきたDDT等の物質が、どの程度母乳に含まれ、胎児に影響を与えるのかを調査して来た。
研究年にタイの大学に行って以来、アジアの食物にどれくらい残留農薬があるかを調べ、安全な食を安定供給し、飢餓を救済していくための「興亜」を目指すことになった。有機農業を実践するアジア学院の教員となり、卒業生が活躍する地域では、子供が飢えていない事実を知らされ、この働きの重要さを改めて認識する。
放射性物質についても警鐘を鳴らして来たが、福島第一原発の事故以来、一層、その問題を重く受け止めている。農薬にしろ、放射性物質にしろ、その背後には、人間の無制限の欲望が横たわっている。あくなき利益追求の背後で、最も犠牲を強いられるのは子供たちである。欲望のままに、神の秩序の中に無い物を作り出し、自然界に放出することによって混乱が生じている現実を見る時、「石の代わりにれんがを、しっくいの代わりにアスファルトを用いた」バベルの塔を思わずにはいられない。今、求められるのは、悔い改めと、悔い改めの実を結ぶことだと言う。
◎年齢・性別を問わず
◎パソコン・経理事務経験のある方
◎その他、給料・社会保険等委細面談
◎必要書類等=履歴書、所属教会牧師の推薦状
◎募集期間=2月末まで
◎書類提出先=〒145-0071 大田区田園調布3-4-6
日本基督教団田園調布教会(牧師・田村博)
大野 昭氏(隠退教師)
11年11月12日逝去、84歳。広島県に生まれる。’50年日本基督教神学専門学校卒業、’55年呉山手教会に赴任、佐世保教会、三原教会を経て、’69年より’93年まで香貫教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・大野かをるさん(隠退教師)。
宮本信一氏(隠退教師)
11年11月16日逝去、85歳。愛知県に生まれる。’51年中央農村教化研究所卒業、同年志布志教会に赴任、髙鍋教会、有田教会、羽犬塚教会、唐津教会、別府野口教会を経て、’90年より’99年まで瀬高教会を牧会し、隠退した。遺族は、妻・宮本惠さん(隠退教師)。
小田部俊夫氏(隠退教師)
11年11月21日逝去、75歳。茨城県に生まれる。’63年関西学院大学大学院神学科修了、’64年西淀川教会に赴任、大牟田正山町教会を経て、’81年より01年まで大阪東十三教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・小田部三恵子さん(隠退教師)。
奥村直彦氏(安土教会主任 担任教師)
11年11月29日逝去、82歳。東京都に生まれる。’97年カリフォルニア神学大学院セントチャールス大学卒業、00年近江八幡教会に赴任、04年より安土教会を牧会した。遺族は妻・奥村文子さん。
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