10月1~2日にかけて、戸山サンライズを会場に、第6回「障がい」を考える全国交流会「牧会者ならびにその家族の精神的なケアを考える」が実施された後、第2回「牧会者とその家族のための相談室委員会」が教団会議室で行われた。
主な協議事項として、相談員の任職について、相談室委員会の業務内容について、電話設置について、相談室としての相談員に向けてのガイダンスミーティングのプログラムについて、教団相談室倫理綱領(案)の内容について、相談室の教団諸教会へのアピールについて話し合われた。
本相談室は、10年の歳月をかけて協議を重ね、立ち上がった委員会である。日本基督教団として、牧会者とその家族に対する魂の配慮と精神的ケアなどの実際的問題に取り組むことを目的としている。宣教委員会のもとに置かれ、本委員会の働きを通して、牧会者とその家族への魂の配慮と精神的なケアを行うことで、教団諸教会への伝道の力になることを願っている。
電話の設置は、2019年に実施予定である。相談員へのガイダンスや電話設置及び相談員への転送方法についての準備が整い、教団諸教会へのアピールを行うことによって、電話相談が実施される予定である。
相談室による電話相談と、2年に一度の全国交流会を通して、牧会者とその家族が、福音の喜びに生かされ、神の国が広がっていく働きに仕えていきたい。
本委員会の働きを覚えて祈って頂きたい。(吉澤 永報)
船本弘毅氏(隠退教師)
18年8月20日逝去、83歳。静岡県生まれ。59年関西学院大学大学院卒業。大阪城北教会を牧会し、関西学院、関西学院大学に務め、高槻教会を経て東京女子大学、東洋英和女学院に務め、08年隠退。
遺族は妻・船本恵さん。
木下忠司氏(春日井教会主任担任教師)
18年9月4日逝去、57歳。神奈川県生まれ。97年日本聖書神学校卒業。坂下、田瀬、春日井教会を牧会。
遺族は妻・木下久美子さん。
髙見敏弘氏(アジア学院教務教師)
18年9月6日逝去、91歳。満州・撫順生まれ。60年エール大学神学院卒業。61年扇町教会を牧会した後、鶴川学院、アジア学院に務める。
遺族は妻・髙見信子さん。
土田聖彦氏(無任所教師)
18年9月13日逝去、71歳。新潟県生まれ。76年青山学院大学卒業。80年下関彦島、角田、堀切教会を牧会。
遺族は妻・土田直枝さん。
藤﨑三牧氏(代々木教会主任担任教師)
18年9月16日逝去、64歳。東京都生まれ。89年日本聖書神学校卒業。小石川白山、横浜磯子、代々木教会を牧会。
遺族は妻・藤﨑くみ子さん。
吉田トシ氏(隠退教師)
18年9月20日逝去、96歳。北海道生まれ。43年日本基督教女子神学専門学校卒業。47年龍川、函館千歳教会を牧会し、共愛学園に務め、松沢、銀座、草苑学園、松沢、浪江教会を経て87年隠退。
1884年2月、新島襄が種を蒔き設立した安中教会から枝分かれする形で、甘楽教会の前身である甘楽第壱教会が生まれました。三度移転を繰り返し、134年この富岡の地で福音を宣べ伝えています。現在の会堂は、1954年3月に献堂した大谷石の会堂です。この会堂は、世界遺産になった富岡製糸場の裏手にあります。
わたしが甘楽教会に赴任したのは、昨年の9月です。ですから、東日本大震災を富岡で体験していないので詳細に報告できないことをお許しいただければと思います。
甘楽教会の会堂は大谷石で作られています。とても、素晴らしい会堂です。一方、大谷石で作られているため、専門知識が必要となります。東日本大震災では、会堂内部の壁のひび、外部においても大谷石のひび、目地割れがあり、専門家に見てもらうことが必要となりました。また、大谷石の補修になりますので、専門業者を教えてもらい、工事を行ってもらいました。会堂全体としては、大きな被害はなく補修工事を行うことで維持できることになりました。
大谷石のひび、目地割れは、接着剤を注入し補修をしました。床下換気口は、四角の空間になっています。その部分が弱いので補修が必要となりました。鉄筋補強し、コンクリートでふさぎ、他の個所を丸く開け床下換気口を作るという補強工事が行われました。そして、最後に会堂の表面の大谷石には、表面強化剤を塗布しました。
幼稚園の保護者の方で石屋さんがおり、会堂を見て、「大谷石は劣化しますが、この会堂の大谷石は良い石を選ばれたのでしょう。劣化があまり見られません。素晴らしいです」と話してくれました。今回の調査結果でもよい採掘所の大谷石を使ったと考えられます、とありました。
この会堂は、声、歌もよく響きます。これからも大切に用いたいと思います。
また、甘楽教会には、認定こども園甘楽幼稚園があります。幼稚園の園舎の瓦の外れが原因で雨漏りがあり補修工事を行いました。
甘楽教会のクリスマス燭火礼拝は、約40名の聖歌隊が歌う音楽讃美礼拝になっています。クリスマスの2か月半前から練習を開始します。聖歌隊のメンバーは、教会員だけではなく、地域の方々、幼稚園のOB・OG、幼稚園の保護者の方々も参加してくれます。教会員という枠を超え、主の誕生を讃美できる喜びの時です。130年以上の歴史がある甘楽幼稚園だからそのような活動ができるのではないかと思います。甘楽教会に赴任するとき、招聘委員長が「甘く、楽な教会です」と述べました。それは、様々な人を受け入れることのできる教会であるとクリスマスを通して認識しました。これからも、地域の方々、幼稚園と共に歩み、福音の喜びをこの地域に宣べ伝えたいと思います。
皆様の支え心より感謝いたします。これからも祈祷いただければ幸いです。
10月1~2日、早稲田近くの戸山サンライズにて「牧会者並びにその家族の精神的ケアを考える全国交流会」を開催した。これは宣教委員会の下にある「障がい」を考える小委員会が主催するもので、今回で3回目となる。1回目は2010年で4年毎に開催。当小委員会は「障がいを考える全国交流会」と交互に2年毎に開催。
今回の講師は杉本園子氏。高知教会員、海辺の杜ホスピタル臨床心理士で、他にスクールカウンセラーや地元臨床心理士会の責任も負っている。講演は一日目「ひとりの人として自分を理解してみる—『アッバ父よ』と神様に呼びかけることが出来る」、二日目「分かちあい、支えあいを通して、神と人がまみえる—インマヌエル。神は私たちと共にいる」と題して予定されていた。
けれども、台風の余波で飛行機が遅延となり、二日目に濃密な内容の講演となった(当日の資料を当小委員会のホームページに掲載)。
一日目は分団協議を行い、今交流会への期待、現実に生じている問題や課題など参加者が語り合った。夕食の交わりの後、報告を聞き合った。そこでは、牧師の妻が牧師と教会員との間で板挟みになって辛い思いをしたり、また牧師が発達障害を抱えたり、教会としてどうしたらいいか。休暇を取ることについて、牧師と家族の側にも教会の側にも抵抗感があって、牧師が気分転換出来ない中でのセルフケアの課題等々たくさん出された。翌日講師からのコメントもあったが、解決法を出すというより、様々な課題を受け止め合う二日間となった。
当委員会の第4回委員会を全国交流会後、教団会議室に移動し開催、交流会の振り返りを行った。参加人数は全員で37名。欠航のため北海道からの参加は無理となった。今回は関心のある信徒の参加も多く、送り出す各教区の理解を感謝する。 (森田恭一郎報)
石田真一郎さんは、東京生まれ、東京育ち。これまでの赴任教会も東京だが、父は長崎生まれ、母は広島育ちで、共に被爆はしなかったが、石田さんは、小さい時から原爆の話を聞かされて育った。
石田さんが8月2日生まれだったこともあり、母親の話は、石田さんの心に強く残って、石田さんの歩みを決定づけることになる。
70年代、父親の仕事で小学6年生までの4年間をロサンゼルス近郊で過ごした。
2年生だった74年は、米国が介入したベトナム戦争が好転せず、翌年の北ベトナム爆撃に踏み切った時期で、米国は、騒然とした状況が続いていたが、身の回りは平和だった。
石田さんは、国際キリスト教大学(ICU)高校の時、初めて聖書を読み、筑波大学3年から教会に通うようになり、翌年、受洗した。
4年生の石田さんは、会社訪問を続ける一方で東京神学大学も受験し、共に合格したが、いずれも辞退し、筑波大大学院に進んだ。
どの道を歩むのか。この時点では、まだ決め切れなかったという。力強く人生の歩みを語ってくれた石田さんが、このときだけ、弱さを見せてくれた。
修士論文で「日本キリスト教史」をテーマに書き上げ、92年、再び東神大を受験した石田さんに、もう迷いはなかった。
ノンクリスチャンだった父は、ただ一言、「食べて行けるのか」と尋ねたそうだ。
石田さんは、一昨年、教団事務局入りし、教団4人の幹事の一人として、伝道委員会・伝道推進室、教育委員会を担当している。
インタビューの最後に、「52歳となった私の人生は、イエス・キリストの平和の福音を、告げ知らせることにある」と、力強く語った。
1966年、東京都生まれ。東久留米教会(西東京教区)牧師。2016年より教団幹事。
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