オバデヤの幻。
我々は主から知らせを聞いた。
使者が諸国に遣わされ
「立て、立ち上がって
エドムと戦おう」と告げる。
主なる神はエドムについてこう言われる。
「見よ、わたしはお前を
諸国のうちで最も小さいものとする。
お前は、大いに侮られる。
お前は自分の傲慢な心に欺かれている。
岩の裂け目に住み、高い所に住みかを設け
『誰がわたしを地に引きずり降ろせるか』と
心に思っている。
たとえ、お前が鷲のように高く昇り
星の間に巣を作っても
わたしは、そこからお前を引き降ろすと
主は言われる。
もし、盗人がお前のところに押し入り
夜の侵略者が来れば
いかに、お前は痛めつけられることか。
彼らは欲しいだけ盗んで行くではないか。
ぶどうを収穫する者が、お前のもとに来れば
取り残しの実しか残さないではないか。
いかに、エサウの富は探し出され
宝は奪い取られることか。
お前と同盟していたすべてのものが
お前を国境まで追いやる。
お前の盟友がお前を欺き、征服する。
お前のパンを食べていた者が
お前の足もとに罠を仕掛ける。
それでも、お前は悟らない。
その日には必ず、と主は言われる。
わたしはエドムから知者を
エサウの山から知恵を滅ぼす。
テマンよ、お前の勇士はおびえる。
彼らはひとり残らず殺され
エサウの山から取り去られる。
兄弟ヤコブに不法を行ったので
お前は恥に覆われ、とこしえに滅ぼされる。
お前が離れて立っていたあの日
異国の者がエルサレムの財宝を奪い
他国の者がその門に入り
エルサレムをくじ引きにして取ったあの日に
お前も彼らの一人のようであった。
兄弟が不幸に見舞われる日に
お前は眺めていてはならない。
ユダの人々の滅びの日に
お前は喜んではならない。
その悩みの日に
大きな口をきいてはならない。
その災いの日に
わが民の門に入ってはならない。
その災いの日に
苦しみを眺めていてはならない。
その災いの日に
彼らの財宝に手を伸ばしてはならない。
逃げて行く者を殺すために
別れ道で待ち伏せしてはならない。
その悩みの日に
生き残った者を引き渡してはならない。
主の日は、すべての国に近づいている。
お前がしたように、お前にもされる。
お前の業は、お前の頭上に返る。
お前たちが、わたしの聖なる山で飲んだように
すべての国の民も飲み続ける。
彼らは飲み、また呑み尽くす。
彼らは存在しなかった者のようになる。
しかし、シオンの山には逃れた者がいて
そこは聖なる所となる。
ヤコブの家は、自分たちの土地を
奪った者の土地を奪う。
ヤコブの家は火となり
ヨセフの家は炎となり
エサウの家はわらとなる。
火と炎はわらに燃え移り、これを焼き尽くす。
エサウの家には、生き残る者がいなくなる」と
まことに、主は語られた。
彼らは、ネゲブとエサウの山、シェフェラとペリシテ人の地を所有し、またエフライムの野とサマリアの野、ベニヤミンとギレアドを所有する。 捕囚となったイスラエル人の軍団は、カナン人の地をサレプタまで所有する。 捕囚となった、セファラドにいるエルサレムの人々は、ネゲブの町々を所有する。 救う者たちがシオンの山に上って、エサウの山を裁く。こうして王国は主のものとなる。